HOME>>>日本語エリア>>>『中国史のなかの日本像』目録

序 章 日本像の視座

 中国と日本の交渉史は、ある意味においては、両国民の相互認識および相互理解の歴史でもある。中日間の人的または物的な交流は、縄文末期か弥生初期あたりにさかのぼれるとすれば、はやも二千年以上もの悠久な歴史をもつことになる。

 その間に、中国人の目には、日本という空間、そこに住んでいる住民がどう映ってきたのか。歴代の中日文献を手がかりに、日本像そして日本人像をデッサンしてみせるのが、本書の使命である。

 日本像は大きくいえば、ふたつの要素に左右されつつ、たえまなく変幻している。そのひとつは中国側の海外知識の増大であり、もうひとつは日本側の対華政策の変化である。唐宋より以前の日本像は主として前者、元明より以降の日本像は主として後者の影響を大きくうける。

 第一節   先行研究について
 第二節   多重映しの日本像
 第三節   未来志向の日本像

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