UDP / User Datagram Protocol
■ UDP。User Datagram Protocol。 ユーザデータグラムプロトコル。 IPの上位層プロトコルの1つ。 OSI参照モデルではトランスポート層の機能に相当し、 IETFによりRFC768として標準化されている。プロトコル番号は17。 UDPは、通信に先立ってコネクションを確立することなく、 データグラムを交換するという、 コネクションレス型のプロトコルである。 またUDPは、 たんにポート番号によるアプリケーションの識別をするだけで、 TCPのようにシーケンス制御やフロー制御、再送制御はできない、 信頼性の低いプロトコルである。 しかしUDPは、シンプルで軽いプロトコルのため、 処理負荷が軽く、ネットワーク帯域幅を占有することはなく、 柔軟で効率の良いデータ転送ができる。 このため動画や音声データ等のように パケットの到達性よりもリアルタイム性が重視される場合に適しており、 SNMP、RTP、DNSなど、多くのアプリケーションに使われている。 ■ UDPヘッダフォーマット。 UDPのヘッダフォーマットは下図の通りである。 TCPのヘッダフォーマットと比較すると、 きわめて単純な構造になっていることが分かる。 たんにポート番号の識別と、誤り検出ができるのみである。 以上。 2004/03/20 am