フェアリールール説明
この説明文は Onsite Fairy Mate のルール説明からの転載です(一部変更した箇所があります)。転載を認めて下さった神無七郎様に感謝いたします。さらに詳しい説明を上記ページでご覧になることをおすすめします。
「ばか詰」と「ばか自殺詰」
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ばか詰
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先後協力して最短手数で、受方の玉を詰める
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ばか自殺詰
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先後協力して最短手数で、攻方の王を詰める
上の条件で唯一解で持駒も余らなければ完全作となります。普通の詰将棋と違い、長手数の余詰を防ぐ必要はありません。
また、手数を明示して出題されるのも普通の詰将棋と違うところです。さらに、「無駄合」の概念もこれらのルールにはありません。
各種の変則ルール
ばか詰のように、手の選択の論理を代える変則ルールの他にも、様々な変則ルールがあります。これらは普通の詰将棋にも「ばか詰」「ばか自殺詰」も適用することができます。
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安南
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味方の駒が縦に並ぶと、上の駒の利きは下の駒の利きになる
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安北
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味方の駒が縦に並ぶと、下の駒の利きは上の駒の利きになる
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対面
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敵駒と向かい合うと、互いに利きが入れ替わる
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背面
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敵駒と背中合わせになったとき、互いに利きが入れ替わる
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天竺
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玉(王)の利きが、王手をした駒の利きになる
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マドラシ
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同種の敵駒が互いの利きに入ると、利きがなくなる
これらの性能変化系のルールでは、性能変化をもたらした状態が解消されると、利きは本来のものに戻ります。
また、性能変化系以外のルールでは、次のものがあります。
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打歩詰
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最終手は打歩詰でなくてはならない
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キルケ
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駒が取られると将棋での指し始め位置に駒が戻される。戻せないときは持駒になる。
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駒詰
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玉(王)の性能が、指定の駒の性能になる
目的を「詰める」こと以外に求めるルールもあります。
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ばか手順
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先後協力して最短手順で目標局面に到達する。初形と目標局面が同一のとき「ばか千日手」という。
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ステイルメイト
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王手は掛かっていないが、合法手のない状態