徒然糞
つれづれなるままに、日ぐらし便器にむかひて、・・・
例によって、糞の役にも立たない駄文である。
巨人が強い。
あの戦力だ。
普通に指揮すれば、いや、何もしなくたって優勝できるだろう。
となると、やはり、前任者長嶋茂雄は偉大だった。
彼はひとり違う地平に立っていた。
1993年から昨年までの監督在任9年間で、わずか(といっていいだろう)優勝は3回。
しかも、今年のように、決して独走しないよう自らを律した。
最後まで接戦を演じ、ペナントを独占せず、リーグを盛りあげた。
さらに、他チームの高年俸、高齢の選手をあえて獲得した。
ライバル企業の苦しい財政状況を察した深謀であることは言うまでもない。
もちろん、敵チームの若手にチャンスを与える目的もあった。
江藤がぬけたあとに、新井が育ったように。
原辰徳は、「ジャイアンツ愛」という言葉を使った。
長嶋のように、日本球界全体を愛せというのは、無理な注文だろうか。
図書館でスポーツ書のコーナーを物色。
千葉功著「プロ野球 記録の手帖」のとなりに、緑色の背表紙に「Data」と書かれた本を発見。
舌なめずりしながら、中を開くと、伊達公子。
背表紙をよく見りゃ「Date」で、伊達公子の写真集。
ぼくのデータ狂いもここまできたかと、あきれかえった秋の一日。
以上、つれづれなるままに糞をひった。
ちょっと考えると、長嶋の話は、すでにだれかがどこかで発表していそうな気もする。
そもそも、徒然糞というタイトル自体、パロディとしてありそうだ。
ま、ぼくはこのコラムで稼いでいるわけではないので、水に流してほしい。
糞だけに。