「将棋入門」とはいっても、ロジカルというだけあって普通の入門書とはかなり違った構成になっています。はじめの方こそ、駒の動かし方、将棋の歴史といった割合普通のことが書かれていますが、後半はマニアックな詰将棋の紹介から、ばか詰め、そして、将棋プログラムの考え方まで多岐にわたっています。著者は大学で情報数学を研究する学者ですが、その専門的な見方が随所に現れていて、なかなか個性的な本に仕上がっています。
例えば、5五にいる玉を二枚の駒だけで詰めることができるかという話があります。4五龍と6五龍で詰みの形になりますが、果たしてそんなことが可能でしょうか?(王手を無視しないと不可能です。)
実際にこの本で将棋を始める人がいるかどうかは疑問ですが、私はこの著者の本が好きなので楽しく読みました。
しかし、この本を読んでいてずっともやもやしていることが一つあるのです。右の図を見て下さい。これは、大道詰将棋の金問題という一群の問題の中の一問だそうです。しかし、本には問題だけで答えが載っていません。そこで、自分で解こうとしたのですが、いくら考えても私にはどうしても詰めることができませんでした。紛れにはまりこんで抜けられていないのだと思います。
どなたか、解けたあるいは答えを知ってるという方がいらっしゃいましたら、私を助けると思って、教えていただけないでしょうか。
…と書いてみるものですね。答えを教えていただきました。こちらです。
柿木義一様、ありがとうございました。