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五十秒、−、ニ、…

いきなりだが、第20回朝日オープン将棋選手権 観戦記に目を通していただきたい(注1)。将棋の内容は気にしなくてよいので、文章だけをざっと読んでみてほしい。

読んでいただけただろうか。一読して不自然な点があることに気づいたとしたら、あなたは感覚が非常に鋭いか、PCが特殊な環境にあるかのどちらかだろう。一部だけ引用してみるので、もう一度注意深く見てほしい。

さかのぼって、▲4四角には△7ニ玉が正着だった。

どうだろうか。わかるだろうか。

そろそろ正解を明かそう。正しく書くならば、「さかのぼって、▲4四角には△7二玉が正着だった。」となるべきところだ。「△7ニ玉」で、漢数字ではなくカタカナの「ニ」が使われているのである。この観戦記のページでは、漢数字の「二」は一度も使われていない。

フォントを何に指定しているかで見え方が変わってくるのだが、私のパソコンでの見え方では、漢数字の二の方がやや棒と棒の感覚が広い。しかし、これは気づかなければ全く気づかないような差であろう。キーボードで打つときも、「に」を変換すると両方が候補に上るので間違うことも十分にあり得る。

それを確かめるのは簡単だ。「十ニ」だとか「第ニ回」だとかを検索してみれば大量のページがヒットしてくる。中にはイロハ順で四番目という意味のこともあるのかもしれないが、ほとんどが変換の誤りと見てよいだろう。将棋のページでも誤っているページはいくつもあって、例えば、東大将棋ブックス 四間飛車道場 第一巻 ミレニアムのページで誤りを探してみると楽しいかもしれない(注2)。

このような間違いを犯さない対策としては、漢数字の二は数字の「2」から変換するというのがいいと思う。これなら、カタカナのニになってしまう心配はない。本当は日本語変換ソフトがもっと賢くなってくれるといいのであるが。がんばれIME。がんばれATOK。

似たような誤りとして、「ー」(長音)と「−」(マイナス記号)と「一」(漢数字の1)がある。さすがに、漢数字の「一」をほかの二つと間違えることはあまりないが、初めの二つは同じキーで入力することもあってよく取り違えられる。

しかし、「二」と「ニ」の場合と違って、この二つは比較的見分けやすいのではないだろうか。どう違うかというと、
そのつまり、( ̄ー ̄)ニヤリッとしている方が長音である(注3)。(フォントが違うとニヤリッとしているように見えないかもしれない。私の環境では、長音は横棒の左端が少し持ち上がっているのだ。)また、プロポーショナルフォントの場合、マイナス記号では前後に若干の余白が挿入されるようだ。

ところが、そのように見分けやすいにもかかわらず、その差はあまり重要視されていないように思われる。なにしろ、首相官邸でもタイトル部分で「ホームペ−ジ」と書いてあるほどだ(注4)。読めればそれで良しという姿勢なのだろう。

ただ、そのようにして区別しないでいると、検索をするときに困ることがある。将棋棋譜データベースソフトの棋泉forWinがバージョン2.08にバージョンアップしたとき、更新履歴によれば、「(3) 棋戦名登録/変更画面での不具合修正。」ということだが、これは具体的にはプログラム内に「JT将棋日本シリ−ズ」という表記があったため大会名設定がうまくいかなかったということがあったらしい。見た目は似ていても、コンピュータは厳密に区別するのだ(注5)。

これらと間違いやすい別の記号があることを最近知った。「―」だ。シフトJISコードでは815Cの記号で、JIS規格に定められているところの「ダッシュ(全角)」である(注6)。今まで私は、ダッシュを使いたいときはマイナス記号を用いていた。

このサイトの名称「もずいろ 風変わりな将棋の部屋」も今日まで間にマイナスを挟んでいたのである。本来ならダッシュを使うべきところだった。面倒なのでスペースで置き換えていた箇所もあったが、今回の更新で正式にスペースに決めてしまおうと思う(注7)。まだまだ間違いがあると思うので、見つけたら教えてほしい。

念のため書いておくが、このページのタイトルは意識してつけている。特に意味はない。



  1. この文章を書いているのは2002年5月1日である。その後にリンク先のページが修正されたり、消滅したりする可能性がある。
  2. そんなことに時間を費やすつもりのない方は、ブラウザのページない検索機能を使うのが賢いやり方だ。
  3. 普段あまり顔文字を使わないのでこの顔文字はわざわざgoogle検索で探してきた、というのは秘密である。
  4. 東ティモ−ルを訪問という記事もあったりする。この記事中で一貫して「東ティモ−ル」と表記されているのは、おそらくコピーアンドペーストしているためなのだろう。
  5. Kifu for Windowsは棋譜入力時に、「二」と「ニ」や「一」と「ー」と「−」を間違えてもきちんと認識してくれる。賢い。
  6. Kifu for Windowsもさすがにこの記号には対応していないようだ。ほかにも、罫線記号なども見分けにくいが、そのあたりは矢野啓介氏の横線を使いこなすをご覧いただきたい。
  7. しかし、本当にどうでもいい細かい話ですね(笑)。

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written by mozu

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