UNIX / ユニックス
■ UNIX。ユニックス。
1969年AT&Tベル研究所で最初に開発されたOS。
ほとんどのソースコードがC言語で書かれているため移植性に優れ、
実際に多くのハードウェア上で動作している実績がある。
現在、UNIXのライセンスは、
UNIXの国際的な標準化組織であるオープングループ(TOG:The Open Group)
が所有している。
インターネットサーバにはUNIXが適しているとされる。
これは、インターネットが元々UNIX上で開発された技術であり、
サーバソフトウェアの多くもUNIX向けに開発されてきたためである。
また、UNIX系のOSを搭載したシステムは、
一般にWindows系よりもセキュリティが強固だった。
このため現在のインターネットサーバは、UNIX系システムが多い。
■ UNIX互換のOS
UNIX互換OSとは、
UNIXの正式なライセンスを取得していないためUNIXとは異なるが、
UNIXのアプリケーションがほぼそのまま利用可能なOSのことである。
現在までに多くのUNIX互換OSがリリースされており、
正式版のUNIXとともに広く使われている。
(1) Solaris。ソラリス。
AT&T社が製品化した本家UNIX SystemVをベースに
サンマイクロシステムズが開発したワークステーション用OS。
現在Solalis10まで開発が進んでいる。
(2) BSD。Berkeley Software Distribution。
SystemVと並ぶUNIXの2大系統の1つ。
カリフォルニア大学バークレー校で開発された改良版のUNIX。
1993年に公開された4.4BSDで開発が終了。
その後多くの派生OSが生まれ、
特にパソコン向けに移植されたFreeBSDやNetBSD、OpenBSDは、
インターネットサーバ用OSとして広く普及している。
(3) Linux。リナックス。
1991年にフィンランドのLinus Torvalds氏が開発したUNIX互換のOS。
既存のOSのコードを流用していない、第3の系統のUNIXである。
フリーウェアとして公開され、
全世界のボランティア開発者によって改良が重ねられている。
以上。
2004/03/16 pm