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神奈川キュージーズ2003

神奈川県民であるぼくは、県民の当然の義務として、県内の高校出身者の成績をチェックしている。
2003年度の彼ら神奈川球児の成績をまとめたのでご覧いただきたい。

（2002年版は「神奈川キュージーズ2002」、2001年版は「神奈川キュージーズ2001」、2000年版は「結成！神奈川キュージーズ」、1999年版は「神奈川キュージーズ1999」）

2003年シーズンの実際の成績。
Sは両打ち、Lは左打ち。
所属チームは2003年シーズン終了時のもの。
年齢は、2004年4月1日時点のもの（同じ年齢の選手は同学年）。

なかなかパワフルな打線に仕上がった。
4番高橋由、5番多村は欠場こそ多いが、長打の魅力がある。
もしも140試合に出ていれば、高橋は31本81打点、多村は28本71打点を稼いでいた。
本塁打のわりに打点が少ないなどと言う者は非県民だ。

高橋はふたつのプロ野球タイ記録もつくった。
まず、6月7日〜11日の4試合にかけての14打席連続出塁である。
内訳は11安打と3四球で、1993年、南渕時高（ロッテ）が4安打と10四球で樹立した記録に並んだ。
また、この間の11打数連続安打も、1991年のレイノルズ（大洋）とタイ記録だ。
守備も鉄壁。
入団以来6年連続のゴールデングラブ賞は史上初である。

後藤は新人ながらライオンズの開幕四番に座った。
新人の開幕四番は、1959年の桑田武（大洋）以来のことだという。
カブレラの不在による事態だったが、結局2ケタ本塁打を放ち、力の一端を見せた。
野手の新人はもうひとり早坂もいる（ページ下の表）。
高卒の早坂はいきなり二軍で22盗塁し、盗塁王に輝いた。
一軍でも早速盗塁を決めており、そのスピードには期待したい。

阿部は2002年の打率.210から大幅に打撃向上した。
守るほうではショート111試合、セカンド63試合をこなした。
ショートでの守備率.982は、小坂誠（ロッテ）の.989に次ぐリーグ2位。
セカンドではエラーなしの守備率1.000だった。
阿部と同学年の森野は、遊撃、二塁、三塁、一塁を守った。
この年代の選手が台頭すると、わが神奈川キュージーズの層が厚くなるというものだ。

今回の捕手も昔取った杵柄で関川に頼んだ。
2003年、実際にマスクをかぶっていない選手にまかせるという奇策。
中野、浅井、原あたりにそろそろがんばってもらわないといけない。

上の18人から漏れた選手は下の表で。
また、残念なことに、代田と武藤は2003シーズン後に現役を引退した。
投手陣は次のコラムで紹介する。

横浜商工は、現・横浜創学館

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