将棋倶楽部24の掲示板で話題になったことをもとに考えました。
ご存じのように、将棋には五種の反則があります。
もちろんそのほかにも、銀を真後ろに動かすとか、飛車を裏返して打つとか、盤の隅にある香車をこっそりと自分の持駒にしてしまうとか(笑)、いろいろな反則がありますが、主なものは上記の五つと言ってよいでしょう。
そこで、その五つとも可能な局面でしかも反則以外の手がない局面があるかと考えてみました。
ありました。
右図をご覧下さい。これで条件をみたしています。
ただし、「第24手 △1六飛打まで」というのが重要です。左の局面から
▲1六飛 △同玉 ▲1八飛 △1七飛 ▲同飛 △同玉 ▲1五飛 △1六飛
とすると右上図と同一局面になります。さらに、
▲同飛 △同玉 ▲1八飛 △1七飛 ▲同飛 △同玉 ▲1五飛 △1六飛
▲同飛 △同玉 ▲1八飛 △1七飛 ▲同飛 △同玉 ▲1五飛 △1六飛
とすると、三度目の右の局面になります。次に、▲1六同飛とするならば四度目の同一局面が生じることがおわかりいただけるでしょうか。
手順再生をするとわかりやすいかもしれません。
そこでもう一度右上図をよく見ると、先手の手はすべて反則であることがわかるでしょう。
というわけです。
最後にやぼな補足をしておきます。左の局面で▲1八飛の一手詰がありますが、ここではルール上可能な範囲で条件をみたす局面を探そうと試みています。そのために、双方が協力して詰みなどを無視していくのです。別に常に詰みを目指さなくてもいいじゃないですか。