その33.TB-200UP改造(その後) ←その32に戻る 最初のページに戻る その34に進む→ |
1.TB-200UP改のカーソル移動を改善しようとイロイロとやってみたのだけど・・・
PixArtのページを見てみると、以前はデータシートを落とすのに登録が必要だった気がしたんだけど、それをしなくても落とせるようになっていたので、読んでみた。
まず、このセンサー PAN301A(だと思う)はデフォルトが400カウントと800カウント は別のパッケージで、それぞれ600カウントに設定する事は出来るけど、800を400には出来ないらしい。
ちなみに、エレコムのレーザーマウスで使っていたPAN301A_ASI2-8というセンサが800カウントのものだ。
そんな訳で800カウントを600カウントにしても大して嬉しくないのでこれは追求しない事にする。
ところで、このエレコムのレーザーマウスはサンワのレーザーマウスと同じセンサ(だと思う)を使ってるはずなのに、速い動きによりよく追従してくるような気がする。
どこが違うかというと、まずセンサの下にプラ板が有るか素通しかという辺り。なんとなくこれが其程激しく影響はしないと思うんだけど、とりあえずプラ板に穴を開けてみる。
その他、マウントの固定とかセンサーの固定とかイマイチな状態だったので、その辺に手を入れてみる。
プラ板に穴を開けてしまった。
結果的に挙動には全く影響が無かった。
ゴミが入りそうだし、やらなければ良かった・・・本来は三ヶ所のネジで止まっていたこのマウントだけど、手前側のネジがマウスの基板と干渉するので、取ってしまっていた。
その為、マウントが浮いてしまい。ボールが上下に揺れる不安定な状況だったので、基板と干渉しない位置にネジを二ヶ所(ナットが見えている部分)増設した。
これで、マウントの安定感がかなりアップした(というかこれ以前が弱すぎだった)。本来のベアリングのマウントと基板の間には2mmと1mmのアクリル板でスペーサー兼レーザーセンサー固定にしている。
センサー固定と言っても底板との間で押さえつける程度なので、机を叩くとカーソルが動いてしまう。
本気で固定するなら、いつもの接着剤で固めてしまうという手もあるけど、まだそこまで煮詰まってないので、今のところこの程度。前回よりネジなどをしっかりした所、裏からの飛び出し量が大きくなってしまったので、手先側のゴム足の上にさらに両面テープを貼ってかさ上げした。
この状態でボールのマウントがかなり固くなったので、操作感は向上した。
しかし、ボタンのクリック感がイマイチ。基板と上蓋の関係はいじっていないハズなので、元々の建て付けが悪かったのか、若干膨れてしまっているのか・・・
結局、カーソル挙動の改善は糸口さえ掴めずという塩梅。
試しにフォースのボールを載せて(サイズが合わないけど)動かすと明らかに動きが良くなるので、このツルテカのボールでは厳しいんだろうなあ、試しに動かした程度ではそれなりに動いているような気がしたんだけど、組み込んで本気で動かすとダメだったという事か・・・
まあ、ゆっくりと動かせば使えない事も無いことは無いので、暫く仕事用のPCに繋いで使ってみた。
すると、これが一部とても気持ちいい操作感なんだなあ、特にボールの転がり具合はEM5を上回ると言って良いと思う。何故ならばベアリングの配置が三等分方向なので安定感が有って、ボールが跳ねるような挙動が殆ど発生しない。そして転がりがやや軽め(これは好みも有るだろうけど)、これはボールの径が小さいのとベアリングが小さいのが効いているのだろうか。
つまり、ただ転がしているだけなら最高のトラボかも・・・カーソルが付いてこないから意味無いけど。
あと、ホイールと真ん中ボタンが独立して存在するのは使い易い。肝心の左右ボタンの押し具合がイマイチなので、これもあんまり意味が無いけど。
なので、EM5にホイールを追加したくなった、んだけど良く考えたら(良く考える必要も無いな)EM6を買えば良い話だった。単純に改造を試みる為にEM5に手を付けるのは恐れ多いというか、もったいないというか・・・プラスチックも堅そうだし。
という事で改善案としては、さらに感度が高いセンサーを探して交換するか、ボールを交換するかなんらかの処理をするか(但し転がりに影響が無い方法で)、という感じでイロイロと探してみた。
2.パワーストーンに縋ってみる事にしてみる・・・
「50mm ball」とかでイメージ検索すると、かなりパワーストーン系のモノがヒットする。とりあえず堅さと表面の艶には期待出来るけど、自然石なので均質性には不安が有る。
あと、値段に結構差があるのだけど、高いモノ程良いのか、ていうか良いって何が?という感じだけど、とりあえず安めで、模様もついていそうなローズクオーツという石英の一種の50mm球を購入してみた。
一見してダメそうな感じ。
結晶の境界に沿って表面の凹みが多数有る。
ローズクォーツという選択が失敗だったのか。でもこれが一番安かったんだよなあ・・・大きさは50mmよりはやや大きめみたいだけど、TB-200に嵌らない事もない。
しかし、回転させると周囲のクリアランスが増減する。要するに球形が歪んでいる。
最悪の場合、サイズが全然違って嵌りすらしない、という予想も有ったんだけど、一応50+αmmだったので、仕様は満たしていると言える。
しかし、これは鉱物の選択が悪かったのもあるけど、表面に凹みが多くてとても安心して回転させられるモノでは無い。なおかつ真球度が低い。
まあ、外形については想定の範囲内として、試しにTB-200UPで使ってみると、というかセンサーの上に載せてみると、突然にカーソルが暴れ出した。
どうやら、結晶面の反射とかの関係でレーザー光?が乱反射してしまうのか、ボールを動かさない状態でカーソルが微動どころか激動する。
この状態で球を動かすと、カーソルが激動しつつ微妙にそっちの方向に動くんだけど、これでは本当に使い物にならない。
という訳で、二重に役に立たないモノを買ってしまった。しょうがないので飾っておこう・・・
別の鉱物のパワーストーンを試してみる気にはならないなあ、結構高いし。
3.地味な手段で・・・
他の素材のボールも探してみたんだけど、透明なアクリルボールが見つかったくらいで、元のボールより条件が良さそうなモノは、なかなか見つからない。
仕方がないので、元のボールを加工する方向で、とりあえず台所用のスポンジタワシでこすって細かい傷を付けてみた。
それでカーソルを動かしてみると、確かに若干改善しては居るようなのだけど、ストレス無く動くという所まではまだ遠い。
かといって、サンドペーパーでつや消し化、まではするのはどうかと思う、転がりも悪くなりそうだし・・・
という訳で現在、別のセンサーを物色中。