File No.059
ニセアシベニイグチ
Boletus pseudocalopus Hongo
(ハラタケ目イグチ科)


今年の乙女高原は雨が少なかったせいで、いつもよりきのこが非常に少なかったが、過去に何回か見たことのある
このきのこは、今年も姿を見せてくれた。褐色の傘に黄色で傷つくと青く変色する管孔、赤い柄を持ったよく目立つ
かなり大型(傘の直径10cm前後)のきのこである。
もっとも、正確な同定をしたわけではなく、近縁種もあることから、正確にニセアシベニイグチといえるわけではない。
さて、このきのこに学名をつけたのは本郷次雄先生である。
本郷先生といえば、保育社の「原色日本新菌類図鑑」と山と渓谷社の「日本のきのこ」の著者であるが、
ニセアシベニイグチの可食性について、前者では食用、後者では「毒?」と書かれている。そこでこれまでは安全のため
食べないでいたが、最近聞いた話によると、一部の地方では同じイグチの仲間のアカジコウと混同されて食用にされている
らしい。アカジコウといえば、残念ながらお目にかかったことはないが、優秀な食用きのことして知られている。食べた人の
話では、アカジコウと同様においしいらしい。そこで今度ニセアシベニイグチを見る機会があったら、少量を試食しても
よいと考えている。もっとも、海外には近縁種で毒きのこもあるらしいし、きちんとした同定が必要なのはいうまでも
ないことだが。そこで気になったことだが、本郷先生はニセアシベニイグチを食べたことがあるのだろうか。
もっとも、何千種ものきのこを相手にしている先生がすべてを試すというのも不可能に近いのかもしれないが。

[データ]
採集日: 2001年7月20日
発生地: 山梨県牧丘町

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