カメレオン−これほど重要なキーワードもないかもしれません。
桜子が東十条にねだった「カメレオン」。
彼女はロレックスのアンティーク時計をねだったのですが、欧介は勘違い。
桜子が寝る病院の部屋に、ぜんまい仕掛けで動くカメレオンのおもちゃを置いていきます。
ふとした瞬間、桜子の目に度々映るカメレオンは、視聴者にとって桜子の心情や本音を垣間見るツールになっていました。
口では「貧乏な魚屋」とか「ウソつき男」など欧介のことを散々言っている桜子ですが、あのカメレオンをずっと自分の部屋に置いていた理由は、欧介に何か感じるものがあったからとしか考えられません。
欧介も火事場の桜子の部屋に入ったとき、それはそれは驚いたことと思います。(だって「あの変なカメレオン、あなたでしょ!?」って責められてたのに…ねぇ?笑)
そしてカメレオンは、物語の最後まで重要な役割を果たします。もしかすると二人をつなぐ、見えない糸のようなものだったのかもしれません。
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