蓬莱愚連隊 有明へ、12〜13日朝編」
                    記者 1年戊午組 萬屋富禄[H686577] 新聞部所属

    
 12日、本土で開催されるコミックマーケット56(以下コミケ)
(東京・有明・東京国際展示場:8月13日(金)〜15日(日))
へ向けて、文学研・漫画研合宿団が出発した。帰蓬は16日を予定。

 当日の海上空港や埠頭では、折りしもお盆のラッシュに重なりかなりの混雑。
 朝から前夜祭と賞して宴会を始めるグループ、ひたすらカタログをチェックして
 悦に入る生徒などが多数見られ、その影響で空港に関連した交通機関に一時遅れが出た模様である。

 ここでは本隊については触れず、「別働隊」について触れたい。

 通常コミケへは飛行機での移動であるが、締切と折り合いのつかなかった出店組の一部は、船での移動となった。
 印刷機や文房具、机などが次々と船に飲み込まれ、件の先生方、アシスタント達が担当に急き立てられながらタラップを上がる。
 その様子は航海時代の奴隷船の様を彷彿とさせた。
 船内では出航前から早速作業が開始され、スクリーントーンやらモカ、健康ドリンク、アニソンのBGMが飛び交い移動部室の趣き。
 担当はドア付近を陣取り「先生、アップするまで絶対逃がしません」と座り込む。普段見なれた光景である。
 印刷機もフル回転。販売当日にブースで印刷・製本する分については印刷をしないが、他のブースに委託、もしくは個人の所に納入する分が相当数あり「現場で作ってるようじゃ間に合わんて」と印刷・製本担当の技師のコメント。
 船は一路竹芝埠頭をめざし航行を始めた。この夜、満天の空ににペルセウス座流星群が降る。
 缶詰になった某先生も、「流星みなきゃ筆進まないのー」と担当をねじ伏せ甲板でしばしの休息。

 早朝竹芝桟橋に到着すると、待機させてある宅配業者の10tトラックに次々と搬入。zこの時はじめて今回の目玉である狂的科学部謹製 全自動印刷・製本装置「MS-AP1000」(仮称)が姿を表した。
 会場の狭いスペースにも対応したみかん箱サイズでのコンポーネント、8時間単独稼動、デジタル入稿機能など先進の技術が集約されているとのこと。
 しかしこの機器が後で関係者一同の大きな悔恨のタネになるとはこの時点では気が付かなかった。

 午前8時、会場入り。すでにわらわらと人の波が続く。「朝の通学風景に似てる」様子と書けばその状況は想像できるであろう。
 スタッフの「走らないで下さい」の喚起の声ももはや風物詩である。
 販売部隊は販売準備にかかる。手際良くテーブルクロスをかけ、台を作り本を並べていく。
 サークル同士での箱単位での交換会、挨拶周りなどするうちに開場時間。
 拍手の音とともにコミックマーケットは開催された。

 以下「蓬莱愚連隊 有明へ、13日編」へ続く

                                                         (8月13日)

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