蓬莱愚連隊 有明へ、14日編」
           〜「製本は爆発だ」事件(2日目)〜

                    記者 1年戊午組 萬屋富禄[H686577] 新聞部所属

    
 まず始めに13日についての追加報告を。
 ロボット研究会製と言われている合体ロボットが有明上空に飛来した。
 合体時に爆破炎上。
 ・・・何もいうまい。
 合体するときにのぞみが真中にささったとか水飛沫がぐるんぐるんまわったとも、農作業機の名前を叫ぶ声が聞こえて電磁レッカーで近づいていったともいわれている。
 真相は不明だ。

 14日。爆発した。印刷機がである。
 あれほど昨日「実績」が上がっていたのに「野次馬にいいとこみせよう」でボタン押下。
 漫研の関係者によると今度は壁に亀裂。頭上のサークル案内板も何枚か落ちた。
 周辺のサークルの本に火がついて、延焼の可能性もあったが、これはすぐに消火。
 準備会のスタッフの顔を蒼白、そして烈火に変化させたのは想像に堅くない。
 説教は延々と続き、
「蓬莱学園関係者は参加禁止」の令発布。
 スタッフの一人が「おまえら、二度と来るな!」と叫ぶ一幕もあり、まあいたしかたないかと思っていた。

 しかし、会場内だけでトラブルが発生したわけではない。
「ギガンティック有明」未遂事件である。

 私がその事件があったとき、西館のコスプレ広場でひとときを過ごしていた。
 それにしてもTV局はなんでコミケというと必ずコスプレをとってお茶を濁すのだろうか。
 入場待機の画面も少々撮影していたようだが、販売ブースのほうこそ、コミケの本筋であるのに。
 とはいえども映像として映えるほうがよいのだろう。
 閑話休題。
 さて一通り雰囲気を満喫して一休みしていると会場が激しく揺れた。
 地震か、よもや爆発かと思って戦々恐々としていると凶報がやってきた。
 部員の中で、ビッグサイトを宇津帆島に移転させようと巨大ロケットをセットした者がいたとのこと。
 ・・・・・誰だ?
 感心したのは、よく2日目まで隠し通してきたなあという点だった。それだけだ。
 あとは推進力やら燃料やらはどうするつもりだったのか、今をもって不明。
 わかっているのはこのロケットも爆発したということ。

 私は悟った。「合宿とは、爆発である」。悟ったとしてもさして意味はないが。



                                                              

                                                              (8月18日)

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