文化人類学的 |
当研究室の発足以前に、ネコまんまは既に世に広まっていたことは言うまでもない。 そしてそれは既に、商業ベースにも乗っていたのだ。 |
福島県の某猫魔スキー場へ行ったときレストランのメニューにネコまんまがありました。 それはカツブシぶっかけご飯の方でした。 (ネコまんまの癖にけっこう高かったです(泣)) カレーライス氏(カレー屋さんに非ず) |
これだけではない。
九州は、福岡県あたりを中心にフランチャイズ店を出している「金龍」の変り種ラーメンに、「ねこまんまラーメン」というのがあって、私の仲間内では、よく拷問(笑)に使用していました。 今もあるのかしら? ふれあ氏 |
いったいいかなる食べ物なのか?「ねこまんまラーメン」 ラーメンと別の容器にネコまんまが入って供されるのか? あるいはラーメンの中にごはんとかつおぶしが入っているのか? はたまた味噌ラーメンにこはんの投入された、一見「味噌おじやうどん」の如きものなのか? ナゾは深まるばかり。 |
九州にはたくさん金龍ラーメンがありまして。 どっちかっていうとマンガ喫茶・・・もとい、マンガラーメン屋(壁一面にマンガがあるんです)って感じです。 で。件のねこまんまラーメンって確か「ラーメンの底にご飯が入ってる」っていうシロモノだった気が。 ラーメンライスのライスとラーメンが一緒になってしまったというか、お腹の中に入れば一緒なのよ♪的発想というか・・・ 今もあるかわかりませんが 七志氏 |
「ねこまんまラーメン」は「おじやうどん」形式らしい。 しかも「底に入っている」という点に注目である。 これはラーメンにご飯を投入したものではない、ということを示す。 ちなみに七志氏はこのメニューに否定的見解を示していらっしゃるが、それは「ラーメン嫌い」という理由によるものである。「ネコまんま嫌い」なのではなければ幸せである。 もう1つ残ったナゾ。 |
作り手側からの報告も届いた。
「ねこまんま」・・・・実は、ねこまんまをうちのお店(アトリエ兼茶房)で一杯300円で出してます。私自身、「ねこまんま」って鰹節ののっかたごはんのことだと思ってなんの迷いもなく、メニューにねこまんま・・・・5種類をのせ、いざ!お客様へ・・・・テレビの取材もきました・・・・。 食べた瞬間、「おいしい!」はよかったんだけど、「はじめての味、変わった猫飯だね〜」などの感想に、カルチャーショックをうけたのですが、このページを開いてみて私のカルチャーショックが消えました。ありがとうございます。 というのも・・・・私の住んでるところは大分県、西日本なんです。 お客さん全ての人が「ねこまんま、って普通味噌汁かけごはんのことでしょ」って言います。ねこまんま・・・って言っただけで「味噌汁かけご飯なんて、いらないわよ〜」など、など・・・・ だけど、東日本では鰹節派が半数いるなんてホっとしました。(ウソツキにならなくってよかった・・・) だけどただ一人、私の味方になってくれた友人がネコ飯についてこんなこと言いました。「ネコ飯は鰹節ののっかた醤油かけご飯、味噌汁は犬まんま」・・・だと・・・・ ・・・・でその心は・・・と申します、とネコは汁のかかったご飯食べないよ、だと・・・犬は汁がかかってないと食べにくいよ、だと・・・納得! でも、味噌汁派がおおいので、あくまでも我流ということで鰹節ごはん出してます。 一応・・・・うちではねこまんまには必ず出し汁をつけて「おこのみでかけてください」と犬派でも猫派でも食べれるようにしてます。よかったら食べにきてね! アト氏(「リエ来来(ライ・ライ)」店主) |
5種類のネコまんま!
かつおぶし派ネコまんまにいかなるヴァリエーションを。
非常に興味のあるところだ。
「大衆食」遠藤哲夫氏からは、こんなレポートが届いた。
これは、どうしたことでしょう? ごく信頼できる情報によると、埼玉県熊谷市JR熊谷駅、駅ビル1階の弁当屋には「ねこまんま」という弁当があって。これが、チャーハン状のものつまり炒めまんまですね、それにスクランブルエッグ状のものをかけ、その上に、ウインナー1個!鳥のから揚げ1個!が、のっているのだそうであります。 これは、どういうことなんでしょう、ここまで「ねこまんま」ということになりますと、「ねこまんま」はぶっかけめしの総称と化する恐れがありはしないかと、恐れるのですが。それにしても、この弁当のねこまんまは、どうみてもイヌ系のような気がします。 もう男も女もないように、イヌもネコもなくなり、イヌネコ機会均等法なるものもできることになるのでしょうか。ああ。 遠藤哲夫氏(「大衆食」) |
はたしてこれは「ネコまんま」なのか? ただのハイカロリー弁当なのか? そして提唱された「イヌネコ機会均等法」! 多くの疑問を含みつつ、今日もこの弁当は熊谷で売られている・・・・ |
その疑問解消に、遠藤氏自らが
足と財布を駆使してくださった。
埼玉県熊谷駅駅ビルの弁当屋の怪しいねこまんまの正体、わかりましたぞ。現物を手に入れて、写真撮って、食べましたぞ。
遠藤哲夫氏(「大衆食」) |
ごはんにかつおぶし(醤油まぶし)である以上、これはやはり「ネコまんま」なのである。あると言わざるを得ない。 異論を唱える人は多かろう。スクランブルエッグにウインナーに鳥のから揚げ。このトッピングは邪道だ、と。しかし一概にそう決めつけてよいだろうか。
わたくしの友人に、ランチバイキングに行くと、取り皿を茶色に染める若人がいる。肉、揚げ物、焼きそば。緑も黄色もない。茶色である。 こんなネコまんまがあってもよろしい。 ヤングジェネレーションで不況を乗り切れ。 |
熊谷はまだ熱く揺れているようだ。
追加的報告。
熊谷はねこまんまで燃えているのでしょうか。本日、帰宅しますと、つぎのようなFAXが入っていました。 差出人は、ナント、「ねこまんま探検隊」を名乗っています。仕事中会社のFAXを利用しているので、ある会社の熊谷営業所の人間だと、判断できます。文字からすると、かなり美形の女性と、判断できます。そもそも、私は名刺をばらまくときは美人にしか渡しません。おっと、これはねこまんまとは関係ありませんか。あるいは、「ねこまんまヤングジェネレーション弁当」を愛好する若い女性かもしれません。だとすると、わたしとしましては、ねこまんまより、この女性に興味がわくしだいであります。ああ。 “ねこまんま”に関する報告 ねこまんま探検隊 本日、熊谷駅ビルお弁当屋“たま井”にて、新たな発見がありましたので報告します。
以上であります。ま、これは、ねこまんまの本質に関わることではありませんが、せっかくの地元の「ねこまんま探検隊」、それも若い女性!?からのFAXなので、ご報告申し上げます。敬礼。 遠藤哲夫氏(「大衆食」) |
ウインナーの数はたしかに瑣末事である。 大事なのは、熊谷市には「ねこまんま探検隊」なる隊が組織済みだという点。 なぜ熊谷に?
宇都宮市が日本一の餃子消費地であるゆえに「餃子の町」を名乗り、駅前には餃子の像があることはひろく知られているところであるが、もしや熊谷はネコまんまによる「まちおこし事業」を? |