台北観光@と新北投温泉

 

台北は日本みたい
一時は出発も危ぶまれたが、お昼前には台北の空港に着。友人から、「古ぼけた、日本の地方空港のよう」と聞かされていた中正国際空港(ちなみに中正とは、蒋介石のこと。)に到着。なるほど、昔の日本の空港って感じ。到着ホールに免税店がある。日本でもこのサービスはやってもらいたいもんだ。アジアでは、台北の他、香港・シンガポール・インドネシアなどの空港にも到着ホールに免税店がある。外国で重い買い物をしないですむなんて、日本人の売り上げ相当なもんだとおもうけどな。(香港と日本ではタバコの味も違うって言っていたし。)
そんなことはどうでもよくって、台北の市街へ行くバスを探す。ホテルに直行して荷物を預かってもらう手はずになっているので、ホテルの近くまで行くバスをチョイス。125元のはずが、130元とられた。なぜ?? バスのお腹に自分で荷物を載せて車内で待機。日本人数名をのせ、出発。1時間弱で台北市内に到着した。ホテルに荷物を預け(日本語ばっちり通じます!)、街を出て徘徊。どうやら街並みは、香港や中国よりも日本に近い気がする。セブンイレブン、ファミリーマート、マクドナルド、モスバーガー、スターバックス・・・。日本でもおなじみのチェーン店が点在し、街道沿いには5〜10階建てのビル・マンションがならぶ。

台北駅はがら〜んと広い
身軽になった僕がまず目指したのは台北駅。地下鉄で3駅だが、ここは散歩がてら路地を歩いて行くことに。途中少し迷ったが、おいしそうな屋台風の店がたくさんあって、ついつい引き込まれそうだった。台北駅に行く目的は、電車の予約。今日、新北投温泉に一泊した後、明日は花蓮へ電車で行く予定なのだ。
地下道を通って、地下から入った台北駅は、やたらにでかく、天井も高く、がら〜んと広い空洞があるかんじ。1階のちょうど中央に切符売り場があり、自動販売機と窓口の2種類の売り場があった。自動販売機にも『自強号』(台湾の最速特急)などのボタンがあったが、これはどうやら座席指定のいらない近距離用。僕は花蓮まで自強号で3時間の旅。当然、座席指定が必要。ということで、窓口の方に並んだのだが・・・。

え?? 無いの?? なんで??
ガイドブックに載っている時刻表に、自分の乗りたい列車に印をつけて見せる。え?? なんか言ってるけど。余裕で中国語わかんない。僕は『は?』という表情をする。すると後ろの人が、『No Seat』と教えてくれた。そうか、もう満席なのか。仕方ない。僕は窓口を離れる。もう一度、時刻表とにらめっこしながら、自分が乗車可能な電車をさがす。この際、贅沢はいえないから全部の電車に丸をつけてもう一度窓口に並ぶ。そして、今度もなぜかNo Seat。え?? なんで?? 係員は、黙って後ろの壁の張り紙を指差す。漢字が並んでいて、大体の意味は分かる。え?? 不通?? それ、列車ストップってこと?? 
どうやら、1週間ほど前に台湾を通過した台風のおかげで、
台湾東部の鉄道は線路が遮断されているらしい。え!! もう、花蓮のホテル予約してあるのに。お金も払っちゃったのに。どうしよう・・・。

新北投は田舎町
気を取り直して、地下鉄に乗って本日の宿泊地である新北投温泉へ。ここまでは約30分。途中からは地下ではなく地上を走る。遠くに圓山大飯店が見える。でけー。駅を降りると、ちょっとした広場と公園がある。日本だったら、急行電車は停まらないだろうな〜と思われる私鉄の駅ってかんじ。ホテル(っていうか旅館?)は一応予約はしているものの、名前しか告げていないので、もっと良いホテルがあったらそっちにするつもりで、いろいろホテルを物色しながら川沿いの道を上っていく。途中に銭湯があったが、少し古臭そう。あといわゆる「スパハウス」ができていた。水着着用の温泉だ。台湾では、いま温泉がブームらしく、台北ウォーカー(もちろん角川書店が出している)でも、ちょうど温泉の特集をしていた。
スパハウスをさらに過ぎ、坂道を登ると、本日の宿が見えた。う〜ん、古臭そう。中を物色。う〜ん。どうしようかな。ここに泊まろうかな。ばっくれちゃおうかな。でも、外は小雨も降っていたし、もう歩くの面倒だったのでここに泊まることにした。フロントの叔母ちゃんは日本語が通じ、名前を告げると、部屋のカギを渡してくれた。廊下を歩くとそこは日本の『旅館』ではなく『民宿』のよう。部屋に通される。ベッドのほかにソファーセットがおいてあって、かなり広い。が、テレビが無い。が〜ん。台湾の日本語放送を楽しみにしていたのに。そんでもって、部屋を案内してくれたお姉さんがお茶をもってきてくれた。カードを渡して支払いをお願いすると、『お姉さんのチップはキャッシュで300ドルね』っていわれた。は?まだ何にも御世話になってないのに
チップを強制? それも金額指定? 僕は腹が立った。そんなことを強制するなら僕はこのホテルには泊まらないと告げると、態度一転、チップは払わなくてよくなった。日本人をなめんな!!
とりあえず茶をしばき、温泉につかり、ゆっくりして、散歩にでかけた。電車で20分くらいの淡水という港町へ行った。海辺は面白くなかったが、屋台が建ち並ぶ路地は面白かった。僕の中では小さい頃の溝の口のイメージ。何気に入ったCDショップが安い!! 香港で売っている日本人のCDはほとんどが台湾製なので、台湾では安く売っているだろうと思ってはいたけど、思った以上に安い!!
 これって、日本の10分の1以下?? でも、これって一応著作権違反だよねえ。こんなCDショップで堂々と販売していていいのかなあ。
街角の屋台風の店で晩飯を食らってホテルに帰る。そしてまた温泉につかって寝る。

電車がないんだ、仕方が無い

翌朝、ホテル(っていうか民宿ね。)の前で記念撮影をし、もう二度と足を踏み入れることの無いホテルを後にする。さて、今日のホテルは花蓮だ。電車の旅を期待していたのに。仕方が無い、『飛行機』に乗ろう。あまり乗り気はしないが、そんなに痛い出費にもならないだろう。むしろ心配なのは出費ではなく、僕の命なのだが・・・。

ガイドブックでしらべ、松山空港の近くに旅行会社がたくさんあり、そこで予約できることを知る。交差点の角にある『春天旅遊』という旅行会社で、花蓮までの飛行機を予約。フライトスケジュールを見せられたが、どの航空会社が大手で安全なのかが分からない。安いのはやめとこうということで、遠東航空のチケットを1350ドルで購入。午後2時のフライトなので、1時半までにチェックインすればよいという。期待と不安を胸に旅行会社を後にし、午前中を台北観光にあてることにした。

ガイドブックを片手に

とりあえず、ガイドブックに載っているところで朝ご飯を食べようと、SOGOのある忠孝復興駅付近へ行き、こんな(左写真)ところでこんな(右写真)ものを食べてみました。

その後は、国際空港の名前にもなっている、蒋介石こと中正紀念堂へ行きます。ここの地下鉄の駅舎の作りがおしゃれ。台北のMRT(地下鉄)は、つい最近できたこともあって、モダンでおしゃれなイメージ。そして、時折『金かかってんな〜』って感じのつくり。

誰かのコンサートでもやるんでしょうか。広場の中央に特設ステージみたいなものを作っていました。上の写真右手は音楽堂なので、なにかコンサートでも見ようかなって思ったんですが、ちょうどよい時間で面白いプログラムがなかったので、断念しました。

さあ、そんなこんなでそろそろお昼。国内線用の空港である、(まあ、羽田みたいなもんですね。)松山空港へ向かいます。

  

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