6thNight
NightBefore D



-3-



NRの代表決定戦…番狂わせは起きなかった。
…ていうか、勝ったのは我々である。
やったぜ!NRの代表はいただきだ!
え…?ダメ…?ステッカーやるから我慢しろって?
むう…勝った者が報われんとは悲しいぞ。


そんなわけで、NRの代表は辻本に決定した。
石川兄がいくら新車に換えようとも、所詮は石川兄である。

あの事故から少しして、辻本は沢木の走りを取り入れようと、一人練習に励んでいた。
それは走れない沢木の分も自らが走る…というか、沢木とともに走ろうという、辻本の想いがそうさせているように、私には見えた。
…そ、そこまで沢木の事を?

ともかく、沢木の突っ込み走法を取り入れた辻本は、以前より更に速くなっていた。
翔には圧倒的に負けてるけど。

辻本…クルマ換えた方がいいんじゃないか?
旧車が速いのは、漫画とゲームの中だけだぞ。
BLOOD REDSのSEVENを見ろ。湾岸仕様で下に降りてきても、アンタよりよっぽど速い。
ロバはいくら磨いてもロバだ。
もっとも沢木くらいになれば、気合でスピードアップも可能かもしれんけど。

 ああ…でも、こないだレアパーツ強奪したせいだったら、翔にもいささか責任はあるかもな。



NRの方は以上のように落ち着いたが、一方の翔はというと、相変わらず石川兄を疑っている。
石川兄は、最初から勝つ気がなかったのではないかというのだ。
もし本気で勝つつもりなら、わざわざ族車エアロのT社製4ドアセダンを選ぶ理由はない。
自分のようにすれば、遅い者でも労なくTUNE UPできるのだとギャラリーにアピールするための、いわゆるパフォーマンスなのではないか…と。

まあ一理あるが…本気で勝つつもりでトラックに乗ってたヤツが言うなよ。
それにアピールするんなら、負けるより勝った方が効果的だろう。無理だろうけど。
大体、いくら楽にパーツを得たところで、あのエアロがもれなくいてくるんだろ?
絶対逆効果だ。
石川兄らしいと言ってしまえばそれまでだが…。


で、その石川兄の件は、桜木町GTの関与が一目でわかるので、
ヤツらの野望を打ち砕く…ためかどうかは知らんが、Noth YKへと翔は足を向けるのだった。





ふむ…相変わらず公道を占拠してやっとるな、ゼロヨンを。
こういう完全な違法行為野放しになっているあたり、現代日本が抱える病巣を象徴していると言えまいか。

川崎「ワシが代表じゃッ! 文句あるヤツおるんか!」

…桜木町GTの代表決定。
随分シンプルだな、おい。これじゃあ番狂わせも起きようにないな。つまらん。

川崎「おう、赤碕!BayLagoon代表のお手並み拝見したいもんじゃのう」

ん?この前負けてターボを取られた割には強気だな。
どうする翔?…って、コイツが挑まれた勝負から逃げるわけはないよな。
前回も川崎をブロックして勝ったし、この勝利に対する執念は大したものだが…
こうして敵を増やしていくんだよな。


横浜GP前日…。
夜はまだまだ終わらない。




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