東    京    サ   ン   ダ   ン   ス


TOKYO 2001.3/11 Bunkamura  シアターコクーン


 行って来ました、『東京サンダンス』
 まさか再演するとは思ってなかったし、ファンクラブには入ってないしで、絶対に見れないとあきらめモード入ってたんですか、運良く譲っていただける事になり(チケットをゲットしてきたのは私の友人です)行く事が出来ました。
 沸騰した頭で、レポが書けるのか非常に心配ですが、考えて見れば、いつものレポも勢いで書いてるからたいして差がないですねぇ(爆)
 あらすじをまじえつつ、私のツボにヒットしたことに対する絶叫を書いていきたいと思います。
 よろしくお付き合いください。(ぺこり)

CAST
坂本昌行 ・・・・・・鳴海弘二
長野 博  ・・・・・・山本 治 

井ノ原快彦・・・・・・袴田圭三

オレンジ → あらすじ & 舞台上の進行

茶色 → 水無月の感想 & 心の叫び(主にこっち/笑)

第1幕 1場

暗転

 踏切の音が響き、上から青いライトが当てられる。
 遮断機のむこう側に、圭三、治、弘二の順で現われる。
 遮断機を潜り抜け様とする弘二を、治が取り押さえ、その後三人でじゃれ付く。

 ふざけてる坂本さんが可愛い。

暗転
客席にスポット。

 金子が客席通路に登場。ヒーローショーの前説を始める。(本公演の前説が込みになっている。)
 客席を巻き込んだ演出でかなり楽しい。『電話の電源切りましたか? ここでもう一度確認しましょう。ハイ、出してください。』
・・・素直に出してしまいました(笑)
 本当にヒーローショーに来ているかのようなテンション。小さい子のように大きな声で名前を(ヒーローの)呼びそうになったし(爆)
 音楽が鳴り、『20世紀戦隊 V3』(笑)がミニバイクに乗って登場。
レッド→弘二 ブルー→圭三 イエロー→治
 ニバイクに乗ったまま、宇宙怪獣の着ぐるみと戦うのだが・・・楽しいでしょ、長野さん。くるくるよく動いてますね。
 宇宙怪獣と格闘している内に、クレーンで吊り上げられた治の動きが止まる。皆が異変に気付き、強引にショーを終わらせるて治をクレーンから下ろす。
 くったりとした長野さんから、坂本さんとイノッチが衣装(ヒーローの)とメットを脱がして行くんですけど、長野さん、脱がされ慣れてますね(爆) 肩の抜き方なんてすごく自然。
 焦って助け出す坂本さんも、テンパってて面白い。いきなり心臓マッサージとかしちゃうし、(ただの貧血なのに)挙句に人工呼吸まで・・・(しかもマウスtoマウス/爆笑)いやぁ、かなり美味しいもの見たね。しかし、水無月は一回目そのシーンをオペラグラスで見損ねました。
 ところで、ここのシーンゲネプロ時はマジちゅーだったという噂を耳にしたんですが、実際どうなんですか?『求 情報。 って言うか映像』(笑)
 貧血で転がっている、作家志望の治の元へ、入賞の知らせが舞いこんでくる。佳作だった事に落ちこみつつも、苦労を共にしてきた弘二と治が昔を振り返って喜ぶ。
 喜ぶのはいいさ。抱きついて、泣き崩れるのもまだいいよ。なんでさ、抱き合ったまんまごろごろ転がるの?しっかり腕回して、足まで絡んで。(爆)長野さんが一生懸命手で床を押してるのが可愛かった。そこまでして転がりたいか。って感じですけど(笑)
 このあたりは、ファンの悲鳴だか、笑いだかわかんないものが聞こえてきました。
 なんか、ここのシーンっていたくないですか? 苦労を共にしてきた坂本さんと長野さん。昔の苦労を振り返って、今の状況を歓ぶ・・・考え過ぎ? 

暗転

 歩美の語りから、弘二のライブへ移行。
 仲間と騒いでるイノッチの姿が、ころころしてて可愛い。
 ほんとに『誰彼かまわず』(by堂本 光一)なんだから、もう。
 彼らのファンだと言う彼女から、大物映画監督を紹介してもらう事になる。

2場

 高校時代の彼女と、ささやかな入賞パーティーをする治。
 小さいケーキを挟んで、『素ちゃん』・『治』と、かなりバカっプルな事をやっている内に、ムードが盛り上がってきて、押し倒しちゃうんですけど、なんかシタパタしてて可愛い(爆)
 こんなシーンをやっても、客席が騒がないのはさすが『トニセンファン』ですね。年齢層高いだけあって、皆さん落ちついていらっしゃる。これがもっと年齢層の若い組だったら、きっとすごかったんだろうなぁとか思っちゃいました。
 突然の来客で、いちゃついてたのを中断される。
 その後から続々と仲間が集まってきて、結局狭い部屋で大宴会になる
 しかし、ここでもいちゃついてますね。坂本さんと長野さん。
 長野さんってば、坂本さんのおけつ揉んじゃうし・・・(

3場

 ここから、イタイシーンの連発。
 大物映画監督によって、暴かれる自分の姿。
 己の限界と、力のなさ、マイナーである事、これらを他人の手によって暴かれ、見せつけられる。
 それを自分の中でどう消化して、どう乗り越えて行くかがポイントなんですかね。
 まぁなんにしてもイタイ、メチャクチャ。在りし日の彼らの姿が見えてきそう。
 ここから、13場まで彼らの努力とチャレンジが続く。
 思考錯誤を繰り返し、仲間たちと作曲活動を続ける圭三。
 作曲活動は良いとして、作ってる歌はどうなの?『〜♪前川 清〜♪』ってなに。ただ名前を連呼してるだけじゃないか。これならまだ『浜田山セレナーデ』の方がましよ。
監督に拾われて、映画出演の決まった弘二。
 突然、舞台上のパネルになにかを書き始める坂本さん。『弘二角』と書き終わり、くるりと客席を振り返って、『オレも大好き<コージーコーナー>』・・・ちょっと待って、『弘二』の『角<コーナー>』で『コージーコーナー』かいっ!
・・・文字で書くと、ただの親父ギャクなのに、リアルタイムに聞くとすっげぇ面白かった。あれは、坂本さんの絶妙な間の取り方の所為なんだろうか。
 順調に進んでいるかのように見える二人と、対照的に、なかなか作品が採用されない治。
 三者三様の姿を、舞台をライトで区切って3次元中継する。
 やっと成功に手が届きそうなその時、圭三はバンドの新曲が、ぱくりだった事が発覚し、曲を作ったメンバーと喧嘩。バンドが解散する。
 弘二は、やっと掴んだ準主役級の配役を、プレッシャーにまけておろされる。
  

13場

 どん底まで落ちこんだ圭三と弘二が、治の家に慰めを求めにやってくる。
 ところが、ここで弘二と圭三が衝突し、ついに温厚(?)な治がキレる

 押入れにイノッチが隠れてるんですよ。隙間から手を出して、素子(治の彼女)が買ってきたペコちゃん焼き(だっけ?)の箱を手に取るシーンでは、取り損ねて落っことすし(笑)あれは前にまじに落っことして、以来演出でやってます。って感じではないですか?そのあとで、素子に拾ってもらって、なんとか持つんだけど、隙間から入らなくてまた落す。そんなイノッチが可愛すぎ。
 そこへ、金子がやってくる。『まだいるのか』といいつつ、押入れを蹴っ飛ばす。その後すぐに、治も帰ってくる。(お風呂に行ってた)
 押入れの圭三が、隙間から尿瓶(中身入り)を出してくる。にこやかな顔で(これが怖い)で治がそれを預かり、『出したてだな』とか言いつつ、トイレに入る。
 ここで、長野さん、尿瓶の中身をこぼす。こぼした中身が、金子さんの腕に引っかかる。『おい、なんかこぼれたぞ』『ああ、ごめんなさい』
 これも、なんかマジくさい。話しによると、以前もこの演出だったらしいので、このときはマジではないと思いますが、絶対前にマジでこぼしてるでしょう。長野さん(笑)それ以来気に入って、アドリブでいれてるでしょう。絶対そうに違いない。(思いこみかい。)
 この後、押入れの中から、『中島みゆき』の歌が流れてくる。(しかも『一人上手』/爆)
 『いじけて押入れで中島みゆき聞くって・・・どう言うロッカーだ』・・・わたしもそう思う

 ドタバタしているときに、役を下ろされ、落ちこんだ弘二がやってくる。
 部屋にくるなり、『治と二人っきりにしてくれ。』『音楽も止めてくれ』どこから聞こえてくるのか疑問にも思わない。押し入れの中で音楽が止む。
 二人きりになるなり『もうだめだ』と、弘二が治に泣きつく。
 ここで、坂本さんが長野さんの膝に顔をうずめているんですが、・・・どうなの? ねぇ。膝のように見えて、実はも少し奥の方に顔を埋めてませんか?(爆)
 そして、さり気に長野さんのあやし方がなんか危ないし。あのねぇ、坂本さんに対する、長野さんの触れ方がアヤシイの。
 弱音を吐いてる弘二を見て、散々弘二にこけにされた圭三がチャチャをいれる。ここで大喧嘩が始まって、静止に入った素子の顔に弘二の手がクリティカルヒット。それを見て、治がキレて家を飛び出して行く。
 発端は、素子に当たった弘二の手なんですが、治の怒りは弘二と圭三の二人に向けられてるんですよ。なのに、怒ってる長野さんの演技の矛先は坂本さんだけ・・・どういうこと?
 しかし、いきなり家を飛び出すとは・・・小さい子とかよくやりますよね。(爆)
→小さい長野 博を想像して鼻血を吹きそうになりました。 

 このシーンをきっかけに、みんなの心に光(きっかけみたいなもの?)がさす。
 いろんな思いを上手く消化するためのきっかけが出来て、やっと、スタートラインに立つ事が出来たんではないでしょうか。
 夜が明けて、飛び出して行った治が戻ってくる。
 そしてここから、弘二の長台詞(P数にして2Pとちょっと)で自分の心情を明かにしていく。
 お互いの暗い部分を見せ合って、感情を消化していくんですね。
 そして、吹っ切れた圭三が歩美に(メンバーとの喧嘩のときに、歩美にかなりひどい事を言っているんですね。)電話をかけようとして、受話器を持つが、その電話は『お客様のご都合により』とまっていた。(爆笑)仕方なく逢いに行こうと走り出すが、電話機(黒電話)を持ったまま走り去ってしまい、電話線が切れる。(笑)圭三がすまなそうに戻ってくる。『これで本当に繋がらない』ちょっと寂しそうな治。
 電話機をギターケースに持ち変えて、圭三が再出発。『行けよ』弘二&治にそう言われて、うなずいて玄関へ。・・・・ケースが引っかかって出られない(爆笑)『もう行ってくれ!!』 治がキレる。
 ・・・イノッチナイスです。そんなに何回もしつこいくらいボケてくれるとは・・・今までかなりマジだったのに、いっきにコメディーです。
 寂しそうに電話機の会話をする長野さんも可愛かったけど、電話線切っちゃって『あ・・・・』って顔して戻ってくるイノッチも可愛い。
 圭三が去り、弘二と治が残される。
 残された二人が、これから頑張っていこうと和解。喧嘩の際の傷を治がオロナインで(昔、二人が出会った頃もオロナインで傷の手当てをしているんです)手当てする。 
 ここからはアドリブですよね、お二人さん。口調が素っぽくてかなり良いです。とくに長野さん。
 わざと荒っぽく薬を塗る長野さん。子悪魔モード全開です。(笑)
 長野さんは、演技中と、アドリブで、台詞回しが全然違うんです。台詞の時って、『演技』してるんですが、アドリブの時って、すごい言葉と態度が自然なんですよね。
 二人でじゃれ付きながらセットごとはけていく。
 去り際の坂本さんの台詞『やさしくしてね。』が絶品! をーいどうしてそんなに可愛いのかなぁ。もう、バカっプルにしか見えない。
 いや、もちろん、その前の『どこケガしたの』(長野)・『おでこーぉ』(坂本)もかなりバカっプルでしたけどね(笑)

エピローグ

 それぞれの先を予感させつつ、旅立ちのシーン
 圭三は、音楽活動を止めずに(止めてないよねあれは)取り合えず、今は米屋でバイト中の身(爆)
 治は、NHKで放送の『お話玉手箱』に作品が採用され、作家としての第1歩を踏み出す。
 弘二は、沖縄のテーマパークでインディアンショーをやるために下北沢を離れる。
 場面は、弘二の旅立ちのシーン。
 『弘二兄貴。・・・卒業だ。』いつも喧嘩ばかりしていた圭三が、旅立つ弘二の為に『#仰げば尊し』を歌う。
 
いらい、水無月は『仰げば尊し』に弱い
 圭三の歌をバックに、素子、金子、キリコと握手、歌いながら圭三が歩み出て、堅く手を握る。そこで一番を歌い終わり、治を除く全員で2番を歌い始める。
 みんなの歌を聴きながら、歩み寄ってきた治と、弘二が互いに腕を回して抱き合う。苦楽を共にしてきた親友との別れ。
 ・・・なのは解ってるんだけど、なんで長野さんのときだけ熱い抱擁なんですか? 坂本さん。しかも、そんなにぎゅうぅっと抱きしめなくても・・・
 別れを惜しみつつ、客席を回って弘二退場。
 そして、そこでも、坂本さんの視線は長野さん1点に絞られてるように見える(爆)

暗転

カーテンコール & アンコール

 カーテンコールは普通に行われました。
 その後、出演者全員による、劇中歌の合唱(作詞 トニセン)
 まず、トニセンの三人が登場。センターにイノッチが白色のスポットに抜かれて、右に長野さんが黄色のスポット、左に坂本さん、なんとピンクのスポット。しかも衣装のスーツまでピンク(笑) 
 そんななりで、鳥居に持たれてポーズを取る坂本さんが素敵(爆) 
 それぞれを単品で考えると、非常にかっこわるいんですが。(だって、ピンクのスポットライトにスーツだよ。鳥居に持たれるってのもどうかと・・・)彼がやるとメチャクチャ格好良い。これは惚れた欲目か・・・?

全体の感想

 ・・・自分、いつもと観劇のしかたが違ってる・・・
 いつもだったら、役者の立ち位置とか、役者の素とか、めっちゃ気になるのに、今回それが嬉しかった・・・どーするよ自分(爆)
 客席にケツ向けるのとか、演出以外じゃ(時には演出でさえ)嫌いなのに・・・『ケツむけて!!』とか思っちゃったよ・・・
 しかし、長台詞の多い芝居ですね。役者泣かせですよ、これは。それをしっかりこなしてるから尚すごい。
 正直なところ、期待していない部分って言うのが少しあったんですが、文句なしです。すごかった。是非もう一回みたいです。
 舞台装置がすごかったです。えらく凝ってるわけではないんですが、(大道具については、水無月がよく行く小劇団と同じ位の規模)スポットとか、ライトの使い方が絶品。すごくよかったです。

 いやぁ、それにしても、全編どこを切っても坂本さんと長野さんがバカっプルにしか見えない(爆)
 もうっ! あんたらいちゃつき過ぎ。なんで、坂本さんは常に長野さんに触れているんですか?
 ちくしょうっ! そんなあんたらが大好きだよ(爆)
 それにしても、イタイ芝居でした。以前から、彼らのことをよく知ってる脚本家が、彼らの為に書き下ろした作品だと聞きましたが、そう考えると、いたくっていたくってたまりませんね。そうは思いませんか?
 だって、なかなか芽の出ない若者の話ですよ・・・・いや、深く触れるのは止めておこう。


 長い間のお付き合い、誠にありがとうございます。
 えーっと、かなり暴言吐いてると思いますが、すべては愛ゆえのことと、ご理解頂けると幸いです。
 そんなわけで、水無月のたわごとに対する苦情は聞きたくないので、よろしくお願いします。


←(サンダンス告知文)/ 戻る /(’01.3.12公演)→

PC用眼鏡【管理人も使ってますがマジで疲れません】 解約手数料0円【あしたでんき】 Yahoo 楽天 NTT-X Store

無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 ふるさと納税 海外旅行保険が無料! 海外ホテル