交換方式
■ 交換。Switching。
交換には、
回線交換方式とパケット交換方式がある。
またパケット交換方式には、
コネクション型とコネクションレス型に分類される。
■ 回線交換方式。Circuit Switching。
データ通信において、
通信開始時に相手を指定して通信回線の接続操作を行い、
通信中はずっと回線を確保したまま通信を行なう方式。
通信が終了した時点で回線を切断、解放する。
通信するデータがない場合でも回線を占有するので、
一般に回線の利用効率は悪い。
■ パケット交換方式。Packet Switching。
データをパケットに分割し、
個々のパケットに宛先情報を示すヘッダーを付けて、
ネットワーク上に送出する方式。
ネットワーク上の交換機が宛先情報を参照し、相手に届ける。
パケット交換方式には、
コネクション型とコネクションレス型の2種類がある。
(1) コネクション型。仮想呼方式。
通信が始まる前に通信経路を確定して通信リソースを割り当て、
その後で通信を行う方式。
一旦通信が始まると、パケットは常に同じ経路で宛先に届けられる。
コネクション型のパケット交換方式として、
最初に標準化されたのはITU-T勧告X.25という仕様である。
このため、X.25仕様のサービスを指してパケット交換と呼ぶ場合もある。
(2) コネクションレス型。データグラム方式。
パケットは都度ネットワークに投げ込まれ、
各ルートの混み具合や障害状況を見ながら、
最もあて先に届きやすいルートを選択して相手に届けられる。
送達ルートは一定していない。
1960年代後半に米国防総省のARPANETで、
異機種コンピュータ同士の通信方式として採用されたのが始まり。
その後、この方式は,TCP/IPプロトコルの基礎になり、
インターネットで用いられている。
以上。
2004/03/15 pm