XML / Extensible Markup Language
■ XML。Extensible Markup Language。 拡張可能なマークアップ言語。 SGMLの簡易版。SGMLをWeb上で使えるようにするために、 SGMLの高い拡張性を残しつつ、仕様の複雑さを取り除いた言語仕様。 1998年、W3CがXML1.0として勧告化している。 XMLは、SGMLと同様にメタ言語であるため、 ユーザが任意に新しいタグセットを定義できる。 タグセットの定義に使うスキーマ言語としては、 XML1.0ではDTDが採用されたが、2.0以降はXMLスキーマを使用する。 XMLを利用すれば、インターネットを媒体とした、 Webブラウザベースでの電子商取引が実現する。 今後、企業間(B to B)の電子商取引での普及が期待されている。 XMLベースの言語には、XHTML、SMIL、MathML等がある。 ■ XMLスキーマ。XML Schema。 XML文書で使用されるタグや属性の名前、データ型、 タグの出現順序や出現順といった構造を定義するためのスキーマ言語。 W3Cが開発し、2001年に公開した。 一般にスキーマとは、データベースの構造を表す言葉である。 詳細はこちらを参照されたい。 ■ XMLパーサー。XML parser。 XML文章の構文解析を行なうソフトウェア。 XML文書を解析し、 XMLの規格に従って文書が正しく記述されているかどうかを検証し、 またアプリケーションソフトから利用しやすい形に変換する ソフトウェアのこと。 XMLパーサーからXML文書にアクセスするためのAPIとしては、 W3Cが正式公開するDOM(Document Object Model)のほか、 SAX(Simple API for XML)などがある。 ■ XSL。Extensible Stylesheet Language。 XML文書の視覚的表現を記述するための拡張規格。 マイクロソフト社など3社が提唱し、 1997年にW3Cによって仕様の認定を受けた。 XSLは、HTMLにおけるCSSの機能を強化したものであり、 単にレイアウトの指定するだけではなく、 XML文書に記述された内容をフィルタリングしたり、 表示順を変更するなど、高度で自由な表現能力を持っている。 ■ XLink / XPointer。 XML文書にハイパーリンク機能を付与する拡張規格。 W3Cが標準化作業を行なっている。 XLink / XPointerでは、HTMLのリンク機能を拡張したため、 リンク情報をXML文書と別のファイルに記述できる、 1対多のリンクが張れるなど、高度な機能を備えている。 なおXLink / XPointerのうち XLinkとは、XML文書間のリンクを記述する書式であり、 XPointerは、ジャンプ先として 対象XML文書中の内部オブジェクトを指定する書式である。 ■ SVG。Scalable Vector Graphics。 直線や曲線といったベクトル情報で画像を表現する ベクターグラフィック言語。 W3CがWeb向けの画像フォーマットとして2001年に公開した。 SVGはXMLベースの言語であり、ソースコードは全てテキストである。 このため編集しやすい、ファイルサイズが小さい、 拡大縮小が品質に無関係であるなど、様々な利点がある。 ■ XHTML。Extensible HTML。 HTMLの後継版。 従来のHTMLはSGMLベースだが、 これをXML1.0ベースで定義しなおしたものが、XHTMLである。 W3Cが2000年に、XHTML1.0として標準化した。 XHTMLでは、既存のHTMLタグだけでなく、 XMLのように独自に定義したタグを使用することができる。 ただし、従来のHTMLよりもタグの記述は厳密である。 以上。 2004/03/03 pm