▲3七桂(右図) △4六玉 ▲2六飛 △4七玉 ▲6五角 △4八玉 ▲2八飛 △5九玉 ▲2九飛 △4九金 ▲6九金 △4八玉 ▲2八飛 △3七玉 ▲3五龍 △2八玉 ▲3八龍 △1九玉 ▲2九龍 まで19手詰。
後手に合駒がないことを利用して▲2七角 と打ちたくなりますが△5六玉 と逃げられると詰みません。正解は▲3七桂(右図)です。対して、△3六玉 は▲2五角 △4六玉 ▲3五龍 △同玉 ▲3六金 以下簡単ですし、△5六玉 は▲6五角 △4六玉 ▲2六飛 △3七玉 ▲3五龍 以下の詰みです。
そこで▲3七桂 には△4六玉 と逃げますが、▲2六飛 △4七玉 ▲6五角 △4八玉 ▲2八飛 △5九玉 ▲2九飛(右図)と追います。この手順中の飛角の王手に対して、いずれも合駒をできないのが後手にとってつらいところです。
右図となってようやく△4九金 とできますが、▲6九金 △4八玉 ▲2八飛 以下の詰みとなります。合駒がないという特殊な状況であるだけに、大駒が活躍しましたね。