IP / Internet Protocol
■ IP。Internet Protocol。 TCP/IPモデルのネットワーク層を担うべく、 米国防総省(DoD)で開発されたプロトコル。 このIPによって 世界規模で相互に接続された巨大なコンピュータネットワークを インターネット(The Internet)と呼ぶ。 今やIPは、インターネットの基盤技術として、世界で最も普及している。 IPは、コネクションレス型のプロトコルである。 ベストエフォート型の通信を行なうだけなので、 送達確認も再送処理も行なわない。 これらの機能はすべて、すべてTCPなどの上位プロトコルに任せてしまう。 またIPは、ネットワーク上のすべてのマシンに IPアドレスと呼ばれる論理アドレスを保持させる。 IPアドレスは、階層化された構造を持ち、 世界中で一意になるよう管理されている。 IPの中継ノードはルータと呼ぶ。 ルータは各IPパケットの宛先アドレスを参照し、 経路表を利用して、送り先までの最適なルートを判断し、 適切なポートから送出する。これをルーティングという。 IPはIETFにより標準化されており、 現在広く使われているIPバージョン4と、 将来的に普及が期待されているIPバージョン6がある。 ■ IPv4。Internet Protocol Version 4。 いま普通に使われているIPのこと。 たんにIPといえばこのIPv4のことを指す。 IETFによりRFC791として標準化されている。 IPv4は、あまりに広く普及したため、 今や必要な数のIPアドレスを確保できなくなってきた。 このため、次世代プロトコルとしてIPv6が開発された。 [ つづきはこちら ] ■ IPv6。Internet Protocol Version 6。 IPv4のアドレス枯渇問題などを解決するために開発されたIPの新仕様。 RFC2460に基本仕様が定められている。 IPv6ならば、事実上無限大のIPアドレスを使用できる。 また、転送の高速化などの工夫が盛り込まれている。 [ つづきはこちら ] 2004/03/19 pm