次のコラム 前のコラム バックナンバー一覧 ホームへ戻る

追憶の192安打

原巨人のトップバッターに定着した清水隆行。
快調に安打を量産し、一時は200安打も狙えるペースだった。
結局191安打で、セ・リーグ記録にあと1本及ばなかった。
セ・リーグ記録は、1999年、横浜のローズによる192安打。
このときローズは、半世紀前の記録を塗り替える快挙だった。
それを清水はわずか3年で更新かと思わせた。
実に惜しい。

いっぽう、パで200安打に挑んだのが松井稼頭央だ。
最終戦で2本加えて合計193安打と、清水を上回った。
セ・リーグの首位打者、福留孝介も安打製造機だ。
186安打を放ち、歴代11位に名を刻んだ。

では、ここに挙がった4選手の成績を見てみよう。

名前 年度 チーム 試合 打席 打数 得点 安打 本塁打 打点 盗塁 四球 三振 打率 長打率 出塁率
清水 2002 巨人 139 646 609 92 191 14 58 12 31 69 0.314 0.442 0.346
福留 2002 中日 140 608 542 85 186 19 65 4 56 96 0.343 0.537 0.406
松井 2002 西武 140 651 582 119 193 36 87 33 53 112 0.332 0.617 0.389
ローズ 1999 横浜 134 597 521 93 192 37 153 3 63 81 0.369 0.655 0.439

さらに、シーズン安打の歴代記録を載せる。
ヒットメーカーが続出した今年の余韻にひたってほしい。

  選手 安打数 年度  
1 イチロー(オリックス) 210 1994 パ・リーグ記録
2 小笠原道大(日本ハム) 195 2001  
3 イチロー(オリックス) 193 1996  
  松井稼頭央(西武) 193 2002  
5 R・ローズ(横浜) 192 1999 セ・リーグ記録
6 藤村富美男(大阪) 191 1950  
清水隆行(巨人) 191 2002  
8 大沢清(大洋) 189 1950  
9 藤村富美男(大阪) 187 1949  
  広瀬淑功(南海) 187 1963  
11 福留孝介(中日) 186 2002  
12 青田昇(巨人) 185 1950  
金山次郎(松竹) 185 1950  
  イチロー(オリックス) 185 1997  

さて、セ・リーグ記録、ローズの192安打にはちょっとした思い出がある。
1999年10月15日のヤクルト戦。
シーズン最終戦。
場所は横浜スタジアム。
ローズはこの試合で1安打し、みごとリーグ記録の更新を果たした。
その歴史の目撃者は、2万2千人。
ぼくもそのひとりだった。

1999年の横浜は結局3位に終わったが、打撃陣はまったく切れ目がなかった。
いわゆるマシンガン打線で、その代表的オーダーはこんな感じだった。

  名前 打率 本塁打 打点 盗塁 打率順位
1 石井 琢朗 0.292 8 58 39 20
2 波留 敏夫 0.298 15 70 21 14
3 鈴木 尚典 0.328 17 92 7 3
4 R・ローズ 0.369 37 153 3 1
5 駒田 徳広 0.291 9 71 0 21
6 佐伯 貴弘 0.309 10 53 1

-

7 進藤 達哉 0.286 14 43 1

-

8 谷繁 元信 0.295 11 51 0 17

チーム打率は、日本最高記録の.294を誇った。
しかし、その翌年から、.277→.267と低下の一途をたどり、2002年は.240。
3年で5分も低くなるところなんて、できればあまり目撃したくない・・・

次のコラム 前のコラム バックナンバー一覧 ホームへ戻る

テレワークならECナビ Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!
無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 海外旅行保険が無料! 海外ホテル