問題を読ませ,必要機能を把握させる。
ユーザの立場で必要機能を確認し,入力するデータと出力する内容を明確にさせる。これを飛ばして行き当たりばったりで作成することもできるでしょうが,やはり最初からこのようなクセを付けておきましょう。
フォームのデザインとそれにともなうプロパティの設定を行う。
フォームデザイン時の各コントロールの設定については,厳密にはleftプロパティ,Topプロパティの値などで指示することもできる。しかしそうするとデザインだけに時間がかかるため,簡単におおよそで配置する。
コントロールとそのイベント,イベントに対する実行内容を考えさせる。
イベントドリブン型のプログラミングの特徴はユーザ側からの視点でプログラミングを記述していくことができるところにある。
したがって作成時には次のように考えて,プログラミングするとよい。
a.
フォームデザインからユーザの起こす動きとそれに対する処理の流れを書く。
b.
処理条件と処理結果を見て,a.の処理だけでは不充分な処理を考え,それを行うためのイベントと処理内容をa.に書き加える。
c. 処理全体とイベントごとの処理を整理して書く。
変数とその型について検討する。
処理の中で必要な変数と,その適切な型,プリフィクスを付けた名称を決定する。簡単なものであれば,すべてモジュールレベルのスコープで変数宣言することで進めたほうが混乱が少ない。
イベントフローチャートを作成。
処理全体とイベントごとの処理を元に必要な部分のフローチャートを書く。
プログラムコードの入力をする。
イベントフローチャートからコードを入力する。
フォーム上のコントロールをダブルクリックすると
Private Sub Cmd表示_Click()
End Sub
のようになります。
このPrivate Sub〜End
Subの間にコードを書きます。
オブジェクトのあとにピリオドを打つと自動メンバが現れるので,この中から選ぶか,入力します。
VBのコードはフォームやコマンドボタンなどのオブジェクトに対するメソッドとプロパティに関するコードと通常のBASICのコードに分けられるので,ここが注意を要する点です。
テストランとデバッグ
Visual Basic(R)の場合,文法的なエラーはほぼ自動構文チェックなどでコーディング中に指摘されるためテストランの時には少ないと考えられるが,論理エラーについては他の言語ツールと同様わかりづらい。そこで必要に応じて,デバッグツールを使用して,デバッグを行う。
完成
このあとはユーザインタフェースなどを使いやすいように変更してみましょう。