イタリア編〜ローマ観光2日目〜

 

2000年3月29日(水)
昨日、テレビをつけっぱなしで寝てしまったので、夜中の4時ごろに目が覚めると、部屋が明るい。面白い深夜放送はないかとチャンネルをひねると、なんと エッチな画像が目に飛び込んできた。それも、無修正。1つだけではなく、5つくらいのチャンネルで放映しているその画面は、どうやらテレクラのCMのようで、しきりに電話番号が映し出されていた。 でも、このCMがあれば、AVなんて必要ないかも・・・なんて思っちゃうのは、私だけ?

7時少し前に起床。シャワーを浴びて、朝食をとりに食堂へ向かう。初めてのヨーロッパでのホテルの朝食は、ビュッフェ形式だった。まず、主食のパンは硬いパンと甘いパン。生ハムとサラミ。ヨーグルトとフレッシュジュース。朝食をしっかり食べたい私には、ちと物足りないかも。きっと10時頃には腹がへるだろうな、と思いながらもしっかり食べる。
部屋に戻って支度をし、8時にホテルを出る。サンピエトロ寺院に向かうために、ガイドブックに書いてあった「64番のバスに乗って終点下車」を信じたら、間違っていた。64番は寺院行きではなく、サンピエトロ駅行きだった。途中で、違うかも・・・と思い始めたが、別に急ぐ旅でもないので、終点まで乗ってみた。近代的な駅だったが、ガラガラだった。
駅からサンピエトロ寺院までは歩いて10分ほど。広場は、2000年祭のイベントだろうか、もの凄い人。長蛇の列、列、列。結局、寺院見学はあきらめ、バチカン美術館へ向かうことにした。(っていうか、もともとあんまり興味はないので、建物のでかさとかが体感できれば僕はそれで良かった。)
途中、バチカン市国の重要な財政源である、郵便局を発見。でも、何も買わない。
美術館までは、外壁をつたって結構歩いたような気がする。途中、間違った入り口を入ろうとして、守衛の人に怒られた。っていうか、こんなときも「May I help you?」って使うのかと、ちょっと感動。結局10分ほど歩いて入り口を発見。入って上の階に受付とチケット売り場があり、18000リラ支払った。でも、チケットには学生12000リラと書いてあった。え?なんで?
その後ろにはすぐに手荷物検査があり、緊張感が高まる。
なかは、「金かかってるー。」の一言。美術品の種類によって、保存状態が異なっており、(ちゃんと部屋には湿度計などが設置されていた。)重要なものほど厳重な警備がなされていた。でも、どれほど偉大な芸術なのかわ私には分からないけど、これだけ たくさんあると、「希少価値」ってもんがなくなると思っちゃうんだよね。それにこれって、「戦利品」ばっかりでしょ? なんか疑問だ。で、私が一番気に入ったのは、「地図の間」かな。

美術館を出て、バスを拾おうとするが、なかなかテルミニ行きのバスが見つからないので、結局(乗りたくない)地下鉄に乗った。
午後はパルテノン神殿からコロシアムへ向かう予定だったので、パルテノン神殿の近くのBarで昼食をとる。ラザニアとトマトをくりぬいて作ったパエリアっぽいやつを頼んだ。んでもって、昼間っからビール。のんきに早めの昼ご飯を食べていると、外はいきなりの雨。どしゃ降りなので、すぐ止むだろうと思い、ゆっくり飯を食うことに。
ところが、一向に雨は止まないので、仕方なく雨の中パルテノン神殿に向かい、見学をする。神殿の中央は吹き抜けになっていて、そこだけ雨漏り状態だった。
このまま一端ホテルに戻ろうかとも考えたが、少し小雨になったので、意を決してフェロロマーノへ行くことにした。行く途中の道々で傘を売っていたが、荷物になるのがいやだったし、なんか商売根性丸出しのところがいやだったので買わなかった。
フェロロマーノの入り口の脇に案内所があり、料金などが書いてあるが、みんな素通りしているので、そのまま入る事に。(これって、犯罪!?)遺跡をゆっくり見学していると、雲間から光が時折射し込むようになってきた。ここは、想像力がものをいう遺跡だ。当時の情景を目に浮かべるためには、ある程度の背景を知っておかないといけない。・・・僕にはその知識が欠けていた。
お次はコロシアム。入り口へ行くと、「今週はカルチャーウイークのため、入場無料」って書いてある。らっきー!! っていうことは、さっきフェロロマーノにただで入れたのも、このせいかも。
コロシアムは、感激するほどでもなかった。でも、大きさは凄いと思った。あと、素早く多くの人がはいれるように設計されていることを知ってちょっと感動した。

ローマ観光が一通り終わってしまった。(ホントは松1つと噴水2つを見てないけど、次回のお楽しみにしよう・・・ってことで。)
いろいろ考えた挙げ句、ローマ郊外にあるカステッリ・ロマーニと呼ばれる風光明媚観光スポットに電車で行くことにした。
電車は2等車しかなく、結構ボロかった。座席は半分以上埋まっていたが、駅に停まるたびに人が減っていった。結局検札はなく、そして降りようと思っていた「カステル・ガンドルフォ駅」もいつの間にか通り過ぎており、結局終点まで行ってしまった。
まあ、左側の車窓は湖が広がり、右側の車窓は遠くにローマの町並みとその奥に海が見え、退屈しないものではあったが、わざわざ来た海外旅行の半日を裂くほどではないと思った。
終点で降り、その電車が折り返し出発するのを待って、ローマに戻る。なぜか、ローマの市街地を見て、「帰ってきた」という気分になったのがうれしかった。
列車がテルミニ駅に滑り込む頃には、雨も止んでおり、まだまだ時間もあったので、まだ乗っていないトラムにのって、ジャニコロの丘へ向かうことにした。
運良くやってきた新型のトラムに乗車すると、音楽が聞こえる。BGMのサービスがあるのか? と思いきや、流しのアコーディオン引きだった。ああ、演奏が終わった後に、またチップをせびられるのかと思ったが、わりとおとなしく去っていった。
ジャニコロの丘は綺麗な広場になっており、ローマの市街地が一望できる。恐らく地元の人たちの格好のデートスポットに違いない。松はあまり多くはなかったが、景色はすばらしい。もう少し遅い時間に来て、夜景を見ても綺麗かもしれない。それにしても、バチカンのサンピエトロ寺院は一際大きく、景色の中でも目立つ存在だ。
行きはバスだったが、帰りは坂を歩いて降りることに。途中、へんな所に迷い込んだが、閑静な住宅街とオシャレなショップに、いかにも地元のハイセンスなマダムが集っていた。雰囲気がとても良く、住みたいなと思わせるには十分だった。
とりあえず観光は終わったので、スペイン広場付近のコルソ通りに戻り、(買うわけ無い)ブランドショップやCDショップなどを見学した。そして陽が落ちてきた時間を見計らい、ライトアップされたトレヴィの噴水も見ておこうと、足を運ぶ。ブラスバンドの演奏が聞こえると思ったら、トレヴィの噴水の脇に、中学生らしきブラスバンドが生演奏していた。(もちろんレスピーギではなく、なにかマーチを演奏していた。)演奏に耳を傾けていると、変な外人さんが声をかけてきた。
「あれは、なんという曲ですかね?」
しらねーよ。なんでそんなもん聞くんだよ。と思って素っ気無く答えると、「日本人ですか?」とか「どこからきました?」とか聞いてくる。
とってもうざかったし、変なことを企んでいるおっちゃんだったらまずいので、早々に別れ、その場を離れた。ああ。もっとゆっくりライトアップされたトレヴィの芸術を見ていたかったのに・・・。

テルミニ駅に戻り、地下のスーパーで買い物。チョコレートと水とヨーグルトドリンクを買う。で、晩御飯を駅のセルフサービスレストランでとることに。ガイドブックによると、こういったセルフサービスの店でも、前菜からメイン、デザートまでちゃんと揃えて頼まないといけないと書いてあった。ちっちゃいサラダに高いお金をかけるのはバカバカしいと思った私だったが、そこは小市民。サラダにパスタ、デザートにドリンクを選び、お会計。たしか、2万リラ弱だったハズ。
会計が終わり、適当なテーブルを見つけて、食事をすます。周りを見ると、パスタだけの人とか、結構いた。ガイドブックのうそつき!!!! と思いながら、満足な食事ができたことに、感謝。
ホテルに戻ると、何も言わないうちにルームキーが出てきた。日本人だから、ちゃんとチェックしてんのか!?と思ったら、 昨日「トイレの水が流れない!!」って、クレームをつけたおじさんだった。

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