大リーグの日本人先発野郎
アメリカでがんばる男たち。
今回は先発の4投手にスポットをあてる。
ドジャースの野茂英雄、石井一久、エクスポズの吉井理人、大家友和である。
4人の成績を比較してみよう。
安打 | HR | 四球 | 安+四 | 三振 | 防御率 | |
野茂 2002 | 7.70 | 17 | 4.29 | 11.98 | 7.28 | 3.40 |
野茂 通算 | 7.75 | 19 | 4.10 | 11.85 | 9.32 | 3.98 |
石井 2002 | 8.01 | 19 | 6.04 | 14.05 | 8.64 | 4.07 |
吉井 2002 | 9.19 | 17 | 2.55 | 11.75 | 5.21 | 3.57 |
吉井 通算 | 9.48 | 24 | 2.71 | 12.19 | 5.34 | 4.59 |
大家 2002 | 9.61 | 16 | 2.44 | 12.05 | 5.78 | 3.61 |
大家 通算 | 10.24 | 19 | 2.71 | 12.95 | 5.61 | 4.23 |
「安打、四球、三振」は、9イニングあたりの値。
「安+四」は、9イニングあたりの被安打+四球。
「HR」は、162イニングあたりの被本塁打。
「通算」は、大リーグ通算成績で、今季も含まれる。
野茂、石井は、やはり本格派。
9回あたりの被安打は、7.70(被安打率.237)と8.01(被安打率.241)と抑えている。
奪三振もさすが。
奪取率こそ落ちたが、野茂は124三振でナショナルリーグ9位。
石井は1個少なく、10位タイに位置している。
となると、課題はもちろん制球力だ。
1試合あたり6与四球とは、いくらなんでもひどすぎる。
86四球を出している石井は、ダントツでリーグ最多。
野茂も73個で2位と、ノーコンコンビを結成している。
エクスポズのふたりは、ドジャースのふたりとはまったくタイプが違う。
今季の被安打率は、吉井が.266、大家が.275で、飛びぬけた数値とはいえない。
奪三振も5個台と少ない。
しかし、9イニングで約2.5四球と制球力が光る。
吉井は23試合の登板のうち、リリーフが11試合。
その11試合の防御率は、6.38とふるわない。
いっぽう、先発した試合では、防御率2.52と好投した。
吉井と大家には奇妙な共通点がある。
左打者より右打者に打たれているのだ。
吉井は、左打者を.235に抑え、右に.292と打たれる。
大家の対左は.220、対右は.317。
謎である。
最後に4人の実際の成績を載せる。(8月6日現在)
試 | 勝 | 敗 | 投球回 | 安打 | HR | 四球 | 三振 | 防御率 | |
野茂 英雄 | 24 | 11 | 6 | 153.2 | 131 | 16 | 73 | 124 | 3.40 |
石井 一久 | 22 | 12 | 7 | 128.1 | 114 | 15 | 86 | 123 | 4.07 |
吉井 理人 | 23 | 2 | 4 | 88.1 | 90 | 9 | 25 | 51 | 3.57 |
大家 友和 | 23 | 8 | 6 | 129.2 | 138 | 13 | 35 | 83 | 3.61 |