TCP/IP
■ TCP/IP。 世界規模のインターネットワークを構築するために、 1970年代にDoD(米国防総省)で開発されたプロトコル群。 インターネット技術の事実上の標準となっている。 インターネットのレイヤ構造は4階層になっており、 中核となる2つのプロトコルだけを決めておいて、 それより上の層はソフトウェアが、 それより下の層はハードウェアが実現すれば良いという ラフな考え方に基づいている。下図を参照のこと。 TCP/IPとは、狭義には、 ここでいうネットワーク層に相当するIPと、 トランスポート層のプロトコルであるTCPの2つのプロトコルを指す。 そして広義には、 同じくトランスポート層のプロトコルであるUDPと、 その上で動くアプリケーション層のプロトコル群 (HTTP、SMTPなど100種類以上)を総称したものを指す。 ■ TCP/IPの標準化。 上述したとおり、 TCP/IPは多数のプロトコルから構成されているが、 これらのプロトコルの標準化は、IETFで行なわれている。 IETFでは、多くの技術者や研究者などから、 TCP/IPインターネットに関するアイデアや技術項目等の提案を受け、 検討の状況をRFC(Request For Comment)としてドキュメント化している。 そしてさらなるコメントを受付けながら、 完成度の高い標準化案を作成している。 このRFCはすべて公開されており、インターネットを通して入手できる。 こうしてできたプロトコルには、IP,TCP、UDPのほかに、 DHCP、DNS、HTTP、FTP、SMTP、POP、ICMP、SNMP、RIPなどがある。 以上。 2004/03/18 am