待望の主砲誕生!
他チームをまったく寄せつけずに、順位を決定した今年の横浜ベイスターズ。
余裕たっぷりの戦いぶりで、9月ごろから若手の起用が増えだした。
そのうちで、もっとも輝いているのは古木克明ではないだろうか。
古木は、1998年ドラフト1位で豊田大谷高から入団し、田代以来のスラッガーとして期待されてきた。
では、彼の通算成績をみてみよう。
年度 | 試合 | 打数 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 四球 | 三振 | 打率 | |
二軍 | 1999 | 56 | 139 | 37 | 5 | 17 | 3 | 13 | 40 | 0.266 |
2000 | 97 | 333 | 102 | 10 | 43 | 5 | 22 | 81 | 0.306 | |
2001 | 94 | 346 | 94 | 12 | 50 | 8 | 46 | 96 | 0.272 | |
2002 | 77 | 291 | 83 | 13 | 51 | 3 | 31 | 78 | 0.285 | |
一軍 | 1999 | 3 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.000 |
2000 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.000 | |
2001 | 4 | 4 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0.000 | |
2002 | 28 | 74 | 24 | 8 | 18 | 2 | 3 | 18 | 0.324 |
上が二軍成績で、下が一軍成績。
2002年の成績は10月6日現在のもの(二軍は全日程終了)。
ファームでは着実に成績を残している古木だが、上に上がるとヒットが出なかった。
わずか7試合、ほとんど代打での出場で、結果を求めるのは酷だったか。
今年は3年間のうっぷんを晴らすような快進撃を見せた。
9月4日の中日戦、延長10回に代打で登場すると、落合からセンター前へプロ初ヒット。
さらに3日後には、阪神川尻から初本塁打を放った。
ここまで28試合で8本塁打、打率は.324と大活躍だ。
ただ、古木がホームランを打つとチームが勝てないというジンクスがあった。
7号が出た10月5日まで、チームの成績は1分6敗。
翌日の中日戦で8本目を打つと、ようやく勝利。
そもそも勝率3割のチームなのだから、あまり気にすることもないと思うが、「今日こそは勝ちたかった」とコメントしたらしい。
では、古木の成績を481打数あたりに換算してみよう。
481というのは、去年の松井秀喜の打数。
松井のような大打者になれるようにと、あやかってみた。
年度 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 四球 | 三振 | |
二軍 | 1999 | 0.266 | 17 | 59 | 45 | 138 |
2000 | 0.306 | 14 | 62 | 32 | 117 | |
2001 | 0.272 | 17 | 70 | 64 | 133 | |
2002 | 0.285 | 21 | 84 | 51 | 129 | |
一軍 | 1999 | 0.000 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2000 | 0.000 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
2001 | 0.000 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
2002 | 0.324 | 52 | 117 | 20 | 117 |
ファームでの本塁打ペースはそれほどではなく、中距離打者といった印象。
三振の数だけは一流スラッガー並だ。
しかし、今年一軍では驚異の50本ペース。
ついに天性の素質が開花したと言えそうだ。
ちなみに、残り6試合で2ホーマー以上なら、チーム日本人選手唯一の2ケタ本塁打となる・・・