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セ・リーグの隠れ首位打者候補


ペナントレースも半ばを過ぎ、個人タイトルの行方が気になりだした。
7月30日現在、セ・リーグの首位打者は、.335で福留孝介である。
2位以下も混戦模様だが、打率十傑に入っていない首位打者候補がいる。
阪神タイガースの矢野輝弘と広島カープの木村一喜である。
ともに規定打席(チーム試合数×3.1)に達していないため、ベストテンに名前はないが、高打率を誇っている。
二人の成績をみてみよう。

  試合 打席 打数 得点 安打 2B 3B HR 打点 三振 四球 打率
矢野 輝弘 56(85) 214(264) 187 27 61 17 2 5 23 43 22 0.326
木村 一喜 67(81) 191(251) 176 18 60 10 1 3 18 29 11 0.341

試合数のカッコ内はチーム試合数。打席数のカッコ内は規定打席数。


わずかに打席数が足りないものの、ディフェンスが重視される捕手らしからぬ成績である。
この2選手が、もしもシーズン終了時、規定打席に到達できたとすれば、どんな成績になるだろうか。
成績を434打席(140×3.1)あたりに換算してみる。

  打席 打数 得点 安打 2B 3B HR 打点 三振 四球 打率
矢野 輝弘 434 379 55 124 34 4 10 47 87 45 0.326
木村 一喜 434 400 41 136 23 2 7 41 66 25 0.341

矢野は自身初の2ケタ本塁打を達成。
二塁打34本は、昨年のリーグ最多(石井琢朗)に並ぶ。
木村一は、矢野より三振、四球が少なく積極的で136安打を稼いだ。
これで同僚西山秀二を上回ったことになる。
なぜなら、西山のシーズン最多安打は、1996年の129本(打率は.314だった)だからだ。


さて、矢野と木村一は、実際に434打席に立つことができるのだろうか。
矢野はあと220打席で434に届く。
阪神の残り試合は55試合。
つまり、残り55試合すべてに出場し、1試合あたり4.00打席に立たねばならない。
木村一はもっと厳しく、1試合あたり4.12打席が必要だ。
打席が多くまわってくる上位打線に配置換えしたほうがいいかもしれない。

はたして、1991年の古田敦也以来になる、捕手の首位打者は誕生するだろうか。


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