私がボークスの爆乳ボディを初めて見たのは、ホビージャパン誌10月号でのこと。その時の第一印象は… …気持ち悪いんですけど(^^;;;;; …でした。アンミラやバニースーツなど、ある程度以上胸がないと似合わない衣装というのは確かにありますが、爆乳ボディの胸は人間離れして大きく、胸ふぇちのケがある私にも不自然に思えたのです。 とはいえ、ドール素体というのは裸のまま使う(鑑賞する)ためのものではありませんから、服を着せてみると案外いい感じになるかもしれない、少なくとも話のネタくらいにはなるだろう、そういう興味もあり、エクセレント(orビューティ)化されれば買おう、そう思っていました。 それから1カ月…。ボークス主催のドール系イベント「ドールズパーティ2」において、爆乳エクセレントボディ1000体が先行販売されるとのことで、阿羅本さんにお願いして買ってきていただきました。翌々日に宅配便が届き、封を切ってみて… おお、まさしく爆乳!! 不自然だとかバランスが悪いとか、そういうのを超越した大きさです。雑誌やボークスのページに載っていた写真でその大きさは承知しているつもりでしたが、実際に立体物として手にしてみるとあまりに圧倒的、これほどとなるともはや笑うしかありません(^^; |
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上掲の2枚の写真はエクセレント3姉妹の図。それぞれ左から D(爆乳・美尻)、B(巨乳)、A(美乳)です。こうして並べてみると、いかに爆乳ボディの胸がめちゃめちゃな大きさかよくわかりますね。前から見た図はもちろん、後ろから見ても爆乳ボディは胸がはみ出て見えていますから(^^; その胸の大きさと形状ゆえに、この爆乳ボディはエクセレント化は無理なんじゃないかという声もありましたが、その点は胸部前面(と臀部後面)のパーツを従来のABSではなく、レジンで作ることで解決しています。ただ、この写真ではわかりづらいんですが、樹脂の色合いが微妙に異なるのは仕方ないとしても、レジン部分はABS部分よりもテカリが目立ちますので、その点はサンドペーパー&コンパウンドで磨く必要があるでしょう。 上掲右側の写真は後ろから見た図。こうして観ると背中のネジ穴が生々しい…というのはともかく、注目してほしいのはお尻の部分。わかるでしょうか? 左端の爆乳ボディのお尻は他の2体に比べ、多少大きくなっています。エクセレントDがただの「爆乳」ではなく、「爆乳・美尻」と命名されている所以です。胸だけが大きくなりお尻はそのまま、というのが爆乳ボディにバランスの悪さを感じる理由の一端だと思っていたんですが、さすがにボークスもその辺はわきまえていたようで、お尻も大きくすることでバランスを取ることにしたようです。 …焼け石に水、としか思えませんが(笑) 余談ながら、うちには上掲の写真のエクセレント3姉妹に加えて、ビューティB、エクセレント・ミニA、そしてエクセレントB改・M's SPECIALがそれぞれ一体ずつ、計6体の素体があったりします。う〜む、いつの間にこんなに増えていたのやら(^^; なお、真ん中のエクセレントBの首のジョイントがないのは、初めてエクセレント☆チェンジをした際に、実験台として使用したリカヘッドの中に入り込んで取れなくなってしまったからです(“エクセレント・チェンジ!”参照)。左側のエクセレントAの腕は、阿羅本さんに加工していただいた二重関節化腕です。 さて、それではいよいよ着せ替えです。数ある初音ちゃん用の衣装の中で、私が最初に試してみたのは……バニースーツです! バニーさんといえば大きな胸は必須ですし、バニースーツほど胸元が強調される衣装もありませんから。爆乳ボディを試すには格好の素材といえるでしょう。 まず、黒タイツをはかせます。お尻が少し大きくなりましたが大した問題はありません。続いてバニースーツです。こちらも何事もなく着せられ…ませんでした。 胸が大きすぎて、おさまりきらないんです(^^; |
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POP製のバニースーツはSAJのダイナマイトボディ用のものであり、この爆乳ボディはカップこそ大きいものの、バスト(胸囲)はダイナマイトボディと同じだと聞いていましたので、何とかなるかと思っていたんですが、まさにそのカップの大きさが仇となりました。何とか無理矢理に押し込むこともできるんですが、その際には背中のボタンをとめることができず、非常に締まりのない感じになってしまいます。バニースーツはあのピチっとした感じがあってこそですから、それは認めるわけにはいきません。 かくして、爆乳バニーさん計画は頓挫しました。しかし、バニースーツが駄目なら水着(ボーダー白)があります! 水着ならバニースーツと違って生地が伸縮しますから着せることができるはずです。いや、実際、着せることはできました。できましたが… …やっぱり胸が大きすぎます(^^;;;;; 今さらバランスが悪いとか違和感があるとか、そんなことは言いませんが、胸元のボーダー柄が伸びきってしまって訳がわからん状態になりますし、水着が胸のトップからおなかへと真っ直ぐに伸びる様にはただただ苦笑するばかりです。胸があまりにも前に突き出ているために、水着の生地が「トップ → アンダー → おなか」ではなく「トップ → おなか」となってしまうんですね。三角形をイメージしていただけばわかりやすいかと(^^; バニースーツ、水着と連敗を喫してしまいましたが、その程度で諦める私ではありません。そう、私にはまだアンミラという最後の切り札が残されているのですから! アンナミラーズ…。かつて「初音ちゃんはやっぱりコレかなぁ」とエクセレントA(美乳タイプ。「微乳」ともいわれる)を買ってきた私をして、「こんな胸でアンミラといえるか〜〜っ!!」とばかり、翌日にエクセレントB(巨乳タイプ)を買いに走らせたといういわくのある制服です(“エクセレント・チェンジ!”参照)。しかし、ノアドロームのアンミラ制服はダイナマイトボディ用であり、胸囲においてダイナマイトボディに劣るエクセレントBによるアンミラ姿には、必ずしも完全に満足していたわけではありませんでした。だがしかし!! 巨乳が駄目なら爆乳です。これならば、この非常識に大きい胸の爆乳ボディならば!! 気合いは充分、着せ替えに取りかかります。まずはブラウスから。不自然なまでのサイズの胸がシャツに隠され、しかしブラウス越しに確かな存在を主張しています。続いて肌色ストッキングとスカートをはかせます。お尻が大きくなっている分、スカートがちょっとつっかえましたが、特に問題なし。そしてエプロンを着せて、仕上げに全体を整えて… ……嗚呼、これぞ真のアンミラ!!! 真のアンミラとは、エプロンの肩ひもが胸に隠れて見えなくなる(部分がある)ようでなければならないのです!(なんでやねん(^^;) エクセレントBではこうはいきません。さすが爆乳ボディ!! 真のアンミラを求めて美乳(微乳)ボディ、巨乳ボディと遍歴を重ねてきた私ですが、ついに辿り着きました。爆乳ボディによる至福の地へと! 満たされた思いで爆乳ボディを手に取ります。この時点ではまだ、アンミラの制服がよく似合う爆乳ボディ、単なる素体に過ぎません。これからそれを真のアンミラを体現した初音ちゃんへとチェンジするのです。はやる気持ちを抑えながら、心の中で叫びます。 エクセレント☆チェンジ!!! |
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…………初音ちゃんじゃねぇ…… エクセレント☆チェンジ完了後の私の第一声です。…ああ、ようやく辿り着いた先にこんなオチが待っていようとは! 確かにアンミラとしては完璧でした。しかし初音ちゃんとしては…。 「胸あってこそのアンミラ!」と常日頃から主張している私です。四姉妹の法則(長女と三女、次女と四女が似る)から、初音ちゃんは大きくなると梓…とまではいかないにせよ、それなり以上には胸も成長すると勝手に信じている私です。しかし、しかし〜っ!! それでも初音ちゃんだと思って見ると違和感を覚えずにはいられないのです。うう、こんなに可愛いのに…。アンミラとしては最高なのに…(T_T) その後、コットンナースやバスローブでも試してみて、どちらも期待通りの効果が得られました。その際にアンミラと同様の違和感も感じましたが、この2点についてはアンミラほどではありませんでした。まぁ、かろうじて初音ちゃんかな、と。 |
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左側は爆乳版コットンナース。これもアンミラ同様にダイナマイトボディ用のものであり、ビューティ換装ボディであるエクセレントBタイプ(M'sSPECIAL準拠改造)での“コットンナース”では、いささか胸元が物足りなく感じていましたので、爆乳ボディでちょうどいいくらいです。確かに胸は大きめですけど、看護婦さんはこれくらいでなければ、などと思っている私は歪んでますでしょうか?(^^; 右側は爆乳版バスローブ。エクセレントBタイプ(M'sSPECIAL準拠改造)による“バスローブ”と谷間の深さの違いを見比べてみましょう(笑) …てなところでしょうか。 この爆乳ボディ、水着(ボーダー白)に代表されるように、その胸の不自然な大きさゆえに、胸元があらわになっている衣装、及び胸のラインがそのまま出てしまうような衣装はあまり似合わないようです。少なくとも、私の(いささかいびつな)美意識にはそぐいません。 逆に、アンミラやコットンナース、バスローブなど、胸元があらわでない、あるいは谷間など一部がのぞく程度の衣装、及び直接的に胸のラインが出ない、それでいてある程度以上胸があるほうが似合う衣装においてはなかなかの効果を発揮しそうです。 アンミラは残念でしたが(マジで残念やわ)、コットンナースやバスローブではそれなりに使えることが確認できましたし、今後はエクセレントB(M'sSPECIAL準拠改造)を主体に、エクセレントAやビューティBと併用していくとしましょう(^^) (1999/10/18)
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