遅れましたが、あけましておめでとうございます。
> さいきん個人サイトでも売れ筋は自前のコンテンツよりポータル志向がある
> ような気がする。うちも時代の悪しき潮流にながされまくり(笑)。
でも、便利なんですよね(^^;)
むしろ、これまでが情報を集めてアクセスしやすくするという点に
無頓着過ぎたってことで良いんじゃないでしょうか。
『枕流亭』は、自前コンテンツも豊富ですし。
> 通鑑計画は人増やせないかなあ。
むじんさんのおっしゃるように、露出度は重要に思います。
それで、当該ページは utf-8 になっているので、
http://www.google.co.jp/search?sourceid=navclient&hl=ja&ie=UTF-8&oe=UTF-8&q=%22%E3%80%8E%E8%B3%87%E6%B2%BB%E9%80%9A%E9%91%91%E3%80%8F%E9%82%A6%E8%A8%B3%E8%A8%88%E7%94%BB%22
みたいに、google だと内容が文字化けして、検索でヒットし難くなってしまうので、
metaタグの中に文字コードを指定してみたらどうでしょうか。
< meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=utf-8" >
というのを入れておけば良いだけなので。
ではでは、本年もどうかよろしくお願いします。
こんにちは。
うちの更新が早いのは、草稿段階でどんどん表に出しているせいもあると思います。
これはサイクルを早くするだけでなく、定稿づくりに多くの人を巻き込む企てでもあります。
何らかの形で参加した人は、結局ご自身でも始めていただくことに…(^^
『後漢書』『三国志』の翻訳が進むのは、その時代に関心を持つ人が多いというだけではなく、
上の過程で参入する人が多いという理由もあると思います。
あとは方々にリンクを張ることも重要な更新作業の一つです。
リファラを遡ってご訪問いただいたサイトオーナーの方々の多くから、
IMAGINEに向けてリンクを設定していただきました。
露出が多くなれば、それだけ参加する人も多くなると思います。
『資治通鑑』の場合は、通鑑と正史と最低テキスト2冊は必要になるので、
そのぶん敷居は高くなる問題がありますね。
ですが関心が持たれていない訳ではないと思います。これからもがんばってください(^^
みなさま新年おめでとうございます。
管理人ながら遅ればせで失礼します。
旧年中はお世話になったりご迷惑かけたり顰蹙買ったり…。
ええと、なるべく心根を改めますので、本年もよろしくお願いします。
まーだ年末ひきずってグッタリしてますね。
スケジュールを見ると、月中旬までは軟体化して喘いでそう。
いま通鑑の渡邊さん翻訳分(巻191)をHTML化してたりするんですが、
時間かかりそう。
本年の計といたしましては…
枕流亭は相も変わらず人物事典コツコツ増やしたり駄文書いたりでしょう。
通鑑計画は人増やせないかなあ。誰かに押しつけられないかなあ…。
>殷景仁さま
ていねいな解説ありがとうございます。
長文はお気になさいませんよう。うちは含蓄ぶかい長文は歓迎ですんで。
>曹操の詩風に対し「悲壮感とか無常観とかのが強い」と感じられたのは、正鵠を
>射ていると思います。
いや、人と違ったことが言いたくなったり、量的な印象にこだわったりして、
言い過ぎたかもしれません。
ただ曹操の詩に、庶民的哀情やら神仙思想やらが出てくるのは、
「曹操の詩=雄壮」といった理解では言い尽くせないんで、
ちょっと強調してみました。
南朝梁の文学者の評を挙げてくださったのは、ありがたかったです。
>「建安の風骨」と言う言葉があります。
なるほど、六朝の詩風との比較上というのは理解できます。
曹操の詩はなんにせよ表現がストレートですもの。
>曹操の作品について、具体的にどの箇所を「雄壮」と指摘しているかといいますと、
>多くは「歩出夏門行」の「亀雖寿」の有名な以下の四句なのであります。
東晋の王敦が愛唱したという部分ですね。
たしかに英雄らしい気概をあらわした句だと思います。
ただ前に
「神亀は寿しと雖も/猶お竟る時有り/騰蛇は霧に乗るも/終には土灰と為る」
の句があり、後には
「養い恬ばして福に之けば/永き年を得可きなり」
の句があって、意外とこれは黄老・神仙的な詩でもあったり。
>では、曹操の詩には、実際のところは「雄壮」と呼べる要素が少ないといえるか。
>判断は難しいところですが、これについても、私は「否」だと考えます。
「人生有限」の哀情に絶望せず、前向きな気概を示している詩句も少なくない
って意味では、同意します。
やたら周公(旦)が理想化して出てくるのも、直情的かなあ。
>人々にこれぞと認識される「詩句」の有名度もまた、その詩人の詩風を決定づける
>要因になりうることも無視すべきではないでしょう
有名な「短歌行」や「亀雖寿」は、曹操の英雄らしさが垣間見れますものね。
兵士の悲しみを唱ったような詩はあまり有名でない。(-_-;)
>「歩出夏門行」の「観滄海」もなかなか、曹操の詩の中で、「雄壮」と評していいかも
>しれませんよ。
パノラマとして眼前に立ち現れそうで、たしかに雄渾・壮大な詩です。
>MNOさま
おめでとうございます。
こちら本年も物知らずのわりに言いたい放題書き散らすと思うので、
おかしなこと言っても真に受けず、厳しく突っ込んだり、
冷たく流したり、生温かく見守ったりしてください。
>だおさま
弘兼かよぅ。僕は見てないんでコメントできんけど。
>むじんさま
おめでとうございます。
こちらこそお世話になってます。
むじんさんとこはオープンだし、更新速度速いし、
中国史系WEB管理者として刺激を受けるところが多いです。
やっぱ後漢・三国系の人たちのパワーと層の厚さには圧倒されますね。
こんなによーけことテキストや翻訳があるんだなあ、と。
今年もがんばっちゃって下さい。
うちは相変わらずまーたりしてると思いますが。
明けましておめでとうございます!
旧年中はいろいろお世話になりましたが、なかなかこちらへはお伺いすることができませんでした。
これに懲りず今後もよろしく見守ってやってください。
本年もよろしくお願いします。
を見ました(あいテレビの深夜放送で)
なかなか感動的なストーリー展開でした
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。また中国史について
いろいろ御教示いただければ幸いです。
下の文章を見直してみたところ、結論がわかりにくくなっているように思われますので、もう少し付け加えさせていただきます。
私の考えを率直に言えば、(亭主さまのおっしゃるとおり)曹操の実際の詩風は、「雄壮」というより「悲壮」と言うべきものが多いといえる、ことにつきましょう。
ただ、それよりも「雄壮な詩風」のイメージが優勢な現象に対して、以下の理由を思いつくままにかいた、ということです。
言い訳めいていますが、そういうことでございます。本当に長々と書いてすみませんでした。
第二に、後世の人々の彼という人物に対するイメージも大きな影響を与えたのではないでしょうか。後世「槊を横たえ詩を賦す」(蘇軾「前赤壁賦」より、ただしこの語の初出は、実は中唐の詩人である元稹なのです)と呼ばれるように、武人であり詩人であったという、いかにも雄々しいそのイメージが、詩自体から喚起されるイメージを凌駕してしまったという所があるのかもしれません。
これに対する傍証といえる事実を指摘しておきます。日本の研究者の著書をいくつか管見した限りですが、曹操の作品について、具体的にどの箇所を「雄壮」と指摘しているかといいますと、多くは「歩出夏門行」の「亀雖寿」の有名な以下の四句なのであります。
老驥伏櫪 老驥は櫪に伏すも
志在千里 志は千里に在り
烈士暮年 烈士は暮年なるも
壮心不已 壮心 已まず
では、曹操の詩には、実際のところは「雄壮」と呼べる要素が少ないといえるか。判断は難しいところですが、これについても、私は「否」だと考えます。比較例として、それ以前の、後漢の無名詩「古詩十九首」第十五首を見てみますとどうでしょうか。
生年不満百 生年は百に満たざるに
常懐千歳憂 常に千歳の憂いを懐く
昼短苦夜長 昼は短く 夜の長きに苦しむ
何不秉燭遊 何ぞ燭を秉って遊ばざる
為楽当及時 楽しみを為すは 当に時に及ぶべし
何能待来茲 何ぞ能く 来茲を待たん
……………
ここでは、「人生有限」の事実に対し、「歓楽による充足」という享楽的な、ややもすると安逸的ともとれるような態度がうかがえます。「人生は限りがある」というどうしようもない現実に対し、ひとまずはそれから目を逸らそう。これは、この詩が作られたという、後漢後期の時世を反映したものともいえるかもしれません。ちなみに、『詩品』「上品」での、「古詩」の評は、「雖多哀怨……人代冥滅、而清音独遠、悲夫。」となっています。
一方、曹操の「歩出夏門行」詩はどうでしょうか。「老驥」「暮年」という語にあるように、ここでも「人生有限」の認識は、「古詩」の「生年不満百」と共有されているといってよいでしょう。しかし、享楽・安逸に走ろうとする古詩の態度と違い、曹操は「壮心不已」の語によって、己が人生を、社会に対してより積極的に働きかけてする態度を見せているように思われます。あくまで私見ですが、こうした曹操の作品の詩句に見える態度こそが、後世の人に何かしらそれまでの詩とは違う「雄壮なもの」を感じさせたといえるのではないでしょうか。
確かに「歩出夏門行」のこの部分だけで、曹操の詩を「雄壮」と評するのは、数量的に難しいといえるでしょう。ですが、ある詩人のイメージを決定づけるのは、数量のみならず、人々にこれぞと認識される「詩句」の有名度もまた、その詩人の詩風を決定づける要因になりうることも無視すべきではないでしょう(その「イメージの当否」という問題については、ここでは置いておきます)。
あくまで私見であるにもかかわらず、非常に長くなってしまいました。もし、お気づきの点がございましたら、遠慮せずにご意見をよろしくお願いいたします。
追記:
「歩出夏門行」の「観滄海」もなかなか、曹操の詩の中で、「雄壮」と評していいかもしれませんよ。
亭主さまへ(あるいは曹徳さまその他の方々へ):
長くなるので、二回に分けてお送りします。
>つくづく曹操って多面性のある人だなあと思います。
>曹操の詩を雄壮とか雄渾とか評する人がどうも信じられない。
>悲壮感とか無常観とかのが強いよなあ。
まず前提として、留意事項を述べさせていただきます。
現存する曹操の詩は20首余り(逯欽立『先秦漢魏晋南北朝詩』より)しかありません。現在の我々は『隋書経籍志』によれば、26巻(梁代では30巻、録1巻)あったという彼の文集のほんの一部しか見ることができないということは、留意してしかるべきかもしれません。
しかし、このような事実にも関わらず、次のような評が曹操にはあげられています。
「曹公古直、甚有悲涼之句。叡不如丕、亦称三祖。」(梁・鍾エ『詩品』「下品」より)
「至於三祖、気爽才麗、宰割辞調、音靡節平。観其「北上(苦寒行)」衆引、「秋風(燕歌行)」列篇、或述酣宴、或傷羈戌、志不出於滔蕩、辞不離於哀思。雖三調正声、実韶夏之鄭曲也。」(梁・劉勰『文心雕龍』「楽府」より)
このとおり、「悲涼之句」「傷羈戌」「辞不離於哀思」という似通った評語が、文学観を異にする両名にもかかわらず提出されております。しかも評価された時代は、梁代(南北朝)ですので、文集の寡少を理由にするわけにはいきません。ですから、亭主さまが、曹操の詩風に対し「悲壮感とか無常観とかのが強い」と感じられたのは、正鵠を射ていると思います。
では、現在なぜ曹操の詩を「雄壮・雄渾」と評する傾向があるのか。いくつかの私見を述べさせていただきます。
第一に、後世の人々のこの時代の詩風全般への認識によるものと考えられます。「建安の風骨」と言う言葉があります。これは初唐の陳子昂以降、「繊弱で修辞主義的な」六朝後期の詩風に対する批判として、「力強く率直で気迫有る」詩歌の本来あるべき姿として、建安時代の詩を持ち上げる時に決まって使われる言葉ですが、唐以後、この評価は一般的に定着してしまいます。そして、それが、建安文学の領袖であった曹操にまで適用されてしまったということは考えられないでしょうか(上海古籍出版社『詩品集注』によれば、明・楊慎の『升庵詩話』に「気韻沈雄」という評語が見えます。これによれば、少なくとも明代には、曹操の詩を「雄」する見方が存在していたことは間違いないでしょう)。
オモテの更新とウラの更新がありまして。
オモテの曹操の詩は、曹徳さんに言われたから…ではないつもりなんですが、
とりあえず太陽のせい(笑)。気が変わったにはちがいなく。
詩みてると、正史とも演義ともちがう像が見えてくるんで。
つくづく曹操って多面性のある人だなあと思います。
曹操の詩を雄壮とか雄渾とか評する人がどうも信じられない。
悲壮感とか無常観とかのが強いよなあ。
ウラの更新は、
http://ww1.enjoy.ne.jp/~nagaichi/chlink2.html
さいきん個人サイトでも売れ筋は自前のコンテンツよりポータル志向がある
ような気がする。うちも時代の悪しき潮流にながされまくり(笑)。
>perdidoさま
田中宇さんってここの人ですよね。
http://www.tanakanews.com/
著書読んでませんので、WEBで見るかぎりですが、面白い記事書く人だな
とは思ってました。
9・11自作自演説は、事件直後からネットで結構ありましたね。
大半がソースのはっきりしないものでしたが。
まあしかし、アフガン介入は事件以前から米政権が考えていたふしがあるので、
介入の口実作りのためのアルカイダ泳がせ説…はありうるかもしれない、と。
今も考えてる僕も、充分に陰謀論者の資格あり(笑)です。
最近、NHKの「映像の世紀」の再放送やってるので、
ときどき見てるんですが、
ベトナム戦争なんかでも、ときの米政権が嘘ついて世論をミスリードしてるん
だなあと、復習させてもらいました。
まあしかし、いくら軍事力を増強しても、突出したスーパーパワーとなっても、
決して国民に安全を保障することができない国ですね。
あれは他山の石でしょうに、悪いとこ見習おうって人が近ごろ多いような。
ではよいお年を。
>年賀状もまだ出してません。印刷しただけ。
>いつもやたら早い時期から準備しとく性質なんだけど、
わー仲間ですね(爆)ようやく十枚ほど書き終えました。実は10日前に50枚印刷する予定が「原稿」もろとも紛失して、日曜日に都内の郵便局で路上販売しているという情報を聞きつけ、奇跡的?に無地の年賀状50枚再び買って印刷して今日10枚ほど書き終えたところです。
いま、田中宇「仕組まれた9.11」と塚本青史「光武帝」読んでます。
「仕組まれた9.11」は、9.11は、アメリカの自作自演だという典型的な陰謀説ですが不思議な説得力がある。徴兵逃れのネオコンやエンロンの不正会計、いっこうに出てこない大量破壊兵器のブッシュ政権じゃやりかねない。しかし、アマゾンのレビュー笑えます。https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/tg/detail/-/books/4569621163/customer-reviews/ref=cm_cr_dp_2_1/249-2798137-5554713
とくに「ねぎまさお」さんのは5票いっぺんにいれたいくらい(爆)。自分も同じこと考えちゃいました。
それではみなさんよいお年を…
ここんとこぐったりしてます。前からだけど体力がない。
年賀状もまだ出してません。印刷しただけ。
いつもやたら早い時期から準備しとく性質なんだけど、
遅れるとちっとも物にならんなあ。いろいろ取り紛れて。
どうせだから30歳になった怨みつらみでも書きこもうか。
このままだと元旦に届きそうもないし。
>太白さま
あくまで個人の感想なんで、もしかしたら面白いと思う人もいるのかも。
僕としてはあまりに半端な小説なんですよ。
木桂英(穆桂英)出ない、原作の紹介でも歴史小説でも新奇な創造でもない。
肯定的なレビューないかなあと思ったけど、パッと見当たらないですね。
あまり真面目に探してもないけど。
定金『ジハード』は、以前も書いたけど、実に楽しめるライトノベルですよね。
こんなふうであったはずがないイスラムから見た十字軍ばなし。
抱腹絶倒で、歴史離れ度は高いけど、あれはあれでしっかり調べて作ってるはず
ですよ。
陳舜臣さんとの対談…どういう内容になるか想像がつかないところが興趣をそそ
りますな。
北方「楊家将演義」そんな内容ですかー?
三国志が評判いいので、水滸伝や楊家将も面白いのかなって思ってましたけど、
やはり三国志のように先達がいないのは参考も否定もしようがなく難しいんでしょうか。
ちなみに北方三国志、PS2で出てた音声ドラマ(アドベンチャーゲームのように分岐等はない)
のは一応持ってるんですけど、実質演義を桃園〜五丈原まで読むのと変わらないんで
多くの本同様に積んだままなんですよね(笑)
それと今、10年ほど前にジャンプノベルで出てた定金伸治の『ジハード』の文庫版を
読んどります。
12世紀末で集英社文庫つながりってことで、『チンギス・ハーンの一族』に絡めて
陳舜臣先生と定金先生が対談とかしてくれないかなぁ〜、って妄想してます(^^;
(文庫刊行が完結したら、『小説すばる』あたりでやってくんねぇかな、マジで(笑))
マウスが不調で、解体&清掃(笑)しても直らなかったので、買い換えました。
なかなか具合がいいぞ光学式。
なにより長文多用の自分にとってスクロールが便利なホイールが美味しい。
もっと早く買い換えとくべきだったと後悔した、今日このごろ。
北方楊家将、読む気力が萎えて中断してます。
ドラマ性いまいち感じられないし。キャラも立ってないし。
戦闘や調練シーンばっかなんだけど、それもまた面白くない。
三国演義の亜流というより末流というべき戦術描写。
数字や理屈ばっか並べて、机上の空論とはこういうのをいうんだな。
戦闘にリアリティーも荒唐無稽さも悲劇性も感じないってのはねえ。
「空城の計」にいたっては、おもいっきり用法間違ってるし。
羅貫中は偉大なりということをつくづく思いました。
活字読む気力がなくなってるので、本棚の奧のほうから
「ソムリエ」とか「あさきゆめみし」とか一昔前の漫画引っ張り出して
読み直してました。
主人公に感情移入できない、いやむしろこういう主人公は嫌いなのに、
なんでこんなに面白く読めるんだろう。むむむ。
血が流れなくても、バトルがなくても面白いのです。
>だおさま
景気循環とか構造的なものとか企業のモラルハザードとかいろいろあるのでは?
今の某国の不況も複合不況といわれてもう十年以上・・・。
頭打ちになっても、正しく堕ちきれば(笑)また伸び直しますよ。
歴史をざっぱに見ててもそう思います。
豊かさに耐えられるかですが、
物質的豊かさを求める人間の欲求には限りがないと僕は思います。
むろん、社会的抑圧や環境による制限や個人の自制で歯止めがかかってるにしろです。
斯界(中国史屋の世界ね)では、
宮崎市定「羨不足論」のような古典や
井波律子『酒池肉林−中国の贅沢三昧』みたいなのを一度は読むもので。
婦人の乳で育てた豚を食べるのが贅沢とか、そういう浪費ばなしを読んでると
仮に贅沢欲求に限界があるとしても、たぶん人間の想像力を越えたとこにあるんだろ
なあと思いますよ。
物質的豊かさは精神や文化の豊かさを保証しないので、
不労所得をえて贅沢してるようなのは精神的にダメになるってなら、
耐えられないってのはいえるかもです。
ここんとこ北方楊家将を読んでいたということもあり、
買ったはいいがホコリにまみれていた『新五代史』とか『遼史』とか
引っ張ってました。
▼北漢最後の国主は劉継元、宰相は郭無為。ちなみに劉承鈞ってのが北漢
二代目にいるけど。劉継元が昏主なのはたしかだが、いっぽう劉承鈞のほ
うになると、学問好きで書の名手というオプションがつく。
▼高梁河の戦いに耶律休哥は参加しており、かれと耶律斜軫の横撃により
遼軍は宋太宗の親征軍に大勝している。
▼宗主じゃなくて宋主でしょ。
▼燕王韓匡嗣は韓知古の子で遼の王族ではない。生まれながらの将軍でも
ない。
▼韓匡嗣が宋を攻めたとき、韓匡嗣を諫めたのは耶律奚低ではなく耶律休哥。
▼韓匡嗣は敗戦により景宗に責められ、死罪となるところ、皇后のとりなし
で杖罰ですんだ。
言ってたらキリなさそうなので、このへんで。
まあ元の楊家将じたいが歴史小説ってわけじゃないんで、瑣末な相違はどう
でもいいんですけど。
原作いじって北方カラー出すなら、少しは正史参照して歴史小説らしくして
もよかったんじゃないかと。
それから、中国ものとしてはどうも漢語ボキャ貧&予備知識不足な気がしま
すね。「騎馬隊」はやめてほしかったです。武田「騎馬隊」じゃないんだか
ら。
あれで耶律休哥を格好良く書いてるつもりなんでしょうから、僕個人とし
ては許容範囲……………………ですけど。(^^;)
これで田中氏が楊家将書く芽が出てきたかなあ。
>鹿角さま
>壇上さんの方は削藩計画やるなら
>まず燕王からやるべきであったというのは
結果論として、そういうことをいえるのかなあ。
逆に、靖難の師が早まるだけだったかもしれませんね。
なにせ最初は八百人で起兵した永楽帝のことだからなあ。
>江角マキコがいい味だしてたと思います
江角−川島芳子もそうですが、脇役の名演が光ってたドラマでしたね。
常盤貴子がいちばん大根だったんじゃないの?
僕としては溥儀役の中国人俳優の演技がけっこう好きでした。
投稿させてもらいます
なぜ経済成長はいつかは頭打ちになってしまうのか?
ある人が言うにはこうです
「人間というのはある程度以上の豊かさには耐えられないのではないか?」と
私も同感するところがあるのですが
まずは寺田さんの方を
伴野さんの大航海と永楽帝のもとねたで
「あの部分はここからの引用なのか・・・」と
思うところが多かった(背が低いとか・・・)
壇上さんの方は削藩計画やるなら
まず燕王からやるべきであったというのは
少し意外・・・(-_-;)
方先生と黄・斉の間に隙間風が吹いてたというのは
ここでの文だったんですね・・・
話は変わるけど「流転の王妃・最後の皇弟」を見た感想
「浩さんは薄傑の妻で王妃じゃない・・・」(というつっこみはともかく)
江角マキコがいい味だしてたと思います
前に同じ役を山田邦子が演じた時は頭かかえました
>hirosanさま
著作権表示も、パクり側に悪意があれば、気休めかなあという気も。
まあ今回みたいなやり口のずさんな相手なら、
HTMLのほうに<!−−〜−−>タグでなにか潜めとくとか、
CSS使うとかの手で、
パクリ防護の手もありますが。面倒ですかね。
こういうの読みながら、うちもとうとうパクられるほどになったかと
ひたる手もあり。
http://www2.big.or.jp/~dasa/cgi-bin/bbs/test/read.cgi?bbs=1&key=975215903
>むじんさま
どうもいろいろありがとうございます。
「中華論壇」
http://www.zhlt.org/
こっちが敵さんの正規アドレスですか。
おかげで分かりました。
僕としても、著作権とかあまり言いたくはないんです。
文化ってのは、ある程度は模倣や引用で成り立ってるところもあるし、
パロディーやパスティーシュといった二次創作にも寛容でありたい。
僕らもそういうのの恩恵受けてるし。
だけど、ありゃそっくりそのままで、度がすぎてますね。
あきれちゃいました。
工夫がないところも、アマチュアの頁をパクるという志の低さも。
まあ僕らWEB制作者も、明確な線引きしないままでやってる部分も
あるんですが、しかし情けないなあ。
>カイさま
こちらこそはじめまして。
うちはリンクフリーなんで、リンクを貼るんでしたら、ご自由にどうぞです。
枕流亭のリンクについての考えはこちらです。
http://ww1.enjoy.ne.jp/~nagaichi/linkonegai.html
>光璧さま
ども、ありがとうございます。
いやー大量ですよ。
http://www.ne.jp/asahi/zhonghua/forum/T05/T05-01/T05-01-03.html
この表とかも、どこかで見たような覚えがあるのですが、
思い出せないところです。被害者が増えそうな予感。
>太白さま
こちとら三年ぶりくらいで大晦日泊まりでないんですが、
元旦初日から働くには違いないようで。(^^;)
「素寒貧」の語源かどうかはよく知らないのですけど、
正史の裴注を見るかぎりはこの話の意味はなに?って感じです。
老荘を究めた人って、突き詰めるとこうなっちゃうのかな。
今年もまた職場で新年を迎えそうです(笑)
>石徳林
”素寒貧”の語源なのかな?
正史魏志「管寧伝」の胡昭伝の注の「魏書」(長い…)に記述がありました。
ただ、隠者になったのは西暦220年かららしく、曹操とは合っていないようです。
(後に車騎将軍になった郭淮が合いに行ってますね)
でもラスト1Pはすげーカッコイイです。「おまえもな、姦雄」ってとこ。
正史この前後には隠者の記述が多く、後の竹林七賢のイントロダクションのような気がします。
大事なコンテンツが盗作されるのは困りますね。
どうやら"www.ne.jp"としてドメインを取得している朝日ネットの
サーバーにあるHPのようなので、そちらから警告してもらうのも
1つの手かなぁと思います。
Copyright 表記は、もともとは著作権の発生方式が違ったアメリカ向け
の対策だったんですけど、最近では必要なくなったみたいなので、
あってもなくても保護されることにほとんど変わりはないようです。
こんにちは初めまして。
あの、ここのHP僕のHPに貼り付けていいですか?
返信お願いします。
はじめまして、こんにちは。
ただならぬ事件を目の当たりにして、一言いわずにいられなくなりました。
これはまたとんでもないサイトがあったものですね。
私のサイトからもこの【中華論壇】へとリンクしていたのですが、
そのころからフレーム内リンクがあって「ちょっとどうかなぁ」という危惧があったんです。
しかしまあ素人の無邪気さで悪気はないのだろうと思ってご紹介していました。
まさかここまで悪質だとは思わなかったですよ。全く気持ち悪い話です。
著作権の概念自体つい最近のもので、中国では古代から転載が当たり前でしたから、
件のサイトもそういう意識だったのかも知れない…などと擁護をこころみたものの、ページ下段に、
「Copyright (C) 2003 ICI-ZHLT All Rights Reserved」などと
いけしゃあしゃあと書いてしまってる…。これは明らかに意図的な盗用ですね。間違いない。
追記すると。著作物はそれが作成された時点で発生します。公開してもしなくても関係なしです。
著作権表記をしなくてもその権利は保護されることになっています。
こんにちは。奇貨居くべしのhirosanです。
パクリの件で、説明不足の書き込みをしてしまいました。すみません。
>著作権表記の有無をおいても、問題大アリですよ
そうですよね。とりあえず気が悪いので、著作権表記だけでもしておこうと思います。小生だけでなく、他の方にも被害があるのも本当に不快です。中国歴史に関するサイトを立ち上げられている方は同志のような思いを持っていたのに、残念です。それでは。
金欠病のなか、滝口琳々『北宋風雲伝7』、北方謙三『楊家将』上・下買った。
北宋風雲伝、郭皇后が「いい人」になりそうな予感がしたら、案の定だった。
北方楊家将、もしかして楊業と四郎の男の世界でおしまい?
穆桂英は?シャ太君は?…いーやー!
>曹徳さま
忙しいのは、どうでしょうね。年末繁忙も数年前と比べると余裕あるような
気もしますけどね。むしろ普通の時期の余裕が数年前より半分以下になって
るかな。まあでもやはり年末には普通の時期にない圧迫感がありますね。
リンク、こちらこそありがとうございました。
今後ともよろしくお願いします。
石徳林は僕も知らなかったです。寒貧とか号して名乗らなかったって
まあ隠逸ですね。
次は張遼と李典の見せ場ですか。
>hirosanさま
ほかのかたのために少し解説しとくと、サイトのコンテンツ盗用があった
ということです。
今回のパクリさんのトップページは
http://www.ne.jp/asahi/zhonghua/forum/index01.html
で、中華思想を広めるとかなんとかいってるサイトなんですが、
ここがよく分からないとこなんですね。
言語は繁体字中国語のはずだけど、微妙に繁体字でないところもあり。
で、なぜかドメイン名がne.jp、文字コードがシフトJIS。
下部ページに突然のように日本語のものや簡体字中国語のものが出て
くるけど、これすべてパクリじゃないかと疑ってます。
全部見てはないんで、検証はできてないんですが。
歴史のコンテンツで他になにやら見覚えのあるものがあるような。
hirosanさんとこは労作の年表や地図パクられて。
不快なのは、僕もまるっきり同感です。
著作権表記の有無をおいても、問題大アリですよ。
うち(枕流亭)も年表そのままパクられたり、人物事典取りこまれたり。
ユニコードの年表を無理にS−JISにしてるから、文字化けまくり。
パクられたあげく改悪されてんじゃ泣けます。
枕流亭の被害については、自分の前の書きこみで4つほどアドレスさら
してますが。
こんばんは。奇貨居くべしのhirosanです。
永一様からパクリについてご連絡いただきました。
結論から言いますと、パクリですね。そのような依頼も受けていませんし、許諾もしていません。そもそも個人的なサイトですので、そのままパクられることは考えてもいませんでした。小生のサイトは著作権の所有や放棄などは記載していませんので、別に問題ではないのですが、なんだか不快ですね。
やっぱり著作権については一筆(?)したほうがいいのでしょうか。とにかくちょっと驚きですね。
こんにちは。
逃避するほどお忙しいのでしょうか?僕は忙しくて更新が滞りがちです(泣)
リンク貼ってくださったのですね。ありがとうございます。拙サイトでも相互に貼り直させて頂きます。今後とも宜しくお願い致しますね。
蒼天航路は漢中戦がいよいよ終わりましたね。石徳林って誰?という感じだったんですが正史には記述があったようです。いよいよ遼来来でしょうか。
長々すみません。
http://tanaka-fans.com/
こんなとこ見てた。向こうにもやはり迷はいるのね。
http://tanaka-fans.com/others/index.htm
こんなのまで訳されてるとわ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031211-00000002-wir-sci
うおぅー、本当かー!光速度絶対は大丈夫なのか?
http://www.ne.jp/asahi/zhonghua/forum/T05/T05-03/T05-03.html
http://www.ne.jp/asahi/zhonghua/forum/T05/T05-02/T05-02-01.html
http://www.ne.jp/asahi/zhonghua/forum/T05/T05-02/T05-02-02.html
http://www.ne.jp/asahi/zhonghua/forum/T05/T05-02/T05-02-03.html
さらしとこ。
>曹徳さま
蒼天の孫権は出てきた当初、茫洋として何考えてんだか分かんないキャラでしたが、
だんだん味が出てきましたねえ。
「おまえが死んだら笑ってやろう」って、
自分の若さを承知していて、最大限の武器にしようって腹ですか。
>太白さま
郭隗の話は、僕も高校漢文で出てきたような記憶があります。
郭隗は『史記』燕召公世家にも出てきますけど、
馬の骨を買う話は端折られてるんで。やはり元は『戦国策』ですね。
蒼天の「隴をえて蜀を望む」は、裏返った解釈をしてました。
実は誰よりも蜀を望んでいたのは曹操だったという。
まあ司馬懿まで突飛な人物にならなくて良かったですかね。
あまりやりすぎると、話こわれるし。
さて、これから終盤どうまとめていくのか、楽しみです。
バスに乗ってたら、通路を挟んだ隣の席で女子高生二人が、
「死んだ馬の骨を買う」とか会話してるんですよ。手には参考書らしきものが。
きっと、受験かテストに戦国策が出るんでしょうね(笑) (あれ、燕世家だったっけ?)
>赤壁が終わったあたりからまた面白くなってきた
そうですね。また初期の頃のように、たとえ史実を知っていても「この先どうなるんだ!?」
みたいな引きで連載の1話が終わっていく回が多くなってきました。
「曹操はこのまま蜀に攻めこむのか!?」とか。
司馬懿は目立たないですけど、曹操在世時はあんなもんだったんだろうな。それともこれから?
こんばんは。早速のご訪問&ご教授ありがとうございました。確認しました。
建安の詩コーナーは更新されないのですか?残念です。気長にお待ちします。
蒼天航路はいよいよ佳境に入りつつあります。馬超や司馬慰はどこか感情移入しにくいキャラ立てになってしまったようで、僕も気にならないです。今、個人的に盛り上がっているのは孫権。若くて渋い。
長々カキコしてしまいましたが、今後ともよろしくお願いします。
追伸:リンクフリーとのことでしたのでリンク貼らせて頂きました。
阿房宮は燃えていなかった!
http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20031206i513.htm
始皇帝陵の地下宮殿の件といい、最近あの辺の考古的発見がよく報道されて
ますね。
>曹徳さま
こちらこそはじめまして。管理人の永一です。
うちの建安詩のコーナーですが、放ったらかして数年で、
ありゃあ燃え糟みたいなものです。(-_-;)
作った当初はまじめに網羅するつもりだったんですけどね。
かなりいい加減な管理人ですが、よろしくお願いします。
曹操の詩は、繁体字中国語のサイトでなら
http://www.njmuseum.com/zh/book/scgf_big5/caocao.htm
に網羅されてます。全26首ですか。
蒼天航路もいっとき見捨ててたんですが、
赤壁が終わったあたりからまた面白くなってきた感がありますね。
韓遂や荀ケには惚れちゃいましたし。
劉備がホウ統に抱きついて「らしくねえ」ってのにも泣けたし。
馬超とか司馬懿とかはどうでもよかったんですが。
はじめまして。蒼天三国志の曹徳と申します。
曹操の「却東西門行」を探してこちらに伺いました。
なかなか曹操の詩を網羅していらっしゃるサイト様というのはないものですね(何篇ほど残っているのやら)。
とり急ぎまずはご挨拶まで。またお伺いさせて頂きます。では。
北方『楊家将』がPHPから出るんですね。
これは買おうと思ってるところです。
>MNOさま
張巡や許遠は、旧・新唐書ともに列伝の忠義に列せられてますね。
顔杲卿などと並べられている人物です。
粛宗の朝廷でかれらの功績を賞するにあたっては、多少の議論があったようです。
最終的にはかれらの奮戦が唐の中興に功あったと認められて行賞されてますが。
論功にあたって張巡を讃えた七人の名前が分かってるのに、
けなしたほうの名前が分からないですね。
この話って小説のネタにでもなりそうな風があります。
僕としては、意地を張りとおした挙げ句に行きつくとこまでいってしまった
進士出の男のお話で、あまり大上段にふりかぶって忠義とかいう解釈してない
んですけど。
ただ、この人を忠義の人とみた後世の人々の考えはらしいといえばらしいです。
欧陽脩も「利を引いて害を償い、百を以て萬を易うというべきかな」みたいな
喉に骨が立ったような論賛してるってことは、引っかかるものがあることは認
めてるんですね。
MNOさんの関心とはズレたレスをしてると思いますが、お許しを。
許遠って、許敬宗の曾孫だったんだ。
曾祖父の汚名に対するコンプレックスとか抱いてたら、ますます小説になるなあ。
塚本史さんあたりが書くのによさそうな素材だと思う。
掲示板を御覧になっておられる方には申し訳なく存じますが
もう少しこの風習について申し上げたいと思います。
史書でも小説でもある事柄について書く場合、文化的な下地が
無くば書けないと思うのです。「水滸伝」の描写はあまりに荒唐無稽
であるとしても、史書にしばしば食人風習を思わせる描写があると
(滅多にあるとは思いませんが)違和感を覚えるのです。
猟奇的な場合については論外として、注目する点は「孝」及び「忠」を
発露するときに生じる食人です。皆様がおっしゃるように自らの股肉を
割いて食させるというのは病の治療等で行う、これは理解できます。
かつての日本でも例がありました。私が驚いたのは篭城戦での出来事です。
日本の武将は兵糧が尽きてしまった場合、やむなく死人の肉を食すことが
あります。まあ、これはやむを得ないと思うのです。ところが、中国の武将
は違います。唐の張巡と許遠は安禄山の軍勢に抗してスイ(目に隹)陽城を
死守、十ヶ月に及ぶ長期篭城戦のかいなく落城し殺されました。
彼らの活躍で物資補給源たる華中を守ることができたため、二人は唐朝の「忠臣」であると
称えられました。確かに凄い!
前置きが長くなってすみませんが、私が「凄い」と思ったのはこれだけではないのです。
この二人は城内の兵糧が尽きると自分達の妻妾を殺して兵糧にしたという点です。
「忠」のためにここまでやる日本の武将はいないでしょう。妻子の助命嘆願をするか辱めを
受けぬよう殺すかでしょうね。絶対的な「忠孝」の概念の凄さ、それを「食人」を通じて
感じたのです。私にとってはやはり底なしです…
「流転の王妃、最後の皇弟」はビデオ取り損ねたこともあり、
半分くらいしか見てないんですが、
脚本が悪いのかしらん、わざとらしい展開や台詞が多かったですね。
竹中−甘粕が物珍しかったから、まっいっか。
>太白さま
阿拉木汗(アラモハン)ですか。
僕も知らなかったです。
うちはどうでもいい話(=トリビア)歓迎ですよ。
>文公重耳に自らの太股の肉を切って差し出したという話。
そういやそんなのありましたね。
太股の肉を切って…というと、
唐の李勣(李世勣)が処刑される単雄信のために太股の肉をえぐって…ってのも
ありました。
必ずしも貴人相手ではないかもしれませんが、これは称揚されてるような雰囲気あり
ますね。考え直す必要ありかな。
斉の桓公は管仲いないと昏君ってのをさらしてる話な気もするけど。
こーいう関係については
http://www.aozora.gr.jp/cards/000372/files/4270.html
なんかが古典的論説なんですが、
これによると
5).疾病治療の目的ってのもあるんですね。
中野美代子『カニバリズム論』(福武書店,1987)とか掘り出してみたんですが、
どうもこれはカニバリズムを指弾する「良識」に対する批判っぽいですね。
でもいろいろ例は出てます。
荘綽『鶏肋編』…うわっ、ごかんべんを。
うーん、いまさらだけど、この話題R−15指定ということにしときましょう。
大人でも気分のいいもんではないので、見たくない人は読まないということで。
某コンビニのフリーペーパーを見てたら、女子十二楽坊の楽曲のタイトルに
「阿拉木汗」てのがあるんですよ。「これはどこの汗国の可汗だ!?」と思い検索してみたら、
どうやらウイグルの伝説の美女の名前だそうです(^^;
ホントどうでもいい話でした(笑)
>食人
4)として、介子推型が挙げられるんじゃないでしょうか? 文公重耳に自らの太股の肉を
切って差し出したという話。
あと、斉の桓公も子供の肉を所望して、料理人が自ら子供の肉を差し出したのも。
ということは、「貴人に(自分あるいは身内の)肉を差し出す」という括りに
なるんじゃないでしょうか? 劉安の場合も妻ですし。
で、曹操が羨んだんだか、その話に感動したんだったか。
結局、人の肉を食えなかった曹操は覇者ではない、というコトなのかなぁ?
(どちらにしろヤな話だなぁ(−_−; )
>MNOさま
うーん、中国の異質性が論じられるときに、カニバリズムってのはよく出て
きますね。
魯迅の「狂人日記」やら、孔子が塩辛食えなくなる話やら、
彭越が塩辛にされる話やら、水滸伝の某饅頭やら。
文化的な異質さだとしても、それなりの分析がいると思うので、
僕の考えを言っときます。あくまで個人的な考えなので、ご異見歓迎です。
中国のカニバリズムってのは、大体三種類に分かれると思います。
1).飢えに迫られてのもの
これは不幸にも世界で広くみられるものです。
大岡昇平の戦記ものなんかにも出てくるやつですね。
2).怨みの対象を肉体的に消滅させる
これは独特といえば独特です。
憎き敵の死後の再生をはばむという土着信仰的な意味合いがあるでしょうね。
中国の土葬習慣とか、魂と魄の観念なんかともからんでるはずです。
3).食趣味的または猟奇的なもの
これはごく稀にあるものです。
中国でこれが倫理的に賞讃されることはないはずです。
ただゴシップやスキャンダルとしては面白がられるので。
佐川一政事件型といいますか。
いずれも日常的にあったものではないはずですが、
けっこう記録が残ってるものだから、文化や風習の話にされてしまったりして。
自分の考えには穴があるんで、
三国志演義で劉備がもてなされた話は分類不能です。
類例がちょっと浮かばないもので。
作者のなんかの皮肉じゃないかと、僕はにらんでるんですが。
あれを素直に称揚していると取る人もいるんですが。どうかなあ。
水滸伝なんかは作者が確信犯的に面白がって書いてるでしょ。
分類するならこれは3).
断層はあっても、底なしとは思わないって意見でした。
>どくたーPさま
ぜひとも気力を注入してですね。
注入棒が必要なら禅寺にでも行ってですね…(違)。
>小説は小説で面白ければいいのであって
これはまったく同意見です。
でも、劉秀君や二十八将の面白いエピソードって、ほとんど『後漢書』にあるんでね。
そういうのが端折られてるって聞くと萎えたのね。
放置の上リンク切れとか、申し訳ありませんでしたー。
リンク外し、お手数おかけしましたっ。
当時はいろいろ忙しくてほかの事にかまけちゃいましたけど……。
気力が戻ってきたら、そのうち。
でも、最近はさっぱり調べものなんてしてないなぁ。
あと、光武帝はまだ読み始めですけど、小説としたらそこそこ面白いですよ。
小説は小説で面白ければいいのであって、資料は別途にあたればそれでいいです(笑
エンターテイメントなんですしv
中国における徳(というよりも傑出した人的魅力というべきか)の概念は
我々日本人の感覚には無く、やはり中国人にしか分からない感覚なのでしょう。
少し別の例を述べたいと存じます。三国志演義で劉備が猟師の劉安の家に泊まった
際、食膳に供するものが何もないので自分の妻を殺し、狼の肉と偽って食べさせ
ました。後に劉備はこの事を知りますが劉安に褒美を与えました。
日本にも「鉢木物語」といって、北条時頼が御家人の佐野源左衛門に梅松桜の
盆栽を燃やして暖をとらせ、後日盆栽の名前にちなんだ所領を与えられました。
問題はその「もてなし方」です。もし源左衛門が劉安のように妻の肉を供して
いたらどうでしょうか。大変なことになっていたと思います。
この食人風習は中国の歴史書や小説にも当然のごとく書かれており、当初の頃
私には理解できませんでした。(現在でも違和感があります)
このような例でなくても、上っ面では類似しているが文化的な側面からみれば
底無しに深い断層が横たわっています。仕方のないことかもしれませんが…
>MNOさま
>劉備や劉邦をみると個人の才能ではなく、「徳」があれば君主になれる
劉備と劉邦が君主としての性格が似ているというのは、よく言われるし、
僕もそう感じるところはあるんですが。
はたして古来想定される「徳」の人であるのかは、かなり疑問に思ってます。
儒者の冠に小便かけたり、負ければ妻子を捨てて逃げたり、という人物は、
伝統的な意味でも現代的な意味でも有徳の人ではないと思えます。
劉備や劉邦のカリスマの根源はなんであるのか、説明は難しいですけど。
>「水滸伝」の宋江はその最たるものだと感じました。
演義の劉備と水滸伝の宋江もよく似てると言われますね。
僕なら「偽善者」の一言で片づけちゃうんですけど、
宮崎市定さんなら「自己の無能を自覚して決して威張ったりしない人物」だし、
井波律子さんなら「虚なる中心」だし。
どちらにしろ、ろくな言い草じゃない。
はたしてこういう人物たちが人を惹きつける理由ってなんなのでしょう。
寛大さとか謙虚さとかだけではないと思いますし。
>徳のみで天下を取った皇帝はおりませんが…
僕も、天下取るには王道と覇道と両方が必要で、どちらかが欠けても無理だなあ。
とか、むかし考えてましたが、しごく観念的で分かったつもりにしかなれないので、
最近はそういうことあまり考えないようにしてます。
苻堅みたいに寛大すぎた理想主義者の失敗例が思い浮かびますが、
じゃあ苻堅が失敗して趙匡胤が成功した理由をしっかり説明できるかといえば、
あやふやですし。
>どくたーPさま
おひさしぶりです。
「ちゅちゅ中国史」はリンク切れに気づいたところで外してましたんで。
また復活したら貼らせていただきます。
ぜひ復活を!
塚本青史『光武帝』読んでるかたけっこういますね。
漢書しか参照してないという悪いウワサ聞いて以来、率先して読もうという気が
失せてるんですが。意外と面白いのかな、実は。
その昔、ちゅちゅ中国史やってましたどくたーPですー。
プロバイダー変更して、ウェブサイトデータ消しちゃいました。
もともと放置してましたけど……(照
そのうち復帰しようかなあ。中国史世界っ。
寒い日が続いておりますが、みなさまお体に気をつけてくださいませ。
塚本青史の光武帝読みちゅうのどくたーPでした。
劉備や劉邦をみると個人の才能ではなく、「徳」があれば君主になれる
というのは理解し難いが凄い才能であると思います。いかなる智将猛将をも
従わせてしまうのですから。「水滸伝」の宋江はその最たるものだと感じました。
魏晋南北朝以後、徳のみで天下を取った皇帝はおりませんが…(いませんよね)
某『野望円舞曲』とか読んでました。
こりゃ銀英伝よりは、タイタニアですね。
モデルはヴェネチアとオスマン帝国だけど、
もしかしたら実は堺の三十六人衆と信長かもなあと裏読み。
やはり田中テイストがそこはかとなく。
まあでも別著者なので、今のとこあまりくどさを感じずにすんでます。
SF短編集『冷たい方程式』とか読んだり。さいきん中国史忘れて別方向
迷走してるんですが、ここでも有名な表題作よりアイスランド史からめた
「過去へ来た男」のほうが面白いと思ってしまう。歴史病の病根は深い。
森福都の本を4冊ほどネットでまとめて注文。
よく考えると、今月は本代が、ん万越えているような。
消化能力低いのに、どうしてこういつの間にか増殖するのかね。
>鹿角さま
>少し嬉しいのは仲麻呂に家族がいるので
これは実際分かりませんが、いたはずですし、
小説家の想像としてうまく描ければよいだろうとは思います。
李白との交友も「晁卿衡を哭す」以上のことは実際は分からないはずですが、
小説はいくらでも料理できるわけで。
>李林甫が皇族になってること
生前に廟号が出てくるというのは問題ありとしても、
李林甫が皇族ってのは、あまり気にしなくていいんじゃないですか。
皇族の語は、皇帝の一族くらいの意味で一般に捉えてよかないですか?
正史ならともかく小説で、皇帝の子孫と皇帝の祖宗の子孫を厳密に分けても。
李林甫は、長平王李叔良の曾孫で、
李虎(高祖李淵の祖父)−李[示韋]−李叔良−李孝斌−李思晦−李林甫
と繋がってるので、皇帝の祖宗の子孫としての宗室には違いありませんが。
>宮城谷さんの重耳もよみました
重耳の話は確かにいろんな人が書いてるんですが、
僕が個人的に思うのは、重耳って本人はそんなに大した人じゃないんじゃ
ないかってことです。周りの家臣たちはたしかにしっかりした人たちなん
ですけど。重耳はなんか三国演義の劉備を連想させます。とくに呉に抑留
されて骨抜きにされる劉備。(^^;)
晋公になってからの妙な恩返しや執念深さも、むしろ器量の小ささを示し
てるんでないかと。仁義とかいう理屈も、…どうも腑に落ちないです。
宮城谷さんが介子錐に向かった理由がなんとなく想像されるというか。
僕が春秋五覇で掛け値なしにすごいと思えるのは、楚の荘王と秦の穆公だけ
だなあ。(>_<)
>破滅の運命を歩むことになってしまった・・・
陳舜臣さんの小説での驪戎の復讐説も面白いんですけどね。
しかし、我が子を尊位につけたかったという理由が自然でしょうね。
母の愛情が歪んだかたちで表出…ドラマだ。
リ姫は「雉も鳴かずば撃たれまい」
という言葉を思い出してしまいます
なまじ欲をだしたばかりに
破滅の運命を歩むことになってしまった・・・
小説十八史略では
彼女は積極的に亡国させようとする
その気持も何となくわかる・・・
長安殺人賦
伴野さんの長安を舞台にしたミステリー
探偵役は仲麻呂と李白(相変わらず酒飲みで
その結果高力士に嵌められてしまう・・・)
少し嬉しいのは仲麻呂に家族がいるので
父親してる場面がみられること
李林甫が悪の親玉で
玄宗に取って代わろうとしてるのがコワイ(-_-;)
その陰謀に高昌国王の子孫が絡んだりするんだけど
困るのは作品中で玄宗って言ったり
李林甫が皇族になってること
彼はむしろ宗室だと思うけど・・・
宮城谷さんの重耳もよみました
個人的には武田さんの重耳が一番好きだけど
宮城谷さんもいいですね
そこで出版社の人にお願い
巻末に難解な漢語の注釈つけて(T_T)
我が家の辞典じゃ載ってない単語多すぎです
鹿児島より帰還。
印象的だったことといえば、
▼示現流は「ちぇすとー」だと思っていたが、実は「きぇー」と立木打ちしていた。
▼こちとら西郷さんは征韓論が斥けられて下野したと刷り込まれた世代なのだが、
維新ふるさと館でも黎明館でも、朝鮮遣使が斥けられて下野したとしていた。
▼桜島は大正噴火で30億トンの溶岩噴出して大隅半島と繋がる。
溶岩だらけの土地にも松がよく生える。
三つの「へ」を覚えて帰れといわれた。溶岩・蝿・屁。
今日の午后あたりから薩摩のほうにいってるんで、
三、四日くらい管理できません。
あまり変なことにもならんと思いますが、適当に使ってください。
>コルテスさま
田中氏に対してファンらしからぬ突き放した言いかたしてしまいましたね。
まあしかし、「田中芳樹はもう見捨てた」という人間が周りに何人かいる中、
いろいろ屈折した心理もこちとら抱えてまして。
>個人的には3〜10巻は1巻で終わるものを
>無理やり8巻分に引き伸ばしたという印象です。
そういう感想もあるんですねえ。僕としては
1、2巻が詰めこみすぎで、3〜10巻がペース的に少し緩めと思ってました。
最初から10巻と分かっていれば、別の構成にしてただろうみたいなことは、
作者自身がいってたので、これについては詮無いんですが。
3巻から脇役が面白くなるんでねえ。ああいう感じで幾分ウランフやボロディン
書いてくれても良かったなあと。
1巻冒頭などの過去歴史なんかは、抽出したエッセンスだけでも素敵なんですが。
>タイタニアだけは、続きを読みたかったなあ。
みなさん、そう言いますねえ。まったく同感。
>銀英伝・アル戦路線のほうが売れるだけなら売れるでしょうが、
>食うには困ってないだろうから、作者の好きにしたらいいと思います。
銀英伝は、1巻、2巻は確かに傑作だと思いますが、個人的には3〜10巻は1巻で終わるものを
無理やり8巻分に引き伸ばしたという印象です。まあ、それで食えるようになったわけだから、
作者にとっては大いに意味はあったとは思いますが・・・。
タイタニアだけは、続きを読みたかったなあ。
Excite Japanで日⇔中自動翻訳してくれる頁があるのを知りました。
http://www.excite.co.jp/world/text_cn/
いろいろ実験してみましたが、やはり無料で機械的なこともあって
ものの役には立たないですねえ。
『週刊100人』(デアゴスティーニ)で、諸葛孔明の号出てました。
買うべきか、買わざるべきか、それが問題だ!と悩んでました。
チンギス・ハーンの号で「もともと遊牧民族国家だった金」(p12)とか
「遊牧民族女真族」(p30)とか二回もカマされてのけぞった前過があり、
またこの雑誌は執筆者名が明らかでないのも気になったりして。
積ん読本もたまる一方ですが、少しは消化する努力をしないと…、
ということで、少し感想など。
来村多加史『万里の長城 攻防三千年史』(講談社現代新書)
かの学研『春秋戦国激闘史』を書いたかたの著。
軍事史専門のかたならではの知見多し。
ふつう注目すべきは、
歴代長城の変遷や
拠点防衛・路線防衛・長城防衛の三区分や
烽燧システムやらに目がいくところだが、僕は
南北朝時代は重装騎兵中心だったが、李世民が機動力を重視して軽装騎兵に
改めたことをp158あたりにさらっと書いてることや
耶律阿保機に「ヤルートアポキン」とルビが振ってあるあたりに
目が釘付けになってしまった。
いったいどこ見てるんだか。
雑喉潤『三国志と日本人』(講談社現代新書)
ふつう三国志解説本とは趣を異にして、日本人が三国志をどのように受容して
きたかに注目した著。
これもふつう湖南文山『通俗三国志』あたりからと思うところ、
日本書紀から語りおこすという周到さ。
太平記や八犬伝、土井晩翠などなど、こんなところに三国志がと思わせる。
下ってはコーエーのゲームやスーパー歌舞伎にいたるまで。
頭が下がります。
「また諸葛孔明の『空城の計』は、窮余の策というよりも、生涯の思い出に、
愛する琴をとりあげて、一曲弾いてみたかっただけかもしれない」
には笑いました。いや花田清輝『随筆三国志』読んでみたくなった。
>MNOさま
こちら毎回見てるわけではないので、分かりませんけど、
古代中国シリーズ四回見た限りでは、初心者向けという感じは受けました。
マニアをうならせるというにはいかないでしょう。
自分程度ではヴィジュアルさえ新味があれば、まっいっかという感想ですが。
>門田鳳雛さま
こちらこそごぶさたしてます。
冬コミ、宦官列伝の新しいの出るのでしょうか?
出るのでしたら、送ってほしいなあ…とか、また勝手な期待をしているのでした。
>宣和堂さま
いずれ料理のしかた次第だと思うので、とりあえず期待したいですが。
まず王玄策は、
取りあえず某歴代名将百人みたいに、戒日王ハルシャをシーラーディティヤ王って、
わざわざ分かりにくい固有名詞でカマすのはやめてほしいですね。
両唐書以上にインド史やチベット史や仏教のお勉強がいるんではないでしょうか。
はたして仏足石は出てくるんでせうか。
こうしてみると
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Kenji/8181/BBS46.htm
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Kenji/8181/BBS47.htm
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Kenji/8181/BBS48.htm
あたりの某所ログは面白いですねえ。
もしもっと面白くなったら、
http://www.frelax.com/cgi-local/getitem.cgi?db=book&ty=id&id=WXCS013895
でも注文するのも手か。
蘭陵王は北斉じたいが面白いんで、むしろそっちが期待。
銀英伝・アル戦路線のほうが売れるだけなら売れるでしょうが、
食うには困ってないだろうから、作者の好きにしたらいいと思います。
僕は楽しませていただきますよ。(-_-;)
「風よ、万里を翔けよ」みたいなのが出れば儲けものだし、
そうでなくても別の楽しみがあるから。
どうも最近の「その時歴史が動いた」はつまらない。
かなり中身を端折り過ぎたせいだろうか。選ぶ題材もイマイチなんだよな。
「サラエボ事件」はとても面白かったのに、その後が問題だ。
正岡子規のときも河東碧梧桐が出て来なかったり、陳勝・呉広は言わずもがな。
この先期待できるだろうか?
お久しぶりでなんですが、誤爆しちゃいました。すんません管理人さん。
お詫びついでにうーん……。田中芳樹大先生の次回作は王玄策モノで新潮から出るのだそうな……憂鬱…。その後には蘭陵王モノが控えているとか……。更に憂鬱……。活字倶楽部の田中芳樹特集号がカレーにソースです。特集自体はみんな銀英伝が好き。でも、作者は中国モノ始め歴史物メインで行きたいと言うねじれ関係がよく出てる嫌な感じの特集でした。
…………なんで彼は自分をおとなしくさせてくれないのかと(またまた年始よりアレの改訂版を順次公開しテクかなぁ…と言う野望もムラムラ…)。
たまに巡回する程度で、しばらく東洋史からは離れておりましたが、
この度、復活しましたので、ご挨拶まで。
頭のリハビリをしながらボチボチやっていきますので、引き続き、宜敷お願いしますね。
P.S.アンテナは便利ですねぇ。早速利用させてもらってます。
そういや薬師寺涼子ものの新作出てました。
買ったその日に読み切ってしまうなんて小説は、最近では田中氏のものしかないので、
やはりファンとしての業は深いですわ。
まあ、ネタばれ回避して一言しとくと、らしいと言えばらしい作品です。
新味はさほどないけど、感性的に合いさえすれば読みやすいです。
節足動物扱っても創竜伝11巻よりだいぶマシ、といっときます。
……比較対象が悪過ぎか。(^^;)
項劉特集第二回。
そつなくまとまってましたね。
むろんマニアの眼から見ると物足りない部分もあるんでしょうけど。
多少首をかしげたのが、劉邦軍に旧秦の正規軍人が加わっていたとする新発見の
「竹簡」の記述を新奇な内容のように取りあげていたところかなあ。
『史記』でも、劉邦が起兵すると、真っ先に攻めたのは関中で、
秦の旧将の雍王章邯を破り、塞王司馬欣とテキ王董翳を降してるんで、
別に劉邦軍に秦の軍人がいたところで奇異でもなんでもないんだけど。
新発見のものを出すのはいいけど、どうも誤解を招く表現じゃなかったでしょうか。
>殷景仁さま
お久しぶりです。
「纐纈城奇譚」
おどろおどろしい題のわりにはノリが軽い作品でしたよね。
高橋留美子との対比は考えたことありませんでしたが、
イラストが藤田和日カだし、赤とか緑とかやたらイメージ的に原色多用だし、
少年サンデーのノリを意識してるのかもしれません。
管理人様:
お久し振りでございます。
>僕は好意的なファンですから、けっこう叩かれてる創竜伝や中国ものでも、かなり喜ん
>では読んでるのです。
以前、彼のウソを暴き立てたりもしましたが、私も結構、中国物は楽しんで読んでいます。
でもその読み方というのは、どっちかというと、「○ード○ャプター○くら」の某キャラのように「田中君てば、またウソついてる〜」とかいいながらでしょうかね。
彼の中国物で私が最も好きなのは「纐纈城奇譚」です。だけどこの作品も、「時代物」として読むより、ハーフ妖怪が主人公の作品を現在連載している某漫画家の作品を連想しながら読むのが、正しい読み方だと「勝手に」思っています(「纐纈城」の時は連載していなかったですが)。
「目つきの悪い驢」という表記からは「う○星」の「あれ」を連想してしまいますし、ヒロインの「水がお嫌いなのでしょう、無理することはございませんわ」というのには、傷ついた主人公に「ぐさあ!」という擬音が(平仮名で)入るシーンをイメージしてしまいますし、最後も「あれは嘘なのだ」「え”…」とかいうノリで作者は書いているのでは、とか勝手に思っています。
まあ好き勝手なことを書かせてもらいました。冗談半分に受け取ってください。
言い忘れてたんですが、「アンテナ」はリンク先の了解取ってません。
勝手にリンクするとはケシカラン!というかたおられましたら、
もう遠慮なしに申し出てくださいませ。
必ず善処いたします。
勝手にリンクしているというと、どっかの簡易リンクとかもそうなんですけどね。
この掲示板とかでもURL貼りまくりだし。(-_-;)
WWWで世界誰でも利用できるようにしてる以上、リンクフリーはがんらい当然
だろ!とか内心思ってたりしないでもないんですが。(爆)
世の中異なる意見の持ち主もおられるので、それは尊重したいと考えてますので。
もちろんマナーの上でも許可を求める手間を惜しまないに越したこともないですね。
………(乾いた笑い)。
項劉特集第二回、ビデオに録ってるんで、見ようと思ったんですが、今夜は
元気がない。また今度。
しかし「武の項羽、智の劉邦」って安易な対比だなあ。
「はてなアンテナ」調整してみたんで、変なものはあまり拾わなくなったと思います。
>鹿角さま
銀英伝は読み返したら読み返したで、新たな発見がありますからねえ。
しかし、今の調子じゃ銀英が田中氏の代表作品と言われつづけるんでしょうね。
僕は好意的なファンですから、銀英伝で才能を使い果たしたとかは思ってません。
アル戦の第一部は好きだし、未完でもタイタニア好きだし、
スペオペでもファンタジーでも宮崎アニメのパクリでもたいてい好きなのですよ。
けっこう叩かれてる創竜伝や中国ものでも、かなり喜んでは読んでるのです。
ただ風呂敷広げすぎで生産能力追いついていないとことか、
妙に狭い世界で文壇政治しているところとか、
手抜きをしている作品では案の定で間違いをかましてるとことか、
少し性根を改めてはほしいわけです。
銀英伝外伝は出そうと思えば、すぐでも5巻は出せるんじゃないかなあ。
ダゴン星域とか汚名とかまだ収録されていない短編がいくつかあるはずでしょう。
料理対決はキャゼルヌ夫人とミッターマイヤー夫人にもぜひご参加いただいて
ですね。
アンネローゼといえば、彼女もラインハルトと同じく短命なのではないかとほの
めかすシーンが作中あったと思うんですが、あれが昔から気になってますね。
改めて思うのは「本当に名作だな」
この頃の田中さんは遅筆じゃなかったんですね・・・
8・9・10と一年で出てるのが信じられません
アニメにならなきゃずっと銀英伝を知らないままだったと思います
雑誌の記事で「面白そうな作品だな」と思い先に小説を読んでから
「わが行くは星の大海」を見たのが不幸の始まりというべきなのか(^^;)
考えてみれば銀英伝で田中さんは才能を使い果たしてしまったんでしょうか
中国物の小説はタナウツでボコボコにいわれてるのも仕方ないですよね
あれだけの作品を書いた人がどうして?という気にファンならなります
10巻の後書きで「外伝は6冊出す」と言ってますが
10年以上経つのに出る気配すらない(T_T)
でも今の田中さんなら出さない方が正解かも・・・
それにしてもアンネローゼの作ったお菓子は相変わらずおいしそう・・・
いちどユリアンと料理対決して欲しいな
フェザーンでラインハルトと再会してからは
「それどころじゃない」という感じで作らなくなったのか
それが少し残念です
ヒルダやアレクにも作ってあげて欲しいけど・・・