着せ替え道はハマり道
 
[←] [↑] [→]
 
 
 
東京お人形服紀行
 
★ 12月6日(日) 10時15分 イオ、東京駅に降り立つ 
 
 前日は東京で大学時代の友人の結婚式でした。久しぶりに会う仲間と2次会、3次会とへろへろになるまで飲み、ホテルに帰って爆睡していましたが、今日は天気も快晴、酒もすっかり抜けて絶好のお人形服紀行日和(?)です。タイムリミットは16時30分。翌日の仕事に影響を及ぼさないためにはこれ以上遅れるわけにはいきません。かくして、イオの6時間あまりに及ぶ東京お人形服紀行がはじまりました。 
 
 まず、引き出物等の荷物を置いておこうとコインロッカーを探します。しかし、日曜ということもあってか、どこもかしこも使用中。何とか見つけたときには15分が経過していました。思わぬロスに苛立ちながらも最初の目的地・荻窪に向かうべく中央線ホームへ。停車中の電車は快速。日曜ダイヤですから荻窪には25分程度で着くはずです。かつて常用していた中央線の車両に気持ちを和ませたは、シートに座るなりうとうとし始めました。 
 
   「きちじょうじ〜吉祥寺〜井の頭線乗り換えです」 
 
 ぼんやりした意識の中にアナウンスの声が響きます。げげ! 寝過ごした! 阿佐ヶ谷を通過した記憶はあるんですが、肝心の荻窪を寝過ごしてしまうとは(^^; 慌てて飛び降り、反対側のホームへ向かいますが、折悪しく上り列車は出たばかり、結局、そこで5分ほど待つ羽目に。やっと荻窪にたどり着いた時には東京駅を出てから40分が経過していました。またしても約15分のロスです。
 
★ 11時15分 懐かしの荻窪 
 
 荻窪での目的地は喜屋ホビー。お目当ては雑誌でも取り上げられていたメイド服です。品薄とのことですが、12月上旬頃に入荷するとの話も聞きましたので、一応。荻窪駅を降りて西口を出ます。 
 
   ああ、懐かしいなぁ…(と言っても約2年ぶりですけど) 
 
 実は荻窪はが東京にいたときに8年間住んでいた街なんです。喜屋ホビーも当時よく足を運んでいましたので、道に迷うことはありません。狭い階段を上がって店内に入ります。薄暗く、模型その他で埋め尽くされた空間が妖しさをかもし出しています。それにしてもあの喜屋ホビーがねぇ。わりと硬派な模型店というイメージがあったには、メイド服の発売は少々意外にも思えますが… 
 
   おお! これは!! 
 
 お目当てのメイド服はありませんでしたが、リカやジェニーからキャラものまで、棚一杯に並んだドールたち。しかも、ボークスさながらに独自に着せ替えまでしているとは! さらに「ぷちぶちっく喜屋」と題して、セットもの(人形付き)の服や小物をバラ売りしているとは!! この時点で、のそれまでの喜屋ホビー像はガラガラと音をたてて崩れ去っていましました。すっかりダメ系ショップになったな、喜屋よ(^^; 
 
 結局、ダメついでに「ぷちぶちっく喜屋」のジェニー服を一着購入し、次に向かいます。お次は向かいの駅ビル・荻窪タウンセブン内の喜屋ホビーです。こちらは普通のおもちゃ屋さんで、当時のには縁のない場所だったんですが、Niftyの友人の話では妙にお人形服が充実しているとのことでしたので、ついでに行ってみようか、と。タウンセブンのエレベータを降り、店のコーナーに入ると… 
 
   こりゃ、たいしたもんだわ。 
 
 友人の話は本当でした。店内の一角をリカ・ジェニー・バービーが埋め尽くしています。量的にはトイザらスには及ぶべくもありませんが、トイザらスが比較的新しいアイテムしか置いていないのに対して、こちらはこれまでにが見たことのない、数年前のものと思しき品があったり、なかなか侮れない品揃えです。ジェニーの着せ替えセット(人形+4着分の着せ替え服)が欲しいところでしたが、あまりにもかさばる箱だったので泣く泣くあきらめ、ここではジェニー服を2着購入するに止めます。まだまだ行くべき所は多々あるのですから。 
 
 12時前、荻窪を後にしました。久々の荻窪でもありますし、本来であればもう少しゆっくりとあちこち見て回りたいところですが、何せ時間がありません。あと4時間30分しかないのです。再び中央線に乗り込み、目指すは中野・ノアドロームです。
 
★ 12時10分 あゝ中野駅 
 
 中野はが初めて降り立った東京の地だったりします。山本正之の歌ではありませんが、当時も今も「献血させられそうでコワい」街ですね(笑) そんな献血の呼びかけの中、脇目もふらず、中野ブロードウェイに向かいます。せっかくの機会ですからまんだらけにも寄っていきたいところですが、今回ばかりはそんな余裕はありません。ちらりと覗くだけで我慢して、一路ノアドロームへ。しかし… 
 
   閉まってるやん…。 
 
 階段横の案内板で確認してみましたが間違いありません。ノアドロームの一角にはシャッターがおりています。まさか中野は店じまいしたのか? いや、そういえばノアドロームはよく臨時休業するので事前に確認しておかないといけないと聞いたことがあります。いずれにせよ、無駄足だったことに違いはありません。しかし、ノアドロームは今回の東京お人形服紀行の主目的のひとつ、このままでは帰れません。ならば、どうするか? 中野駅に戻る道すがら、あれこれと思いを巡らせます。 
 
 (1)杉並・松の木の店に向かう 
 (2)ノアドローム製品取り扱い店に行く 
 (3)あきらめる 
 
 (3)は論外。今日はノアドロームのブロパ風制服を買わねばならんのです。(1)は魅力的ではありますが、所在地をはっきりと知らない上に、松の木への交通は中野からでは不便。その上、電話番号もわからないため、開いているかどうか確認できません。松の木まで行って閉まっていたのでは話になりませんので、これも却下。となると、現実的には(2)が一番賢明でしょう。 
 では、どの店へ行くか? 秋葉原のボークスやコトブキヤなら扱っているでしょう。しかし、中野が空振りに終わっただけに、このまま秋葉原に行ってしまうのも何だか癪です。そのとき、の頭をある店の名前がよぎりました。 
 
   そうだ、イエローサブマリンに行こう。 
 
 中野駅から再度中央線に乗り込み、新宿へ。現在、12時40分。無駄足に終わったため、都合30分のロスです。残り時間は4時間を切りました。お昼時ですが、どうやら昼飯を食べる時間はなさそうな雲行き…。
 
★ 12時50分 大誤算の新宿 
 
 新宿のイエローサブマリンに行こうと思ったのは、先日、オリジナルの人形服のコンテストがあったという記事を雑誌で読んだのを思い出したからです。その受賞作品の展示があれば見てみたいな、と。もちろん、ノアドロームの服も扱っているでしょうし。 
 ただ、当初行く予定をしていなかっただけに、詳しい住所もビル名もわかりません。確か、新宿2丁目1番あたりだったような…。まぁ行ってみれば何とかなるだろう、と根拠のない楽観論に基づき、新宿駅を出ました。 
 
 新宿2丁目ならば歩いて10分弱の距離です。明治通りの手前で、道路沿いの地図で2丁目1番を探してみると……ぐは、一番東の端、新宿御苑前でやんの(^^; 地下鉄に乗ればよかったか、とも思いましたが、ここまで来てしまっては仕方ありません。さらに5分ほど歩いて御苑の門の前にたどり着きます。日曜日ということもあり、たくさんの人が出入りしています。お天気もいいですし、も芝生の上でお昼を食べながらのんびり昼寝でもしたい気分ですが、もちろんそんな時間はありません。 
 
 振り切るように御苑前を離れ、イエローサブマリンを探します。しかし……見つかりません。あるのはラポートビルのアニメックのみ。次第にうろ覚えの住所に自信がなくなってきました。まさか「西新宿」2丁目だったなんてことはない…よなぁ。このままでは埒があかないので、雑誌の広告で住所を確認すべく、アニメックに入ります。かつては東京のアニメ系スポットのひとつに数えられたアニメックですが、最近ではアニメイトに大きく遅れをとり、店内にも当時の栄華はみる影もありません。まぁ、それはともかく、ホビー誌を手に取り、イエローサブマリンの広告は……ありました。で、住所は… 
 
   …全然ちゃうやん。 
 
 新宿2丁目には違いありませんが、現在いるのは南東の隅。イエローサブマリンは北西の一角、先ほど地図を確認した場所からならほんの2〜3分の距離だったのです。それをわざわざ御苑前まで遠ざかり、その上、あるはずもない場所を無駄に探し回っていたとは…。それでなくても時間がないというのに、久々の荻窪の街も中野のまんだらけも昼飯も新宿御苑でのお昼寝も我慢しているというのに、こんなことで無意味に30分もロスしてしまうとは! 大人しく秋葉原に行っていればよかった、思いつきで新宿なんかで降りるんじゃなかった。必ずしもイエローサブマリンに行く必要はなかったのですから。 
 イエローサブマリンへと向かう一歩毎に募るは無計画な自分への怒り。しかし、今となっては思っても詮無きこと。かくなる上はイエローサブマリンでの収穫に期待するしかありません……というか、でないと気がおさまりません。 
 そして、ようやく到着。エレベーターで6階に上がり、店内を一周してみましたが、お人形服もお人形も影も形もありません。 
 
   なんでじゃ〜〜〜っ!! 
 
 もはやキレる寸前。この上、無駄足だったなんてことには耐えられません。その時、一枚の案内がの視界に入りました。どうやら、お人形関係は下の階、5階で扱っているようです。そういえば、さっき確認した住所も5階となってましたっけ。てへっ(^^; 
 エレベーターを降り、見渡すと……ありました。それらしいショーケースが。近づいてよく見てみると… 
 
   なんじゃあ、こらぁ〜〜〜っ!! 
 
 はそれまで、一般の市販品以外のオリジナルドレスはノアドロームとボークスのものくらいしか見たことがありませんでした。しかし、ここにあるのは…。もちろんノアドロームの服もありますが、それ以外の品もいろいろと並んでいます。しかも、ラインナップがまた凄い。バニースーツ(黒/赤)、サンタ服、巫女装束、浴衣(各種)、ボンテージなんてのもありましたっけ。 
 
 そして、値段を見てまたびっくり。リカやジェニーの服は600円から高くても2000円までですし、ノアドロームにしても4000円前後が相場です。しかし、値札には7000という数字が! 平均しても6000円台でしょうか。いくらがお人形にハマっているとはいえ、とても手を出せるものではありません……そう、普段であれば。しかし、幸か不幸かこの時のは普通ではありませんでした。30分以上も無駄にした揚げ句、値段にひるんで買わなかったとあっては、新宿で降りたこと全てが無駄となってしまっては、とても精神の平衡が保てそうにありません。今度こそ、自分に対してキレてしまいそうです。 
 しかも、ラインナップが凶悪すぎます。初音ちゃんのバニーさん姿、サンタさん姿、巫女さん姿、浴衣姿…。想像すると買わずにいられなくなってしまうじゃないですか(^^; 季節感のある衣装でもありますから、HPのトップページ用としても活用できそうですし。 
 また、他で見たことがないということは、この機会を逃せば次はないかもしれません。買わずに後悔するのなら買って後悔するほうがましでしょう(ハマり道)。 
 
 てなわけで、結論は出ました。あとは予算の問題だけです。頭の中で残金を計算します。帰りの交通費として1万5千円は必要だから……うむ、何とかなりそうです。しかし、先のことを考えると使いすぎるわけにもいきません。そこで、当初の目的でもあったノアドロームのブロパ風制服の購入は残念ながら見送りとなりました。ノアドロームの服なら大阪に戻ってからでも、ボークスなりホビットなりで買えますしね。 
 
 そんなこんなで店を出たとき、の鞄には4着の服が、そして財布からは一万円札が2枚消え去っていました。たかがお人形の服に2万円以上…。スーツやコートを除けば、自分の服に一気に2万円も使ったことはないんですけどね。いかに初音ちゃん(&自分のためとはいえ、何とダメダメなオレ(^^; そう呆れつつも、ついさっきまでの怒りもどこへやら、時間的にも金銭的にも大誤算ではありましたが、新宿で降りて良かったなぁ、などとホクホクしているなのでした。 
 
 そして、新宿を後にします。次なる目的地は浅草橋。中央線快速でお茶の水、総武線に乗り換えて2駅のところです。時間は13時50分。いよいよあと3時間弱となりました。
 
★ 14時20分 迷走の浅草橋 
 
 浅草橋での目的地はTOTOCO。ジェニーブティックという名のとおりのジェニー専門店です。お休みの日が多く、また営業時間も短いのですが、その辺はきちんとチェック済み。駅から徒歩10分弱、地図は雑誌で確認してありますから、今度は万全……のはずだったんですが、またしても迷ってしまいました(^^; 
 間違いなく近くまでは来ているはずなんですが、どこだかわかりません。かといって、道行く人に聞くこともできません。場所を知っている人はTOTOCOがどういうお店かも知っているわけですから。仕方なく、近くをしらみつぶしに歩き回りますが、昼飯抜きのため、空腹がボディブローのようにきいてきます。新宿に続いての迷走で精神的にもかなり参ってきました。 
 そうして15分ほどさまよい歩いて、時間のこともあり、あきらめようとしたときに、とある玩具問屋の看板が目にとまり、その瞬間、雑誌で読んだ記事が脳裏によみがえりました。そう、TOTOCOはもともとはタカラと関係の深い玩具問屋であり、その関係でタカラの商品を扱っているのだ、と。近づいてみると、確かに1階の外装はそれらしい作りになっています。間違いありません、あそこです。勇んで掛け寄り、扉を開けようとして… 
 
   う、入れん…。 
 
 そう、ここはジェニー専門店。喜屋ホビーやイエローサブマリンといった模型屋とは違うのです。こじんまりとした店内には2組6名の女性客のみ。そんな中に30前の男が一人で入っていけるでしょうか。よしんば入れたとしても、店内の空気に耐えられるでしょうか。とはいえ、せっかくここまで来て、さらに15分もさまよい歩いてようやく見つけたのですから、このまま帰るわけにもいきません。ためらいながら、店内を覗き込むと……いや、女性客だけではありません。店の奥のほうに、30前後の一人の男性客がいるようです。助かった、一人じゃないなら何とかなるでしょう。意を決し、扉を開けて入りました。 
 
   いらっしゃいませ。 
 
 店の主人らしき年配の人の声とともに、女性客の視線がに集中します。ひるむものを感じつつも、男は自分一人だけじゃないんだから、と言い聞かせ、素知らぬふりで店内を見回すと… 
 
   おお、さすが! 
 
 ジェニーブティックの名に恥じない品揃えです。品数は決して多くはありませんが、新しいものから見たこともない古いもの、あるいはレアものまで、オーダーメイドのドレスも飾ってあります。さらには問屋だけあって、サンプルとして店頭出荷前の新製品(限定もの)まで置いてあるという……まさしく、ジェニー専門店です。 
 矢絣の袴(人形付き)など惹かれるものはあったんですが、値札が付いていません。値札がないのは基本的には問屋だからでしょうし、おそらく定価販売ということなんでしょうが、残金が厳しい現状では値段がわからないものを買うことはできません。何となく店の主人に聞くのもはばかられる雰囲気です。結局、一般の市販ものなら二度と手に入らないということもなかろう、ということで、何も買わずに店を後にしたでした。 
 
   ああ、肩が凝った… 
 
 次はいよいよ最終目的地・秋葉原です。浅草橋からは一駅の距離ですし、TOTOCOは浅草橋の東側に位置しますので、駅に戻るより歩いたほうが早いかもしれない、そう考えて徒歩にて秋葉へ。しかし……歩くと結構あるのね(^^; 時間は15時。残るは1時間半です。
 
★ 15時15分 駆け足の秋葉原 
 
 秋葉原での主な目的地は、ボークスとコトブキヤ。両店とも行くのは初めてですが、秋葉なら東京在住当時にさんざん歩き回りましたから迷うことはありません。今度こそ大丈夫です(^^; 
 
 まずはラジオ会館のボークスに向かいます。と、その途中、階段を上っていると海洋堂があったのでちょっと覗いてみることに。さすがにフィギュア関係の品揃えはたいしたものですが、ドール系のお店ではありませんね。店内をざっと一周して次へ。 
 
 海洋堂の上がボークス秋葉原SRです。中に入ってすぐ左にジェニー関係の品が並んでいます。「不思議の国のジェニー」の頭部をボークスのさくら(CCさくら)にすげ替えた展示を見ると、「ああ、ボークスだな」と感じますね(笑) でも、なかなか似合っています。とりあえず、今日は市販ものは見送りですが、不思議の国の初音ちゃんっていうのもいいかもしれません(^^) 
 さらに進むと、オリジナルドレスの展示が。売り物ではないようですが、でも名前を聞いたことのあるような有名な人(名前失念)の作品です。ただ、出来は素晴らしいんですが、の好みからはちょっと外れているのか、さほど惹かれるものはありませんでした。 むしろ、その隣のボークスのオリジナルドレスのほうに目がいきます。黒を主体に襟まわりとエプロンは白、ペチコートなどインナー関係もしっかりとした作りで、メイド服ではないんでしょうが、かなりいい感じです。気になるお値段のほうは… 
 
   7000円!! ひえ〜。 
 
 出来はかなりのものです。これぞ7000円の出来といえるでしょう。これに比べればイエローサブマリンで買った巫女装束(6800円)など700円がいいところです。しかし、しかし〜っ(T_T) 買わずに後悔するより買って後悔せよ、といってもそれにも限界があります。さすがにこの上、一着の服に7000円は出せません。結局、ボークス製ならいずれ大阪SRにも入るでしょうし、またその時に検討すればいい、ということでこの場は泣く泣く見送ることに…。マルチがこのドレスを着ているのを見ると、初音ちゃんにも着せてみたい、と心が揺れますが、ない袖は振れません。今月末には冬コミもあるのですから。 
 
 そして、振り切るようにボークスを離れ、コトブキヤへ。つい先日オープンしたばかりの店です。エレベータを降り、店内に足を踏み入れたの視界に飛び込んできたのは、等身大のさくら(CCさくら)とアスカ(EVA)! しかも衣装は一般の子供服を使っています。 
 
   やっぱ、等身大ってすげぇ! 
 
 さくらのソックスがちょっと汚れていたのはご愛敬ですが、これはなかなか強烈です。等身大だけあって、服の質感が絶妙、まさに実物そのもの(当たり前)。値段は30万円前後とこれまた強烈ですが、この出来ならば、そしてこのダメダメさを味わえるのならば、その価値はあるかもしれません……などと考えてしまう自分が怖い(^^; もし初音ちゃんが発表されたら買ってしまいそうです。こればかりは本当に実現しないことを祈りたいものですが…。 
 お人形関係ではノアドロームの服はありますが、他には特筆すべきものはなし。 
 
 さて、これで秋葉原での当初の目的は果たしました。時間は16時前。できれば同人関係のお店やゲーム関係のお店にも行きたかったところですが、もう時間はありません。駆け足で何とかメッセサンオーと虎の穴だけは行きましたが、そこでタイムアップ、16時15分。秋葉原駅から東京駅に向かいます。
 
★ 16時25分 困憊の東京駅 
 
 …こうして、6時間にも及ぶイオの東京お人形服紀行も幕です。昼飯抜きで歩き回った(迷いに迷った)ため、もはや疲労困憊状態。このまま新幹線に乗っては3時間もたないと判断し、ラーメン屋で燃料補給して、ようやく人心地つきました。 
 
   はぁ、疲れた…。 
 
 大きくため息をつきながらも、イオの表情は満足そうです。時間がない時間がないといいながら、寝過ごすわ、無駄足踏むわ、住所を勘違いするわ、違う階で降りるわ、道に迷うわと散々バカをやりました。終盤は弾切れ(金欠)であきらめざるを得ない状況にもなりました。しかし、ともあれ都合7着ものジェニーサイズのお人形服を購入できたわけですし、これで“初音ちゃん発育促進計画”に一層の弾みがついたのですから、オレ的には充分に満足の行く一日だったのです。 
 
 そして、コインロッカーの荷物を取り出し、新幹線改札へ。その際、新幹線の改札と駅の出口の改札を間違え、未使用の切符を自動改札機に吸い取られて大騒ぎ、などさらにバカなネタはあったんですが、それはまた別のお話…。
 
★ あとがき 
 
 …あとがきって何やねん、とも思いますが、まぁ、そういう気分ですので。 
 
 こんないたずらに長いだけの駄文に最後までお付き合いくださいまして、どうもでした。本当はもっと簡潔にまとめるべきなんでしょうが、書いているうちに何やらすっかりノリノリ状態、気付けばこんな感じになってしまいました(^^; この内容、全部が全部、事実だというあたりがながら情けなくもありますが、こんな内容でも東京でお人形服探しをされる際の一助にでもなれば、と思いまして…(ならねぇよ(^^;)。 
 
 最後に、今回の主な訪問先のデータを簡単に。 
 
○ 喜屋ホビー 
 
〒167 東京都杉並区上荻1-16-16 喜屋ビル3F 
TEL 03-3398-1424(喜屋ホビー) 
TEL 03-3391-6468(タウンセブン店) 
http://www.toynes.or.jp/TOYSHOP/KIYA/kindex.htm 
 
○ ノアドローム松の木店 (中野店は詳細確認できず) 
 
〒166-0011 東京都杉並区松の木3-22-14井出ビル1F 
TEL&FAX 03-3313-0292 
営業時間 13:00〜20:00 
基本的に年中無休ですが、留守がちなので来店時にはお電話でご確認下さい。 
http://www.noix.co.jp/ 
 
○ ハイパーホビー イエローサブマリン新宿店 
 
〒160-0022 東京都新宿区新宿2-12-4 アコードビル5階,6階 
TEL 03-3352-2422 
営業時間 月〜金 12:00〜21:00 
       土日祝 11:00〜20:00 
定休日 年中無休 
http://www.yellowsubmarine.co.jp/ 
 
○ TOTOCO 
 
〒111 東京都台東区浅草橋 5-6-4 (JR総武線 浅草橋駅西口下車5分) 
TEL 03-3851-8603 
営業時間 12:00〜19:00 
定休日 毎週金曜日、第二土,日曜日 
通販も受け付けているそうです。詳しくは以下をご参照ください。 
「わたしのドールブック ジェニー手作りドレス教室 No.2」(日本ヴォーグ社) 
 
○ ボークス秋葉原ショールーム 
 
〒101-0021 東京都千代田区外神田1-15-16 秋葉原ラジオ会館6F 
TEL 03-5295-8160 
http://www.volks.co.jp/ 
 
○ ホビーショップコトブキヤ秋葉原店 
 
〒101-0021 東京都千代田区外神田3-14-9第一北澤ビル7F 
TEL 03-3257-2360 
営業時間 平日 11:00〜20:30 
       日祝 10:00〜19:30 
http://www.kotobukiya.co.jp/ 
 
(1999/02/02)
 
 

 
 
コミケ55〜同人お人形服事情
 
 去る'98年12月29〜30日、コミックマーケット55が開催されました。は30日だけの参加で、お目当てはもちろんお人形服です。最近では長時間並ぶ気力がすっかり失せてしまいましたが、お人形服がどういう売れ方をするのか……ドールブームとは言われますが、本を求める人に比べればお人形服を求める人は圧倒的に少数ですから、昼過ぎに行っても大丈夫なのか、それとも、お人形服は基本的に手作りであり、本のような数は作れませんから、たとえ求める人は少なくても、すぐになくなってしまうものなのか……わからないため、大事をとって朝一で並ぶことにしました。 
 
 29日夜に東京入りし、深夜のジョナサンでまだ半分も済んでいなかったカタログチェックをしながら朝を待ちます。前夜に東京入りして朝一で並ぶか、当日朝に始発で関西の家を出てお昼前の入場で我慢するか、直前まで決まらなかったために宿はとっていませんでした。どうせカタログチェックで徹夜することになるのがわかっていたというのもありますけどね。 
 始発電車に乗って東京駅に向かい、バスにてビッグサイトへ。東側駐車場に着いたのは6時30分頃、既にかなりの列ができていましたが、この位置なら10時半までには入場できるでしょう。 
 そして、まんがレポートを読みながら待つこと4時間余り……結局、ジョナサンではずっとカタログチェックに追われ、一睡もしませんでしたので、眠気はともかく、早くも全身に疲労感が漂っています。学生時代は徹夜明けには逆にハイになったものですが、それだけ歳をとったということでしょうか(^^; 
 
 10時45分頃、ようやく入場。予想より少し遅れましたが、まぁ、こんなものでしょう。最初に向かったのは“BiTmap Publishing”。小栗秀幸さんの文庫版『千鶴日記』『二重螺旋』を無事確保し、その近くのお人形服のサークルを覗いてみます。机の上に所狭し並んだお人形。『To Heart』や『TLS』などのゲーム系制服を扱っているようです。しかし、傍目に見た限りでは出来のほうはちょっと…。しかも、値段はどれも5000円前後と、とても出来に見合ったものとは思えませんでしたので早々にパスし、次に向かいます。 
 
 次は、東館456ホールのお人形ストリートへ。ここには喜屋ホビーのメイド服のデザイナーである“Marine 17”も含まれていますし、最も期待できるポイントです……いえ、そのはずでした。しかし、お人形ストリートを一巡りし終えたの手元には一着のお人形服があるだけでした。 
 デザインがの好みとは微妙に違っていましたが、さすがに“Marine 17”は見事な出来の品を展示していました。他にも欲しいと思うものはいくつもありました。しかし、いかんせん値段との折り合いがつきません。良いものなら5000円は当たり前、7000〜8000円も決して珍しくはなく、1万円を超えるものさえあります。知人から同人系お人形服の相場はノアドロームよりも安いと聞き、3000円前後を想定していたこともあって、これにはちょっと面食らってしまいました。 
 意外にいい加減な作りのものが多いことにも驚かされました。先日の東京紀行で買ってしまった巫女装束とも丙丁付けがたいような品が平気で5000円で売られています。特にキャラクターものにその傾向が強いように思えるのですが…。 
 それから、東館の両ホールを巡り、お人形服以外のお買い物をしつつ、あちこちのお人形服取り扱いサークルを覗いてみましたが、結局、買ったのは先ほどの一着、“STUDIO TWO☆HALF”の『Pia☆キャロットへようこそ!!2』のスクールタイプ制服のみ…。 
 
 さて、困りました。東京紀行での出費が約3万円だったことから、今回は4万円前後を見込んでいたんですが、現時点では3000円だけしか使っていません。もちろん、出費は少ないにこしたことはないんですが、3000円しか使わないのなら、何のために往復3万円弱の交通費をかけて出てきたのかわかりません。思い切って、1万円以上もするメーテル(銀河鉄道999)の服でも買いましょうか…。 
 時間的にもかなり余ってしまいました。どれを買うか迷ってあちこちを行ったり来たりすることを想定していたのですが、これでは朝一で4時間も並んだ意味がありません。何せ、まだ午前中なのですから。 
 
   …しょうがない、西館に行こう。 
 
 西館は基本的には女性向けジャンルの配置になっていますし、当初は行くつもりはありませんでした。一応、カタログでお人形系サークルが何軒か並んでいるのを確認してはいましたが、東館だけで時間的にも金銭的にも手一杯になると思っていましたから、せいぜい企業ブースに立ち寄ったついでに余裕があれば覗いてみようか、程度の認識でしかなかったのです。しかし、はからずも時間も予算も余裕ありまくりになってしまいましたので、行ってみることにしました。 
 
 ブリッジを越え、エントランスを抜け、西館1Fへ。東奥の入り口を入ってすぐに西館のお人形ストリートがあるようです。そして、入り口を抜けたの目に飛び込んで来たのは綺麗に着飾った10数体のお人形。どれも素晴らしい作りの服を着ています。お値段は……3000円!? マジっすか? 東館での相場が頭にありましたので5000円以上は覚悟していたんですが、この出来で3000円とは…。 
 
   こ、これ、全部欲しいんですけど(^^; 
 
 初音ちゃんが着る服なのですから、やはりこれくらいのレベルは必要でしょう。周囲からもこのサークル、“アトリエWITH YOU”のお人形服の出来の良さにため息をもらすのが聞こえてきます。この出来でこのお値段、が抱いていた同人お人形服の世界がここにありました。 
 
   ああ、西館に来てよかった!! 
 
 ジョナサンで眠気を払うためにコーヒーを数え切れないくらいおかわりし、胸焼けしながらも西館までチェックしておいた甲斐がありました。 
 予算との兼ね合いもありますので、実際に買う前に他のサークルも覗いてみましたが、東館よりも出来・値段ともに納得できるところが多いと感じたのはの気のせいではないでしょう。だいたい3000〜4000円が相場で、総じて東館より良心的な価格設定です。一巡りし終えた時には、購入候補はさらに増えていました(^^; 
 結局、“アトリエWITH YOU”では5点、2万円分を購入、他はしぼりにしぼって何とか3点、9500円に抑えましたが、この後のことを考えるとこれが限度です。企業ブースのノアドロームやボークスでのお買い物も今回は見送り。この両社の服ならば後日にお店でも買えますしね。そして、東館を出たときとは全く逆の状態……精神的には満たされ、財布は軽い状態で東館へと戻ったのでした。 
 
 再び戻った東館では、“偽MIDI泥の会”で石恵さんとお話ししたり、“楓のはらわた”(笑)で武藤礼恵さんにご挨拶したりしているうちに時間は過ぎ、最後は“アイドリング”にて、ニフティでお世話になっている孝(TAKA)さんにお会いし、お願いしていたメイド服をいただいて、満足のうちにビッグサイトを、冬コミを後にしたのでした。 
 
   初音ちゃん、帰ったらいっぱい着せ替えして遊ぼうね〜 
 
 
 同人お人形服方面戦果報告……11点獲得(1点は頂きもの)、出費35,000円也。いくつかの良心的なサークル、中でも“アトリエWITH YOU”に出会えたことにより、今後も効率的かつ効果的な戦果が期待できるであろう。朝一で出掛ける必要を認めず。以上。 
 
(1999/03/15)
 
 
[←] [↑] [→]
 

楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] ECナビでポインと Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!


無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 解約手数料0円【あしたでんき】 海外旅行保険が無料! 海外ホテル