2ndNight
RevengeRace


-2-



さて…今のままでは沢木との対決が心許ないと見たのか、翔は市街地に繰り出した。
そして、山下公園の前を通りかかった時だ。
どこかで見たようなCVC1600が、公園の前に止まっている。

健三「なあ、おれ、由佳の事好きじゃんか」

突然、翔を相手に告白の練習を始める健三。…え?違う?

健三「なんで、おまえばっかりいいとこ見せるわけ?おれだってさあ……」

「……いいところ?そんな事考えた事もない」

うわっ、やなヤツじゃん、こいつ!
健三の文句は半ば言いがかりだが、理解できなくもない。

健三「1stBattleの時だってさ、おれの事邪魔しやがって!!
おれ、勝って由佳に告白するって決めてたのに……」

遂に逆ギレし始める健三。
おお、その気持ちはよ〜くわかるぞ。もっとやれやれ!

健三「気がすまないじゃんか。おれ、このままじゃ……
走り屋としておまえにバトル申し込むっきゃないじゃん!!」


「俺とバトル……?」

健三MARINE TOWERで待ってる。BONUS REWARDSはおれのすげ〜宝物だ。
絶対来い!!お、おとこのやくそくだかんな」



そして…彼が三日三晩かけて計量化したドアパネルと、
くまさん貯金箱(¥5000)を容赦無く奪い取る翔。
弱肉強食ぶりが、なかなか板についてきたな、こいつも。
それにしても哀れなのは健三である。
別に翔に勝たなくたって、勝手に鈴木由佳に告白すればいいではないか。
クルマの運転がうまいだけが、人の価値ではあるまいに。
鈴木由佳にとってはそうかもしれないけど。




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