我が最愛の初音ちゃん人形、西堀工作室の「柏木初音」は本来はリカボディのお人形です。しかし、リカサイズにはなかなかこれと思える服が少なく、市販品も同人モノもジェニーサイズが主流ということもあって、より広い地平を求めて初音ちゃんのジェニーサイズへの発育促進計画、エクセレントチェンジを発動させたのが'98年の11月。それからの1年あまりの時が流れ、ふと気付けば私の手元には数多くの素体が…。 エクセレントチェンジ一周年を機に、この場にてそれら各素体について少々書き綴ってみるとしましょう。 |
1. リカボディ (タカラ) 「柏木初音」本来のボディ。その名の通り、リカちゃん人形のボディでもあります。ソフビ仕様で、腕や脚は自在に曲げることができますが、関節がないため、いわゆる「骨折状態」にならないようにするのは結構骨が折れます(笑うところ)。 エクセレントチェンジ前までは唯一のボディとして活躍しましたが、すっかりジェニーサイズがメインとなり、またリカサイズでもエクセレント・ミニを手にした現在では「柏木初音」の箱の中で静かに眠っています。ご苦労さまでした…(^^) 作例 : “初音ちゃん着せ替え”全て |
2. エクセレントA・美乳タイプ (ボークス) ご存知、ボークスのエクセレントボディ。ABS仕様で肌にテカリがあり、関節部分も目立つため、質感的には問題がありますが、可動域の広さは特筆すべきものがあります。また、太ももの肉付きがよすぎる、足が大きい、胴回りが細すぎるなどの問題もありますが、私としては全体的にはこのプロポーションはわりと気に入っていたりします。 Aタイプ(美乳、微乳とも)を選んだのは「初音ちゃんだから巨乳ってことはないよなぁ」という、至極真っ当な理由によるもので、当初はエクセレントチェンジの主役を張る予定でしたが、併せてアンミラ制服を買ってしまったため、「こんなのでアンミラと言えるか〜っ!」とばかり、即座にBタイプ(巨乳)に取って代わられてしまったという悲運のボディでもあります(“エクセレントチェンジ!”参照)。 なお、この写真は2代目のもので、悲運の初代は「いらんわ〜っ」とばかり、石恵さんのデッサン用として里子に出されてしまったという…(^^; 現在は、首ジョイントの改良を機に、再度購入した2代目が活躍しています。アンミラを除けば、初音ちゃんにはやっぱりこれくらいが適当でしょうから。 作例 : “静御前”、“コーディネートレッスン・ストリート”等 |
3. エクセレントB・巨乳タイプ (ボークス) アンミラ制服の影響により、Aタイプに代わり急遽採用されましたが、きものリカちゃんのヘッドを用いて行ったエクセレントチェンジ予行演習の際に、首のジョイントパーツがヘッド内部に埋没してしまうという事件が発生(生首事件・“エクセレントチェンジ!”参照)、初音ちゃんで再度実行するには危険すぎるため、これまた不採用。左の写真に首のジョイントが無いのはその名残です。 注意書きが同梱されていたとはいえ、旧型は欠陥品というべきものでしたが、現在流通している型では首のジョイントは外れないように改良されています。 ジョイントがなくてもヘッドを乗せることはできなくもないので、不採用といいつつも時折は使用していましたが、エクセレントBタイプ(M'sSPECIAL準拠改造)が採用されて以降はその機会も減ってしまいました。 巨乳タイプという名の通り、そのままの状態で見ると確かに胸はかなり大きいんですが、元々の胸囲自体が細いため、ダイナマイトボディ用の服を着せた場合、いささか胸元が物足りなく思えてしまいます。難しいところですね。 作例 : “迷彩服”、“ねこみみメイドさん”等 |
4. ビューティB・巨乳タイプ (ボークス) 首ジョイントの問題からエクセレントA、Bともに不採用となり、それ以降、半年以上に渡ってエクセレントチェンジの主役を務めたのがこのビューティBボディです。一体成形のこの首部分ならば外れようがありませんからね。 ビューティボディは可動性がほぼ皆無なのが泣きどころです。ソフビ製といっても腕部分は中空になっているため曲げた状態で保持することができず、脚部分は堅いため全く曲げられません。肩を回すことができるだけです。しかし、その分質感に優れ、関節も肩口だけですので身体のラインにおいては群を抜いています。 エクセレントチェンジ当初は、とにかく初音ちゃんにジェニーサイズのいろんな服を着せられるということだけで満足していましたし、質感は優れているわけですからそれはそれで良かったんですが、“となりの初音ちゃん”などで他の方の動きのある写真を目にするにつれて次第に可動ボディへと関心が移り、出番が減りつつあります。 とはいえ、やはり肌の露出が多い衣装、身体のラインが直接出る衣装などには最適ですし、まだまだ今後も一線で活躍してくれることでしょう。 作例 : “初音ちゃん発育促進計画”前半全て、“水着(ボーダー白)”等 |
5. エクセレントミニA・プチ胸タイプ (ボークス) エクセレントミニはいわゆるリカサイズであり、厳密にはエクセレントチェンジの定義には該当しないんですが、リカボディからのチェンジであることに違いはありませんので、まぁついでに。 後発だけあって、関節部分はエクセレントよりも目立たない、洗練された形状になっていますが、サイズ的な制約からか可動域がエクセレントより狭くなっているのが残念なところです。しかし、胴回りも寸胴で幼児体型を再現できているのは、いかにもミニボディらしくて良い点でしょうか。 『痕』屈指の名シーンである「線香花火」を再現する、ただそれのために導入したものであり、他にリカサイズではめぼしい服を見出せず、買うのはジェニーサイズのものばかりという現状ではなかなか出番に恵まれませんが、本来の初音ちゃんに最も近いのは、やはり幼児体型なこのミニAであり、「初音ちゃんであること」を純粋に追い求めたい時にこそ、活躍してくれるものと思っています。 作例 : “線香花火” |
6. エクセレントBタイプ(M'sSPECIAL準拠改造) 可動ボディへと関心が移りつつあるとはいえ、ビューディボディの肌の質感も諦めきれずにいたところに阿羅本さんから贈られたのがこのエクセレントBタイプ(M'sSPECIAL準拠改造)です。 エクセレントBタイプ(M'sSPECIAL準拠改造)は“M'sFACTORY”の「もか」さん開発のパーツを使用した改造ボディで、エクセレントの胸部をビューティのものに換装することにより、エクセレントの可動性はそのままにビューティの質感を得るという、私にとっては願ってもないものでした。特に、うなじから胸元にかけての露出のある衣装においては凶悪なほどの威力を発揮してくれます(^^; 腕や脚などエクセレントそのままの部分にもテカリ消しの加工が施され、また背面のネジ穴も埋められており、質感・可動性ともに申し分のない、現在のエクセレントチェンジの中核をなす主力ボディでしたが、PGの登場等もあり、現在では一線を退いています。 写真はビューティBを換装したもの。「初音ちゃん」としてはAのほうが適当なのかもしれませんが、その辺は私の願望を含んでいるということで(^^; 作例 : “バスローブ”、“バニーさん(withライター)”等 |
7. エクセレントDタイプ・爆乳美尻Ver. (ボークス) 雑誌で初めて見たときの印象が良くも悪くも強烈で、これはネタに使えるかも、とドールズパーティ2での先行販売の際に阿羅本さんに買ってきていただいたものです。 詳しくは“爆乳ボディ試用レポート”でも述べていますが、とにかく常軌を逸した胸の大きさであり、着せることができる服が限られる上に似合う服はなお少なく、さらにそのわずかな似合う服でさえ、多くは到底初音ちゃんに見えなくなってしまうという、非常に扱いの難しい素体だったりします。 ただ、あまり胸元が露わにならない、または身体のラインがはっきりとは出ない服については似合わないでもないようです。とゆーか、オレ的にはかなりいい線をいってるんじゃないかな、と。やっぱり初音ちゃんには見えませんけどね(^^; 作例 : “神戸屋”下段右、“アンミラ(爆乳)”等 |
8. SAJ ダイナマイトボディ (ノアドローム) エクセレントDでは大きすぎるし、エクセレントBではちと物足りない……というわけで、それならSAJのダイナマイトボディでは如何、といういささかアレな興味から思わず買ってしまったものですが、さすがにそれ用のものだけあって、ノアドロームやタカラのダイナマイトボディ用の服には一番ぴったりです。胸の大きさ自体はエクセレントBと大差ないんですが、胸囲があるためエクセレントD/Eのような不自然さもなく大きく見えるんですね。 関節部分もエクセレントほどには目立たない作りであり、肌の質感もABSほどのテカリもなくいい感じです。 それでもエクセレントチェンジの主流となり得ないのはその可動域の狭さゆえです。後発のエクセレントと比較するのも酷ではありますが、エクセレントから入った身としては、SAJとはこんなに不自由なものだったのか、という印象ですから。 また、関節の曲がり方も不自然ですし、脚、特に足首周辺の細さも気になります。靴やブーツを履かせやすいという利点はありますし、これくらい細い方が初音ちゃんらしくもあるんですが、オレ的にはどうも…。これも先にエクセレントを見慣れている影響でしょうか。 今後もダイナマイトボディ用の服については着せてみるつもりですが、ポーズを取らせづらいこともあり、残念ながら写真を載せる機会は少ないかと思われます。せいぜい立ちポーズくらいのものでしょうか。 作例 : “神戸屋”下段中 |
9. エクセレントEタイプ・爆乳桃尻Ver. (ボークス) ボークスのフェア会場にて、勢いのままに買ってしまった2体目の爆乳ボディです。詳しくは“爆乳ボディ再び”においてレポートしていますが、同じ爆乳ボディでありながら、Dタイプとは胸とおしりの形状がそれぞれ異なっているという、なかなかマニアックな作りになっています。まんまと乗せられる私も私ですが(笑) 着せられる服、似合う服が限られること、またいずれにせよ初音ちゃんには見えないこともDタイプと同じですが、私としては胸の形状はこちらのほうが好みだったりします。下品ともいわれますが、こっちのほうが自然な感じだと思いません?(^^; 使う機会が限られることに加えてDタイプとの差別化が難しいところですが、その辺を何とか上手くやっていければいいですね。これ自体はわりと気に入ってますので(笑) 作例 : “バニーさん(withライター)”下段 |
てなわけで、いつの間にやら増えに増え、元々のリカボディも含めて現時点で都合9種類の素体があるわけですが、9種類の素体を持っている人など珍しくも何ともないでしょうけど、ただ一人の娘ために9種類の素体を使い分けているなんて人は私以外にはそう滅多にはいないかもしれませんね(^^; …もっとも、一人の娘が衣装によってころころと体型が変わるというのも妙な話ではありますが、そこはそれ、元々“初音ちゃん発育促進計画”自体が、初音ちゃんが魔法少女よろしく大人(18歳)に変身して…という設定によるものですから、エクセレントチェンジにより、その衣装が最も似合うプロポーションになる(安直かつご都合主義な設定)ということでひとつ…(笑) しかも現時点では9種類ですが、この先それに留まりそうにないのが何とも(^^; 可動性に加えて質感を重視する私としては、来春に噂のタカラの新ボディ、NB21が一般販売されればやはり買わずにはいられないでしょうし、最近はより初音ちゃんらしいボディとして、中学生相当である25cmボディが発売されないかな〜、などと思っていたりしますし…。 ……嗚呼、素体の道もハマり道!! (1999/11/15)
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…予想通りというか当然というか、あれから新しくいくつかの素体が導入されましたので、以下に追加しておきます。なお、今後も新規導入され次第、追加していくことになるかと思われます(^^; (2001/09/15)
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10. エクセレントFタイプ・ユウカVer. (ボークス) 爆乳(D・E)は大きすぎるし巨乳(B)では物足りないと思っていた私でしたが、その中間のサイズであるFタイプでようやく納得できるものにめぐり会えました(^^; また、おしりはエクセレントの中で最も大きく、着られない服もありそうですが、胸だけが異様に大きかった爆乳ボディに比べて全体的なバランスはよくなっているようです。その辺の詳細は“ボークスの下僕”をご参照ください。 しかしまぁ、先にこちらを出してくれていれば、爆乳ボディを無駄に2体も買うこともなかったんでしょうけどねぇ…。そう感じている人も少なからずいるでしょうし、それこそがまさにボークスの思うツボ、というところでしょうか(^^; ともあれ、モノとしては大いに気に入りましたし、これくらいなら(オレ的には)かろうじて初音ちゃんとしても許容範囲ですので、今後はこのボディを主に腕をGタイプに換装した、エクセレントF+Gタイプを主流として使用していくことになりそうです(左の写真は腕換装済みのF+Gタイプ)。 作例 : “デザインTシャツ”、“エナメルメイド服”等 |
11. エクセレントGタイプ・リョウVer. (ボークス) 前々からエクセレントボディの角張った腕部分には不満を感じていましたが、このGタイプでは腕が丸みを帯びた自然な形状となり、また肩もなで肩気味になるなど、気になる改良がなされていましたので、そのためだけに買ってきたものです。 モデル体型ということで、すね部分が従来のものよりも長いというのも特徴ではありますが、それでなくても27cmボディでは大きく感じてしまう初音ちゃんですから、こちらはオレ的には全く意味をなしません(^^; 結論から言えば、腕部分は充分に満足できるものでしたから、それはそれでいいんですが、結局はAタイプの腕とすねを付け替えただけのものであり、それならそれぞれに別売りのパーツとして販売してほしかったというのが正直なところです。腕のためだけに2500円というのはちょっと…。 てなわけで、あまり活躍が期待されていなかったGタイプですが、現在では楓ちゃん用素体として活躍してくれています。すね部分の分だけ従来のものよりも背が高くなる点を活かして、初音ちゃんとの身長差を表現しているわけです。胸も楓ちゃんにはこれくらいでちょうどいいですし(笑) 作例 : “お姉ちゃんといっしょ!!”ほぼ全般 |
12. フォトジェニックジェニー・ノーマル (タカラ) 可動性と共に質感を求める私にとって待望の素体であり、ひとつの究極型ともいえるでしょうか。衣装との組み合わせによっては恐ろしいほどの効果を発揮してくれます。その辺の詳細は“PGの真価”にて。 ソフビ製の肌はABSのようなテカリもなく、質感は上々で、従来のリカやジェニーボディに比べてかなりやわらかいため、人の肌さながらの感触です。ソフビの中には骨組みが詰まっているため、ABS製素体に比べるとやや重いのも特徴ですね。 かなりポーズを取らせづらい(固定しづらい)のが難点ですが、一応、関節部分以外では曲がらなくなっていますから、それほどひどいくねくね骨折状態にはなりませんし、今後は露出部分の多い衣装の際に活躍してくれることでしょう(^^) 作例 : “エプロン”右側、“アンダーウェア”等 |
14. NEO・EB・ティーンズ/美乳タイプ (ボークス) 当初のNEO素体は、初音ちゃんや楓ちゃん用としては胸がありすぎる、ということでパスしていましたが(って、爆乳素体を買い漁っていた私が言うのもアレですけど(^^;)、エクセレントAほどぺったんではないものの、まぁこれくらいならばと、久々の新素体導入です。 甲殻類か昆虫のようだと言われる腹部はちとアレですが、その分可動域は広く、正座とか頭の後ろで手を組むとか、従来の素体では難しかったポーズが自由にきまるのはさすがですね。首や肩が動くのも嬉しいところです。また、各関節部分もうまく作られており、中でもエクセレント素体では見るに耐えなかった膝の裏側が改善されているなど、全体的に見映えもよくなっています。 ただ、これが現実的なプロポーションということなのかもしれませんが、太ももとおしりが従来のものより大きくなり、ストッキングやものによってはスカートすらはかせるのに苦労させられることも(^^; 作例 : “スポーツの秋”等 |