HTML / Hypertext Markup Language
■ HTML。Hypertext Markup Language。 インターネットなどで広く普及した WWWシステム用のドキュメントを記述するための言語。 ハイパーテキストにより、画像や音声、動画を含むページを作成し、 また他のページにジャンプさせることができる。 HTMLの言語仕様は、当初はIETFで標準化していた。 たとえばHTML2.0は、RFC1866として定義されている。 その後、W3Cが標準化を引継ぎ、 これまでにHTML3.2、HTML4.0等の勧告をまとめている。 最新版は、HTML4.01。 HTML4.0のバグフィックス版として、1999年に勧告化された。 ■ 文書型定義。DTD。Document Type Definition。 HTMLの親言語はSGMLである。 つまりHTMLは、SGMLをベースに開発された言語である。 SGMLにおいては、 ドキュメントの論理構造を定義するDTDというスキーマ言語を使って、 開発対象とするマークアップ言語の タグや属性の名前、それらの親子関係や出現順序、出現回数等を定義する。 こうしてSGMLをベースに作成されたタグセットの1種が、 HTMLである。 HTMLの最新版であるHTML4.01は、 細かく見ると3種類のタグセットが定義されている。 それぞれ、Strict DTD、Traditional DTD、Frameset DTDと呼ぶ。 HTMLドキュメントを作成する際には、その中のどれかを使用するが、 どれを使用するかよって、使用できるタグの種類が異なる。 (1) Strict DTD 非推奨タグとフレームを使用しない。 (2) Traditional DTD 非推奨タグは使用するが、フレームは使用しない。 (3) Frameset DTD 非推奨タグ、フレームともに使用する。 なお使用するタグセットは、 HTMLドキュメントのDOCTYPE宣言に記載する必要がある。 <!DOCTYPE HTML PUBLIC “-//W3C//DTD HTML 4.01//EN” “ http://www.w3.org/TR/html4/strict.dtd> ■ 非推奨タグ。 将来的に廃止することが定められているタグのこと。 HTML4.01に定められており、 主に画面表示をコントロールするタグが該当する。 HTML3.2以降、 各社のWebブラウザに独自の拡張機能が盛り込まれることが多くなり、 その結果、ブラウザによってコンテンツの表示が異なるなどの 問題が発生した。 このため、HTML4.01では、 ドキュメントのコンテクストを記述するというHTMLの本来の目的に戻って、 非推奨タグを指定した。 非推奨タグの例 非推奨属性の例 - font - bgcolor - center - align - u - width - applet - height - basefont - boader - isindex - nowrap - menu - background - s - size - dir - … ■ 文字コード宣言。 HTMLドキュメントの冒頭部分<META>タグに、 そのドキュメントで使用する文字コードセットを記述しておくこと。 閲覧時の文字化けを防ぐためにつかう。 記述の際は、メールに用いられるMIMEタイプを流用する。 <meta http-equiv=“Content-Type” content=“text/html”; charset=euc-jp”> ここで文字コードとは、 個々の文字や記号に割当てられた固有の数字のことであり、 全ての文字についての文字コードの集合体を文字コードセットと呼ぶ。 英数字の文字コードセットとしては一般にASCIIコードが使用され、 日本語の文字コードセットとしては、 Windowsの場合はShift-JIS、UNIXの場合はEUC-JPが使われる。 以上。 2004/03/18 pm