18敗を喫するエース
ついでなので、某球団の投手についても調べることにする。
（前回のコラム「某球団の後半戦ベストオーダー」の続き）
某球団はチーム打率、チーム得点、チーム本塁打のいずれもリーグ最下位。
したがって、打撃陣のデータを見ていると涙が出てきたが、投手はそんなことはないはずだ。
チーム防御率は堂々のリーグ5位。
これは期待が持てそうだ。
防御率 st 2.43 斎藤 6.8 三浦 2.61 河原 6.1 吉見 2.70 杉本 5.2 ホルト 2.73 竹下 5.1 山田 2.96 三浦 3.9 バワーズ 2.96 木塚 3.4 谷口 3.21 吉見 3.4 川村 3.47 ホルト 2.8 後藤
斎藤、河原、竹下、木塚の4人は、20試合以上に登板とフル回転。それでいて防御率2点台と安定している。先発3本柱もランク入り。
stとは、スタミナのことで、1試合あたりの投球回である。三浦は毎試合ほぼ7回を投げきる。吉見のスタミナも充分。暑いテキサス出身のホルトの完投数も増えそうだ。
被打率 四球 安＋四死 0.204 木塚 0.00 米 9.17 ホルト 0.227 斎藤 0.50 ホルト 9.71 三浦 0.227 竹下 1.57 細見 9.88 木塚 0.229 杉本 1.82 斎藤 10.31 斎藤 0.231 三浦 1.98 三浦 10.58 杉本 0.235 福盛 2.25 杉本 10.59 竹下 0.240 細見 2.39 竹下 10.99 細見 0.244 河原 2.41 吉見 11.09 吉見
杉本と細見はロングリリーフ、時々先発もこなす。ようやくドラフト1位の片鱗を見せはじめたか。
四球とは、9イニングあたりの与四球。ホルトは大リーグでも打たせて取るタイプ。1試合1四球未満とは恐れ入った。若い吉見のいい見本になりそうだ。
安＋四死とは、9イニングあたりの被安打と与四死球の合計。被打率は.252だが、与四球の少なさが物をいい、ホルトが1位になった。
奪三振 HR 12.19 河原 0 東 9.91 竹下 0 田崎 9.00 福盛 0 グスマン 9.00 米 7 谷口 8.89 木塚 11 杉本 8.49 斎藤 11 竹下 7.94 後藤 12 三浦 7.88 杉本 12 ホルト
河原と同じ左の中継ぎ竹下が奪三振率で2位。昨年は6.12だったので、ずいぶん迫力が増した。2年目20歳の後藤は7.94だが、肝心の防御率も7点台。同期入団の東に水をあけられた。
HRは140投球回あたりの被本塁打数。東は18イニングで被本塁打ゼロ。逆に多いほうでは、木塚の20本、細見の24本というのが気になる。
鋭い分析の結果、12人の俊英による投手陣が出来上がった。
| st | 防御率 | 被打率 | 与四球 | 奪三振 | 投球回 | |||
| 1 | 三浦 | 6.8 | 2.96 | 0.231 | 1.98 | 7.33 | 109 1/3 | |
| L | 2 | 吉見 | 6.1 | 3.21 | 0.258 | 2.41 | 6.55 | 67 1/3 |
| 3 | ホルト | 5.2 | 3.47 | 0.252 | 0.50 | 5.94 | 36 1/3 | |
| 4 | 杉本 | 2.5 | 2.70 | 0.229 | 2.25 | 7.88 | 40 | |
| 5 | バワーズ | 3.9 | 3.95 | 0.257 | 3.12 | 6.85 | 43 1/3 | |
| 6 | 山田 | 5.1 | 4.54 | 0.273 | 3.28 | 6.56 | 35 2/3 | |
| 7 | 細見 | 1.5 | 3.77 | 0.240 | 1.57 | 7.53 | 28 2/3 | |
| 8 | 東 | 0.9 | 3.50 | 0.292 | 2.50 | 4.50 | 18 | |
| L | 9 | 竹下 | 0.9 | 2.73 | 0.227 | 2.39 | 9.91 | 26 1/3 |
| L | 10 | 河原 | 0.5 | 2.61 | 0.244 | 3.48 | 12.19 | 10 1/3 |
| 11 | 木塚 | 1.2 | 2.96 | 0.204 | 2.96 | 8.89 | 27 1/3 | |
| 12 | 斎藤 | 1.2 | 2.43 | 0.227 | 1.82 | 8.49 | 29 2/3 |
データは7/9の試合終了時のものを使った。
与四球、奪三振は9イニングあたり。投球回は実際の値。
防御率4点台は1人だけで、2点台が6人もいる。
先発左腕が乏しいという欠点はあるが、安定度は抜群だ。
これなら、三浦、吉見、ホルトの3人を中心に、かなり勝てそうだ。
何勝できるのかのシミュレーションはしないが、とにかくけっこう勝てるような気がするといっても過言ではないとも限らない可能性が高い。
・・・なんだかわけがわからない、あいまいな結びだ。
実はちゃんとシミュレーションをしたのだが、
三浦が8勝18敗！という数字になったのを見て、かわいそうになり、勝敗は載せないことにした。