彼女がボリビアにやって来た @

8月2日、AM8時50分飛行機の到着予定時間を30分程過ぎて無事到着のアナウンスが空港のロビーに流れた。 
それからしばらくして、入国審査の列に彼女の姿を発見した。

久々みるとやっぱり”小さい” ”ますます若がえった”そんな印象だった。
彼女も俺の事に気づき手を振った。
「良く来たこんなところまで・・・」 あの時の気持ちは恋人というよりも「初めてのお使い」の子供を見る親の気持ちであった。

荷物を拾って入国チェックを受ける。

俺が頼んだダンボールいっぱいの土産が細かくチェックされる。遠くから見ていて気がきではなかった。
不自由な言葉で四苦八苦しているのが遠目からもわかった。
ようやく、チェックが終わり空港の出口に出てきた。

キレイに梱包してあったはずのダンボールからは中身が飛び出し、背中には自分の体の半分ほどある大きなリュックに背負
われて、前には小さなリュックにキティーちゃんの手提げ袋という姿での再会であった。

税関の係りの人に、椎茸、イカ、ニンニク、ウニの瓶詰め・・・・・などなど、さんざん「これなんだ?」と聞かれていたようだ。
それに対してどう答えたのか聞くとひたすら「ジャパニーズ・フード」と言い通したという事を聞いて笑ってしまった。
係りの人も質問の中に「これは俺へのお土産か?」っと言われちゃったと彼女は目をクリクリさせていた。

30時間以上の長旅の後なのでこの日は1日ゆっくり休んでもらおうと思ったが、本人は飛行機で良く寝たから元気だと言う事で、
宿に荷物を置いてシャワーで汗を流してもらったあと午後から砂漠に行くことにした。

タクシーをチャーターして砂漠に向かった。運転手も場所を良く分かってないようで途中何度も周りの人に道を聞きながら向かった。
道が段々と悪くなり日本的感覚だと乗用車が通れるとは思えないのだが、マフラーを擦りながら進んでいく。

そのうちマフラーが取れたようでカラカラと鳴り始めた。
沼のような水たまりの中を深さも確認しないで突っ込むと車はヘッドライトの高さまで水にしたった。
彼女は目をパチクリさせてビックリしている。さらに進むと今度は砂が深くなり始めた。
タイヤが空回りし始めると、車体の腹が砂に着きタイヤが空回りしカメさん状態になった。

車から降りて車体を押す。 彼女も一緒になって押す。
こういう光景はボリビアでは良くある事で、俺は大きなバスを押した事もあった。

「本当に押したりするんだねー」と彼女。

その後も他の車を押したり、一緒に押してもらったりこういうボリビアの雰囲気を気にいったようだった。

夕方、宿に戻りその日の晩はボリビアの大衆食堂で夕飯を食べた。
しかし、これがその後大変なことになるのだった。



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