花蓮〜タロコは素晴らしい〜

 

太魯閣渓谷への道

僕の旅は、いつも一人旅なのだが、こういう、公共の交通機関が発達していないところに行くときばかりは、ツアーがいいな。なんて思ってしまったりもする。ホテルで、1日のみのツアーに参加しようかなとも思ったが、ずいぶん高いのでやめた。結局自分の足で行くことにした。

バスターミナルまでは仕方なくタクシー。花蓮駅前のターミナルから8時に出る天祥行きのバスに乗るために、ホテルを7時半ごろチェックアウトする。ターミナルの一角に切符売り場があって、そこで90ドルの切符を購入。タクシーの客引きも何人かいた。おんぼろバスが来たら嫌だなという僕の予想を裏切り、かなりきれいなバスが到着。ターミナルから乗車したのは2人。僕と外人さんだけ。バスはしばらく市街地を、『え?こんなところにバス止まるの?バス停なんて無いじゃん』っていうことろで何度か止まり、学生をたくさん積んで走る。渓谷までではなく、市民の足として利用されているようだ。飛行場の近くも通った。よし。帰りは、この辺でおろしてもらおう。

海岸沿いを走ったり、街中を走ったり、山道を走ったりしていると、いつのまにか川と平行に走っていた。ここが太魯閣渓谷の入り口だ。ウォーキングポイントを見定めるべく、周囲の景色と歩道をチェックする。歩道は、ほとんど無い。結局終点の天祥まで行き、バスターミナルで降りる。

温泉。どうする?
僕は、まだ迷っていた。この先には温泉がある。かなり秘境的ですてきな温泉らしい。ただ、数時間に1本のバスを待つか、1時間山道を歩くか、どちらかの選択肢しかなかった。時間は十分とはいえないが、余裕はあったが、体力に自信がなかった私は、温泉へ向かわず、下山方向に歩き、途中の適当なところでバスをひろって帰ることにした。

と、ところが。歩き始めて数百m、目の前にトンネルが。く、暗い。明かりなし。いきなり徒歩での下山断念。

結局途中までバスで進み、そこから景勝地を中心に歩くことにした。途中いろいろな景色に遭遇したが、やはり一番の見所は、「九曲洞」だろう。ここは、車両通行止めのため、歩いてしか通ることができない。谷が最も狭く、上昇気流のために、紙切れが下には落ちず、上に舞い上がっていくという、不思議な空間が待ち受けていた。

  

これって、本気??
確かに、道は落石が多く、岩石でできた自然のトンネルは天井も低いため、車両通行は難しいかもしれない。でもその分だけ、素晴らしい景色が広がっていた。

で、疑問に思ったのが、「落石注意」の看板。日本でもよく見かけるけど、これって、万が一ってことでしょ!? それが、右の写真のように、本当に落石が所々に点在していた。ひえ〜。冗談になってないよ〜ってサイズの落石の山、山、山。身の危険を感じずにはいられない。

8kmも歩けるかっ。
黄色いガイドブックによると、慈母橋付近から渓畔バス停までの8kmの区間を歩くようにすすめているが、車道をずっと歩きつづける(もちろん歩道なんてない)ので、「もう、ハイライトは見た!」と自分で決め付け、まだ半分も歩いていないが、九曲洞を越えて、車道と合流したところのバス停で、花蓮行きのバスを拾うことにした。

行きのバスで、空港付近の道を通過することをチェック済みだったので、バスにのって、「空港まで」と言って切符を買った。なので、降りる場所を教えてくれるかと思いきや、気が付いたら空港を通り過ぎようとしていた。運転手に、ここでおろして!と停めてもらい、バスを降りた。自分で周囲の景色をチェックしておいて良かった。バスを降りて歩くこと十数分、花蓮空港に戻ってきた。

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