文化人類学的味噌汁論


ねこまんまってのは
しろごはんに味噌汁ぶっかけたもんでっす

ひまわり様(はの0号)

かつおぶし派に続き、味噌汁ぶっかけご飯派の被験者からいただいたコメントをご紹介しよう。

と、思ったのだが・・・・

かつおぶし派では「醤油の有無」しか目立った違いがなかったその反動か、味噌汁派からはバラエティにとんだ意見が続出したのである。

 

実はワタクシ、人生の中で「ねこまんま」を食したことがございません。
ウチでは猫を飼っておりませんから。
したがって、想像ですが

「ご飯に味噌汁をぶっかけた物。」を挙げます。

味噌汁でなくとも、とん汁、お吸い物、カス汁等、の汁物ならなんでもいいかと思いますがやはり猫畜生にはそのなかではもっとも一般的な味噌汁で充分ではないか?と。

「猫畜生」は暴言か?(悪い意味は込めてません。)

トチロー氏(春からコックさん)

 

えーと、白飯に汁物(多くの場合味噌汁)をかけたもの、でございます。
湯豆腐の残りやラーメンの残り汁、時としてクリームシチューやコーンスープをかけたものも大雑把に含んでおります。
とはいえ、ドミグラス系の場合は別のカテゴリに分けますが。
ネコの好みそうな汁物がかかっておれば、それがわたくしにとっての「ネコまんま」でございます。ええ。

佐々木さいこ氏(漫画家)

 

「味噌汁ぶっかけご飯」でなくとも「汁かけ」であれば「ネコまんま」。
その自由度の高さは、自由を愛するネコのイメージに即したものなのかもしれない。
もちろん「味噌汁」を指定した被験者の方も多くいらっしゃった。

さらには、次のような意見も出た。

 

みそ汁にご飯を入れます。

ポイントはご飯にみそ汁を入れる事ではないこと!
あくまでみそ汁へご飯を入れます。

結構好きですが家でしかやりません(^^;)

まえちん氏(プログラマー)

 

ところで、ネコまんまの定義よりも我が家では、
「みそ汁ご飯の時にみそ汁をご飯にかけるのか、それともみそ汁の中にご飯を投入するのか」
ということの方が問題となりました。
 自分は後者を取ります。お椀の方が茶碗よりも、汁物を入れてもこぼれにくいから、という至極当たり前の論からなのですが、「それは邪道」と責められ続けました、家族から。邪道て。

キーオ氏(クリエイター)

「味噌汁ぶっかけご飯」と「ご飯投入式味噌汁」
微妙に汁加減に差が出そうである。
汁で調整するのか、ご飯で調整するのか、の違いでしかないのだが、既成概念を打ち破るには十分である。

 

「みそ汁ご飯の時にみそ汁をご飯にかけるのか、それともみそ汁の中にご飯を投入するのか」

わたし(人間)が食する時は「みそ汁にご飯」です。なぜなら、それはご飯がバラバラになってグー!
ご飯にみそ汁をかけると、ご飯がこし器の代わりになってしまい、汁が浸透し、具が上に残るという見た目にもねこまんま風ですね。

yeti氏(栄養士BJ)

視覚的ネコまんまの存在・・・・
深いっ!

ところで「家族だから」という安心感は無意味である。

母親に「ねこまんまと言えば?」と問い掛けたら、何の迷いも無く「味噌汁ぶっかけ飯」を提唱致しました。おなじ家族なのに(涙)

の説です。

1.ねこまんまは汁かけご飯である。
2.しかし、赤出しの汁かけご飯は人間の食べ物でネコまんまではない。
3.ネコ用のネコまんまは合わせ味噌。
4.荒汁など、魚(イワシなどの安価な魚)が具としてあるとベスト
5.汁にご飯を投入する

味噌の種類にまで言及している点が大変興味深いです。
あと、わたくしの家ではわたくしがマイノリティであることも判明いたしました(涙)。

義姉の意見

雑炊みたいのもの

めぐむ氏(Studio Media代表)

現代は「家」ではなく「個」の時代である。
家族といえども性癖は異なって当然である。
しかし、この命題が提供されるまで、お互いの「好み」を知らない、というのは問題があろう。
次のような悲劇を生みかねない。

 

幼い頃、私の父は『汁かけご飯』が食事のフィニッシュで欠かせないものだったのです。
ところが母は『汁かけご飯』(ネコまんま)が大嫌い。
新婚当初は我慢をしていたが、私が幼稚園の頃、とうとう勘弁ならなくなったのでした。
母 「前から言おうと思っていたけれど、その汚い食べ方止めてくれる?育ちが知れる!!」
父 「わしの勝手だろうが!」
始まったバトルは、日頃の恨み辛みもあってか延々続く…。
そして、
父 「よし、分かった!これなら文句なかろう!!」
なんと父は汁椀にご飯を入れ、汁かけならぬ、ご飯入り汁を食べ始めたのです。

今となっては漫才のような夫婦だなと思うけれど、私は母の怒る顔が恐くて恐くて…。
大人になった今でも、私は汁かけご飯を食べる事が出来ません。
食べようとすると、ものすご〜い罪悪感にかられるのよね。

匿名希望(こーむ員・34歳)

 

異なる文化が出会うとき、平和的出会いであれば、新たなる文化を生む。
しかし衝突という出会いのときには・・・・
このケースも「第三者へのトラウマ」という最悪の接近遭遇となったのである。

人間は自分の信じるものを唯一絶対と思いたい。それと違う「もの」に触れたとき、頑なに拒否しようとする。
人の哀しき性である。

 

さて、「日本文化としてのネコまんま」である。

「ネコまんまと懐石料理の表現上の差異について」

懐石において、豆腐の味噌汁に御飯を入れて出す「埋豆腐(うずみどうふ)という一品がございます。
 つまるところ、御飯と汁物を一緒にしてそれを掻き込むうまさは古人も知るところであり、これは立派に日本人の食文化として確立されたものと私は感じており、御飯と味噌汁の究極ともいえる組み合わせを味わう最高の食し方として「汁かけ飯」としての猫まんまを擁護したいと存じ上げます。

ジョージ・ホリカワ氏

 

そう、古来よりニホンジンは「汁かけ飯」を愛してきた。
懐石料理に代表される洗練された料理、そして庶民には「とろろ汁」「うずめめし」「深川めし」等々。
そういう意味でその原型たるネコまんまのみが「料理」と認知されるどころか、「下品な食べ物」「行儀が悪い」とされることには憤りすら覚える。覚えねばならぬ。

 

 

 

テレワークならECナビ Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!
無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 海外旅行保険が無料! 海外ホテル