彼女がボリビアにやって来た A

8月3日の明け方4時頃、気づくと彼女はベットからいなくなっていた。

トイレでも行っているのかと思うが部屋にはいなかった。
朝早く目が覚めて、朝の町でも見に行ったのか?・・・・・しかしまだ外は暗く危険過ぎる。
部屋の外にもトイレがあったので、俺を起こさないようにと外のトイレにを行ったようだ。

しかし30分経っても帰ってこない。 少々心配になって探しに行くと、やはり外のトイレに入っていた。

お腹が痛いようで腹痛に苦しんでいた。

居場所もわかって安心したので部屋に戻って俺は寝ていた。
しかし一時間たっても戻ってこない。2時間経っても戻ってこない。

これは便所で寝てしまったなと思い、呼びに行くとまだ苦しんでいた。
動くのが辛くても部屋の便所を使うようにと、本人を連れて帰った。

その頃には部屋を出てから3時間ほど経ちすっかり空は明るくなっていた。

下痢薬を飲ませてしばらく様子をみることにした。
しかし一向に痛みが治まらず布団にうずくまり苦しんでいた。
定期的に襲ってくる痛みに顔をしかめて苦しんでいた。

あまりにも辛そうであったので結局病院に連れていくことにした。
歩くことも苦しい程衰弱していたため、宿の前まで何とか連れて行きタクシーで病院へと向かった。

受付で10分、20分と待たされる。その間も彼女は苦しんでいる。

その間、ずっと「ごめんねー、ごめんねー」と彼女は繰り返す。

悪いのは変な物を食べさせた俺なのに、何度も謝る彼女。

ようやく診療室に通される。状況を医者に説明して診断を受ける。

朝からの状況を話し診察の結果 「食中毒ですね。」と医者。
かなり脱水しているので点滴を打ちましょうと医者。
そうなると、入院という事になりますが・・・・・。

俺と医者のやり取りを聞き、診察台の上で横になりながら目から涙をこぼす彼女。

その病院では入院できないようで他の病院を紹介するといわれた。
ボリビアは医療費が日本より高く保健もないので、入院となるといくらかかるか分からないので、現在
の自分の手持ちで入院費を出せるのか不安になり医師にいくらぐらいかかるかたずねた。

この医師は協力隊とは長い付合いで俺の財布の中身をさっしてくれたのか、ここで点滴を打ちましょう
と言ってくれた。

その病院は治療はしない病院だったので、医師から点滴に必要な物を紙に書いてもらい、それを買うた
めに薬屋へと俺は走った。
チューブ、注射器、点滴薬、・・・・・・・書かれた物をそろえて病院へと戻った。

一緒に手伝って下さいと医師に言われ、素人の俺が補助しながら点滴の準備が始まった。
点滴をぶら下げる場所もなくコート掛けのような物で代用した。

30分程点滴をすると彼女はかなり楽になったようでほっとした。
その場所にずっといる訳にもいかず、点滴の調整の仕方を教わって、彼女は針をさしたまま俺は点滴
の袋をもちながらタクシーに乗り、宿に戻り宿の部屋でのんびり点滴をすることにした。

その後、約5時間程の点滴を終え、無事彼女は回復したのであった。

旅行二日目にして、こんな状況になったにも関わらず、次の日の朝には笑顔が戻り病室と化した部屋から
荷物を引き上げ、次の目的地に向かったのであった。



続きは彼女がボリビアにやってきた Bへ















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