その32.TB-200UPレーザー化改造(後編)
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1.上から見る限り、形はそれなりに

 というわけで、物理的に全てのパーツを納まらせた。

 まず、裏へのはみ出し部分の対策。
 とりあえず、マウス基板上の背の高いコンデンサは足を伸ばして倒した。
 この時点で、一番はみ出ているのが、レーザー発光部の頭になった。
 そこで、トラボ側の基板とローラーのマウントの間に2.5mmくらいのスペーサーをかませて、レーザー発光部の透明な枠がその縁まで上がるようにした。
 それでもまだ1mmくらい足りないので、ゴム足を本来の位置から外し(窪んでいる)横に付けなおした。
 これで、地上より上で済むようになった。

 ローラーのマウントを上げてしまったので、上蓋と干渉する部分は削った。つまり、ボールの位置がボディとの比較で2.5mm上がっている状態になっている。

 ホイールはローラーの位置や、スイッチの支点と干渉しないように考えると、上側の右寄り辺りしか入りそうにないので、その辺だと中指操作も可能と思われるので、そうする事にした。
 上から見るとそれなりに余裕が有りそうだったのだけど、実際にやってみると、本当にギリギリ。
 ホイールのパーツも極限まで小さく削り、周囲のボディの干渉する部分を削り、ようやく納める事が出来た。実はまだネジを締めると干渉してホイールの回転が鈍る状態なので、さらに削らないとならない。

 まあ、一応形にはなった。
 というわけで、とりあえず完成型。

 ボールをかさ上げした関係で、リングの内側を拡大している。
 ローラーのマウントが傾いたのか、ボールの位置がやや(画面で)右下に偏っているようだ。

 ホイールは中指操作用、のつもり。
 裏側は、基板がはみ出ている部分に枠を付けて透明アクリル板(以前何かで使った余りが有った)で蓋をした。
 この画像だとアクリル板は全然見えない。

 ゴム足は本来の位置より外に出して、高さを上げる要素にしている(約2mmくらい)。
 ケーブルが外に出る所は、別パーツで押さえる構造になっていたんだけど、ホイールのパーツが干渉するので外した。
 なおかつ、ボディ側もかなり削った。
 蓋を開けた様子。
 ホイールのパーツはマウスの前方をそのまま流用している。ネジの上側だけ切り取ってボディ側にエポキシ系接着剤で固定した。

 ホイールの穴は、前後も削る必要が有った。
 もう少し小さい径のホイール部品だったら良かったかも。
 ホイールのパーツ。

 ケーブルがちょっと長すぎたのでカットした。

 なお、当初の構想とホイールを付ける向きが逆になったので、回転の信号線を逆に付け直してある。
 ボディ後部の内側の様子。

 こっちもホイールと干渉するので、結構削った。
2.しかしやっぱり動きが・・・

 合計で5mmほど背が高くなったけど、全体的にはそれなりの形で納まった。

 しかし、前回も気になっていたカーソルの動きがとても悪い。ちょっとでも早めにボールを回転させるとカーソルが付いてこない状態で、とても実用的な操作性とは言い難い。ゆっくり動かすと問題無くカーソルが動くので、やっぱり何処かでオーバーフローしてるんだろう。
 因みに、このレーザーマウスは900カウントという事になっていて、トラボ用にはかなりカウント数が高めなので、システム側の設定で速度を落とそうと思っていたんだけど、カーソルがまともに動かないのでは、それをしても意味が無い。

 以前に使った手が通用するのかどうか、はセンサの種類もメーカも違うので全く未知数だけど、ちょっと試した限りダメっぽい(↓)。
 そもそも、オーバーフロウ(で正しいのか良く判らないけど)してるのは、どの時点なのか。センサが画像を処理する〜パルスを発生する〜コントローラがシリアル信号に変換する、という辺りの何処なのかも良く判らないけど、判った所で対策するのは難しいような。
 最初から400カウントとか200カウントに対応しているマウスを使った方が、とか考えても今回はまだ数少ないレーザーマウスを題材にした時点で、選択肢があんまり無いって事なんだよな。

 因みに仕様によるとこのマウスは、250mm/secの最大トラッキングスピードらしいけど、サンワの仕様はイマイチ信用出来ないんだけど、それって結構低いスピードのような気がする、だって秒速25cmでしょ、てことは時速900mということ。
 これだと、トラボはともかくマウスでも少し早めに動かすと直ぐに超えちゃう速度のような・・・
 オーバーフロウするとしても、頭打ちになるだけなら良いんだけど、止まってしまうからなあ・・・

 というわけで、なんとかならないか考え中ですが、現時点ではこの改造は実用的では無いという結果になってます。
 マウスの基板で、電源ラインがジャンパで飛んでる所が有ったので、そこをカットしてスイッチを付けてみた。

 しかしセンサの電源を切ってみても、期待していた挙動にはならず。

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