小川・進藤どっちが得か?
昨年トレードされた小川博文,進藤達哉の両内野手.
ともに本塁打や盗塁が多いわけでもなく,
高打率を誇るわけでもなく,やや地味な選手だが,
はたして横浜ベイスターズとオリックスブルーウェーブのどちらが得をしたのだろう.
両選手のここまでの成績を比較してみよう.
トレード豆知識
昨年11月のトレードで横浜に加入したのは
前田和之投手(26) 1100万,杉本友投手(28) 1750万,小川博文内野手(34)
7000万
オリックスは
戸叶尚投手(26) 3500万,進藤達哉内野手(31) 7200万,新井潔内野手(32)
1050万
上の段は,7月19日前半戦最後の試合終了時の実際の成績.
下の段はこのままのペースでシーズン終了したらというシミュレーション.
試合 | 打率 | HR | 打点 | 盗塁 | 犠打 | 犠飛 | 四球 | 三振 | 打席 | |
小川 博文 | 76 | 0.268 | 11 | 44 | 3 | 9 | 8 | 31 | 61 | 287 |
このままいくと | 131 | 0.268 | 19 | 76 | 5 | 16 | 14 | 54 | 105 | 496 |
進藤 達哉 | 71 | 0.227 | 7 | 32 | 0 | 1 | 1 | 26 | 45 | 222 |
このままいくと | 116 | 0.227 | 11 | 52 | 0 | 2 | 2 | 42 | 73 | 361 |
このペースだと小川は本塁打,打点,犠飛,四球,三振で自己記録を更新する.
これまでの最多本塁打は11,打点は53だから,今年はまさに大ブレイクだ.
おもしろいのが14個もの犠飛.
これはローズらの12個をこえるセリーグ記録で,
1970年の大杉勝男の日本記録にあとひとつにせまる.
三振が自己最多の73個を大幅に上回るのもご愛嬌だ.
いっぽうの進藤.
2割2分で11本塁打.ベイスターズファンには見慣れた数字だろう.
というわけで,あきらかに小川のほうが活躍している.
このトレードはまず横浜のほうが得をしたといえそうだ.