▲７三桂成 △同 銀 ▲同 馬 △同 玉 ▲６五桂（右図）
△６二玉 ▲６三銀 △同 玉 ▲４三飛 △６二玉 ▲５三飛成
△７一玉 ▲７三龍
以下詰み。
（便宜上先後を逆にしました。）
右図までは他に手がありませんが、ここで、玉がどこに逃げるのかが難しいところです。
普通なら、△６四玉 と桂頭に出るのが筋ですが、上部は先手が厚いため▲５三銀 △５四玉 ▲４四飛 以下簡単に詰みます。
また、△８二玉 と逃げると、▲７三金 △９三玉 ▲８二銀 △８四玉 ▲８三金 △同玉 ▲７三桂成 △８四玉 ▲８三飛 までの詰みがあります。７三に銀を打ちたくなるところですがそれでは詰みません。
△８四玉 と逃げると詰まないようですが、▲８五銀 △９三玉 ▲９四銀 が好手順です。△同玉 には▲９五飛 があるためやむなく△８二玉 と逃げますが、▲８三銀成 △同玉 ▲７三金 △９三玉 ▲８三飛 △９四玉 ▲９五歩 までの詰みとなります。
実戦で私が最後まで読み切れなかったのが△６二玉 と逃げられる順です。▲５三銀 あるいは▲７三銀 としたくなりますが、いずれも銀と逆方向に逃げられて詰みません。
正解はその中間の▲６三銀 です。△同玉 しかありませんが、▲４三飛（右図） で詰み筋に入ります。△５四玉 には、▲４四金 △６五玉 ▲６六歩 ですし、△６二玉 なら▲５三飛成 △７一玉 ▲７三龍 △７二合 ▲８二金 となります。
先手玉が７七にいる厚い形が詰みの原動力となりました。