ミッドウエイ海戦行動図 5月27日 第1機動部隊は柱島泊地を出撃した。
5月29日 近藤中将指揮の攻略部隊主隊が出撃
その後、山本長官直率の主力部隊と高須中将の
指揮する警戒部隊が続けて出撃していった。

またそれより前の5月26日 ミッドウエー作戦の北方
からの牽制作戦として、アリューシャン作戦部隊、
角田覚治中将の第2機動部隊が大湊を出撃した。

聯合艦隊の各部隊は出撃直後、悪天候に悩まされる
こととなった。また航海中各部隊は、厳重な無線封止
を行っていたため、山本長官は各部隊の状況を掴む
ことはできなかった。

一方、暗号解読によってミッドウエー攻撃を知った
米軍は、空母「エンタープライズ」「ホーネット」さらには
珊瑚海海戦で大破しながらも、修理をわずか3日間で
繰上げた「ホーネット」の3空母をもって、我が南雲
機動部隊を待ち受けた。

 
 ◆ 作 戦 経 過 ◆

 6月5日  
  0130 上空警戒機、ミッドウエー島攻撃隊、対潜直衛機、索敵機 各々空母より発進
  0200 第4索敵線 利根4号索敵機遅れて発進
  0220 南雲長官 第二次攻撃をミッドウエー島に向けると予令
各艦陸上攻撃用爆弾の準備開始
  0232 敵飛行艇接触開始
  0255 利根4号(1号?)索敵機 「敵機向う」の通信受信
ミッドウエー島からの陸上機来襲と判断
  0334 ミッドウエー島飛行場・地上施設 攻撃開始
  0400 ミ島攻撃隊指揮官 友永大尉
「攻撃は概ね成功なるも効果不十分 第二次攻撃の要ありと認む」と打電
  0405 ミッドウエー島からの敵機 攻撃開始
防空のため第二次攻撃用戦闘機を発進し、来襲せる大半を撃墜
  0415 索敵機予定索敵線に到達するも敵艦隊発見できず
南雲長官はミッドウエーに対し第二次攻撃を決意。陸上攻撃用兵装に転換
  0428 利根4号機 「敵らしきもの10隻発見 ミッドウエー10度240浬」
  0445 利根4号機から付近の天候報告
南雲長官は敵水上部隊存在確実と判断、空母を含むと推定
攻撃を決意し、艦船攻撃兵装(雷装)に再転換下令
  0450 ミッドウエー(第1次)攻撃隊 母艦に帰投開始
  0509 利根4号機 敵兵力巡洋艦5、駆逐艦5と報告
  0520 利根4号機 敵は空母らしきもの1隻伴うと報告
南雲長官は、ミッドウエー攻撃隊を急速収容、兵力整備と艦隊北上を決意
  0540 ミッドウエーからの敵機攻撃収束
我が攻撃隊収容開始
  0618 敵艦載機来襲 防空戦闘により来襲機の大半を撃墜
  0630 南雲長官 昼戦の企図信号下令
  0723 第二次攻撃準備未完了のまま敵雷撃機を迎撃中
急降下爆撃機の奇襲を受ける
加賀、赤城、蒼龍 被弾大火災
  0730 敵空襲終了
  0746 赤城の司令部首脳 駆逐艦 「野分」に移乗のち 軽巡洋艦「長良」に将旗を移す
  0758 飛龍第1次攻撃隊 発進
山口第2航空戦隊司令官 第二次攻撃準備
  0810 二式艦偵 空母部隊を索敵報告するも指揮官には不達
  0853 南雲長官は飛龍攻撃に策応し昼間水上戦闘を下令
  0910 飛龍攻撃隊 敵空母1隻を火災炎上させるも攻撃隊の被害大
  1000 第4駆逐隊司令は捕虜情報として空母3隻の基幹を報告するも
上級司令部が了解したのは1時間以上後
南雲長官 飛龍第二次攻撃成果を待って突入を決意
  1031 飛龍 第2次攻撃隊発進
同 第1次攻撃隊収容
  1100 山口司令官は空母3隻を報告
  1145 飛龍攻撃隊 魚雷2命中と報告
  1220 山口司令官 第3次攻撃を薄暮に延期
  1245 飛龍 第二次攻撃隊収容
  1315 山口司令官 敵空母3隻中2隻を撃破、残存は1隻との判断を報告
敵接触機(索敵機)発見
  1400 敵艦上攻撃機続いてミッドウエー島からの敵陸上機来襲 防空戦闘開始
  1403 飛龍 急降下爆撃機の奇襲を受け被弾火災
  1530 空襲修了 飛龍以外は被害軽微
  1620 加賀 蒼龍 沈没
  1700 索敵機と上空警戒機(飛行機は海上不時着)搭乗員 収容
筑摩2号索敵機により敵健在空母4隻と推定
 6月6日   
  0200 赤城 自沈
  0210 飛龍 駆逐艦による雷撃処分

 
 ◆兵装転換と敵艦隊発見◆

 ミ島攻撃隊より再攻撃の必要との報告を受けた南雲長官は、索敵機が予定時刻になっても敵発見を
 報じて来なかったので、敵艦隊は付近に存在しないと判断、第2次攻撃をミ島に指向することを決意した。
 そのため待機中の艦上攻撃機の兵装を、魚雷から陸用爆弾に代えるよう下令した。
 だがこの換装作業は防空戦闘中に開始されたのでなかなか進捗しなかった。

 この防空戦闘や兵装転換作業で混乱している最中、利根4号索敵機は敵艦隊発見を報じた。
 これを受けて敵艦隊攻撃を決意、「艦攻の雷装そのまま」を下令。
 そのとき敵空母との距離は、攻撃可能である約210浬であった。

 当時ミ島からの空襲が続いていたが、約1時間半に及びそれも終わろうとしていた。
 少数機ずつの長時間攻撃で我が艦艇に被害はなく、来襲機の大部分は撃墜していた。
 零戦の戦力が大きいことと敵の技量が拙劣なことが要因であった。

 敵空母は攻撃可能範囲であったが敵機の来襲は続いており、
 その防空戦闘のため攻撃隊につける戦闘機は残っていなかった。
 また兵装復旧作業(爆弾から魚雷)も終わっていない。さらにはミ島攻撃隊は空母上空に戻って来ており、
 燃料や被弾を考えると至急収容する必要があった。

 第2航空戦隊山口司令官は一刻を争う戦況と判断、二航戦の艦爆隊を先に発進させるよう意見具申した。
 しかし南雲長官は、まずミ島攻撃隊と上空直衛機を収容、十分な護衛戦闘機をつけた強力な攻撃隊を編成し、
 正攻法で敵空母部隊を撃滅する方針を採った。

 =草鹿参謀長=
  艦爆隊ならすぐ発進させることができた。しかし戦闘機を伴わないミ島からの敵機が
  次々撃墜されているのを目前で見て、戦闘機をつけずに出す決心がつかなかった。
  戦闘機は母艦直衛のためすべて上空にあり、攻撃隊につけてやる分はなかった。

 
  ◆「飛龍」の攻撃◆

 旗艦赤城が大火災となり、次席指揮官の第8戦隊司令官 阿部弘毅少将(39)が第1機動部隊の指揮を一時継承した。
 当時敵空母は2隻と判断されており、敵の技量からみて「飛龍」1艦でこれを圧倒できると信じていた。

 一方飛龍は第2航空戦隊の旗艦であり司令官 山口多聞少将(40)は、阿部司令官の命を待たず即座に攻撃を決意、
 山口司令官は攻撃隊発進後も「飛龍」を率いてどんどん進撃し、部隊指揮官の阿部司令官がこれを追うような形となった。
 (のち南雲長官は指揮を継承する)

 0758 艦爆18機、艦戦6機の兵力で小林大尉を指揮官とする第1次攻撃隊は発進した。
 0910 ヨークタウンを強襲 爆弾3発を命中させ一時航行不能にさせた。だが我が方も艦爆13機、艦戦3機を喪失した。
 1031 予定より遅れて友永大尉を指揮官とする第2次攻撃隊を発進させた。兵力は艦攻10機、艦戦6機にすぎなかった。

 第2次攻撃は、少数機による悲壮な攻撃となった。
 1145 空母に魚雷2本(3本?)を命中、この空母は炎上していなかったので第1次攻撃時とは別空母であると判断された。
 これにより敵空母2隻を撃破した計算となった。 我が方は艦攻5機、艦戦2機を失った。
 だがこの時の空母は実は再び動き出したヨークタウンであった。
 つまり同一空母を2度にわたって攻撃したとは知らずに、計2回の攻撃戦果から3隻中2隻を戦闘不能にしたものと
 判断したのである。
 この攻撃で大破したヨークタウンは航行不能となり1455総員退去となった。

 1231 第3次攻撃の計画を報告 残存全兵力(艦爆5 艦攻4 艦戦10)を以って薄暮攻撃をかけることとした。
 1245 第2次攻撃隊の収容を終え
 1330 夜戦に備えた(日没は1543)

 山口司令官は敵空襲近しと判断して甲板待機の上空警戒機を発進させ計13機が敵攻撃機を警戒した。

 このように警戒厳重にしていた最中の1401 敵・急降下爆撃機が奇襲して来るのである。

      ミッドウエー海戦 3 戦果と損害他


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