ブリュッセル

 とりあえず両替を・・

 基本的に、僕は何事にも用意周到なタイプだ。いつもだったら事前にホテル予約するし、列車の予約もしておくし、両替だって、香港でやっておく。ところが、香港でいつも利用している恒生銀行が、両替に手数料を徴収することになり、国際金融都市香港の恩恵を受けてきた事前両替のメリットが薄れてしまった。フランスのフランは前回旅行したときの残りがあったからいいものの、ベルギーフランは全く持っていない。THALYSから降りて、駅のコンコースを歩く僕がまずはじめにしなければならないことは、「両替」であった。それも普通の両替商はどうせレートが悪いだろうから、銀行のATMで現金を引き出すつもり。ところが、駅構内にATMを発見できず!! 本当は1台あったのだが、20人くらいが列をなしており、さらに「Plus」のマークがついてなかったので、自分の香港のキャッシュカードで引きおろせるかどうかわからなかったのだ。

 しかたなく、駅の中にある両替商で、香港500ドルを両替した。2千数百フランが返ってきた。やっぱりレートが悪い。駅構内で昼食を食べ、ホテルへ移動するために、地下のメトロ乗り場に移動する。

 分かりにくい!! っていい訳!?

 改札口で1日券を買い、ホームへ向かう。ところが階段がたくさんあって、ホームが沢山あって分かりにくい。とりあえずホテルがあるのがROGIER駅なので、その表示を頼りに、ちょうどやってきた「ROGIER駅行き」のトラムにのる。ガイドブックによると、僕が載ったブリュッセル南駅からはわずか5駅。ところが、駅を3つか4つ通りすぎたところで、地下から地上へ出てしまった!!

 僕は逆方向のトラムに乗ってしまったのだった。これには少し言い訳が必要だ。このトラム線は、環状線状になっていて、ぐる〜っと街をまわって、終着駅がROGIER駅なのだ。間違ってはいない。ただ遠回りなだけだ。

 僕は、トラムを適当なところで降りて、逆向きのトラムを待った。不幸中の幸いとはこのことで、僕がトラムを待っているそのトラム通りは、ちょうど落葉時期の並木道で、線路には落ち葉が敷き詰められており、風情のある光景だった。ただ、レールとトラムの車輪の間で、時々火花が散っているのが少々気になったのだが。

 ホテルはシェラトン。が、しかし・・

 やっとのことでROGIER駅に到着。地上に出てホテルを探す。詳しい地図は無く、「交差点の角にある30階建ての高層ビル」を探すと、簡単に見つかる。自分の身なりをチェックしてホテルに入る。特にベルボーイは常駐しておらず、ちょっとホッとする。予約していたホテルクーポンを差し出し、簡単にチェックイン。まだ12時前だったが、何も言わずにチェックインしてくれた。僕のホテルクーポンについての説明を受け、「朝食はコンチネンタルになっているので、ビュッフェを希望する場合は、追加料金が必要」とご丁寧に金額を提示。(ま、これは結局徴収されなかったけど。)30階もあるのに、客室は4階。客室エリアの最下位層である。やはり高級ホテルでは、日本の旅行会社のホテルクーポンは、ランクが低いのだろうか。チョッと残念。エレベータホールには靴磨き機がおいてあるが、革靴なんて履いていない僕には関係ない。部屋も広く、インターネットがテレビでできるが、有料。冷蔵庫は有料の飲み物で満タン。バスは、シャワーブースが別にないのが残念。まあ、8400円で泊まっているんだから、文句を言うのは止めよう。小さなスーツケースを部屋におき、さらにカバンの中から不必要なものを取り出し、街へ繰り出す。

 まずは楽器博物館

僕がブリュッセルで一番行きたいところは、グランプラスでも小便小僧でもなく、「楽器博物館」だった。地下鉄にのって、「ジュドバル広場の蚤の市」を見学し、楽器博物館へ向かう。が、それらしきものが無い!!

  ガイドブックの地図のあたりでガイドブックの写真のような建物を探すが、まったく見つからない。同じとおりを何度も往復して調べていると、ある建物のドアに「移転のお知らせ」が出ていて、楽器博物館は移転していたことを知る。ガイドブックは、きちんと移転先の写真と情報を載せていながら、地図はまだ古い場所のままだったのだ。張り紙にある住所では場所がさっぱりわからないので、道行く人に、楽器博物館が何処へ移転したかを聞いて、その道を行く。

 行く道の途中で、ワゴン車でワッフルを売っているのを発見。1枚50フラン。(左写真)甘い!! うまい!!

楽器博物館の入り口で、入場料を払ってヘッドフォンを借りる。これが、おもしろい仕掛けになっていて、楽器の前を通ると、その楽器の演奏を聞くことができるのだ。古代の楽器や東洋の楽器もあったが、基本的には西洋の楽器が中心で、バイオリンやチェンバロ・ピアノなどの種類が豊富で、その音色の聞き分けはなかなか楽しかった。いいシステムである。最上階のカフェは見晴らしも良く、見学の後の休憩にもってこい。ただ、「景色の良い席」はほんの数席しかないので注意。残念だったのがショップが充実していなかったこと。記念品や関連本ばかりで、楽器や楽譜の販売はほとんどなかった。 

 小便小僧はほんとに「小僧」

楽器博物館から小便小僧までは徒歩圏。古きよき町並みを歩きながら、小便小僧を目指す。途中から観光客の多い道になり、両側には土産物屋が並ぶ。

 小便小僧は小さいと噂には聞いていたが、
本当に小さい。50cmくらいだろうか。周囲の土産物屋には等身大の小便小僧やからふるな小便小僧、くるくるまわる小便小僧などが売っていた。小便小僧の真横にある土産物屋の窓でくるくる回る小便小僧の方がみていて楽しかった気がする。

そこからグランプラスまでは1本道。世界遺産に登録されるグランプラスは、さぞかし荘厳な光景だろう。

 広場は憩いの場

グランプラスはたしかに荘厳だった。だが、広場を覆うようにカフェが並んでおり、みな珈琲やビールをのんでいる。そうだ、ベルギーの楽しみの1つ。ビールを堪能しなければ! ということで、適当なカフェに入り、ガイドブックとにらめっこしながらビールを注文する。1杯目は、「ランビック」という種類に分類される、クリークというビール(右写真)。サクランボを入れて再発酵されるらしく、どうにもこーにも、フルーティー。ビールというよりは、カクテルといったかんじ。おつまみのサラミ&チーズとともに味わう。ずいぶん「ビールというイメージとは違うものだ。

2杯目は、「アベイ」という種類のLEFFE(左写真)。これは、周りで注文しているひとが多かったので、たのんでみた。ブラウン系とブラック系があり、ブラック系の方をたのんだ。黒ビールに近い感じで、コクがある。アルコール度数が高いというのも納得できる。

 こんな陽が高いうちから、ビールが飲めるのも、旅行中ならでは。とはいえ、自分の体内時計は、時差の関係もあり、すでに夜になっていた。

 このあと、世界最古のアーケードである「ギャルリー・サンテュベール」や食い倒れ横丁と言われる「イロ・サクレ」を見学し、どうも食欲がわかないため、スーパーで買い物をしてホテルへ戻ることにする。

 何処へいっても必ずスーパー

 僕はどんな町へ行っても、かならずその町のスーパーへ足を運ぶ。もちろん、生活の傾向や物価がわかるし、名産品もおいてある。みやげ物をスーパーで買う場合も多い。たとえばワイン・チーズ・サラミなど。絶対にみやげ物屋や空港で買うよりも安い。それ以外に小腹が減ったときの腹の足しや飲み物(ベルギーらなば当然ビールも)を買う。やはりビール売り場は広く、種類も豊富だった。ホテルに帰って飲み食いする分の食料を買いこんで、スーパーを後にする。そして一路ホテルへ。

 香港とヨーロッパの時差はサマータイム中でも6時間。やっと陽が落ちた午後7時が、香港時間では深夜1時である。晩御飯もろくにとらず、僕はふかふかのベッドで眠りにつく。明日は、ブルージュだ・・・・。

  

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