▲８五飛（右図） △７二玉 ▲８一飛成 △同玉 ▲８二金 △同玉 ▲７三歩成 △７一玉 ▲８三桂 △８一玉 ▲７二角 △９二玉 ▲９一桂成 △同玉 ▲９二香 △同玉 ▲８三角成 △９一玉 ▲８二馬 まで。
歩が立たないので、意外に手は限られています。▲７三歩成 としたいところですが、△同桂 が逆王手となり▲同銀成 もできません。そこで、▲８五飛 はこれしかないでしょう。
後手は合駒が悪く、金と銀しかありません。どちらを合駒しても、▲同飛 △同玉 ▲７五角 △８三玉 ▲８四金 △７二玉 ▲７三歩成 △同桂 ▲同金 以下の詰みとなります。
そこで、後手は△７二玉 と逃げます。この場面が問題です。右辺に追ったとき詰むようにしなければいけません。
▲８三角 △６二玉 ▲６一角成 △同玉 ▲８一飛成 と桂香を取る手も有力です。△７一銀合 なら、▲同龍 △同玉 ▲７二金 △同玉 ▲７三歩成 以下詰みます。しかし、△７一角合（右図） とされると詰みません。右図以下、▲５一金 △同玉 ▲７一龍 △６一歩 ▲６二角 △４一玉 ▲６一龍 △３二玉 など追い方はいろいろありますが、最終的には２三から１四への脱出を止めることができません。
…と思っていたのですが、よく検討してみると右図から詰みがありました。一番下に手順を載せておきます。
正解は、△７二玉 に▲８一飛成 の飛車切りです。桂を取ることによって▲７三歩成 を可能にします。
対して△６二玉 なら、▲７三歩成 △５一玉 ▲６一飛成 △４二玉 ▲５三銀成 以下の容易な詰みがあるので、△同玉ですが、▲８二金（右図）が継続の好手です。ここでかわりに、▲７二角では△７一玉 ▲８三桂 △６二玉 ▲７三歩成 △５一玉 ▲６一角成 △４一玉 で逃げられてしまいます。
上から二つ目の図の詰手順は次の通りです。
▲６二香 △５二玉 ▲５三銀成 △同玉 ▲４五桂 △４二玉 ▲３三金 △同桂 ▲同歩成 △同角成 ▲同桂成 △同玉 ▲３四歩 △２三玉 ▲３二角 △同玉 ▲３三金 △４一玉 ▲７一龍 以下詰み。