2000年10月1日〜10日


Last-Modified: 2000/10/10 20:20

10月10日(火)

_ 「女王陛下の薔薇 4」(三浦真奈美、中央公論新社C★NOVELS)を読む。 恋愛ものとしてはやっぱりだめ。主人公に都合良く状況が動いていくのも相変わらず。 時代設定を考えると女性を活躍させるためにはこの程度は仕方ないのか。 でもセシリアも何だか存在意義がなくなってしまったし、エイダン・グレイも魅力に欠けるし、 単にエスティが活躍するため「だけ」に設定が作られてる気がして面白くない。 ラストはそれなりだったので許すけど、なんか全体としていまいちだった。

_ 「アースフィア・クロニクル  大魔王アリス」(あすか正太、電撃文庫)を読む。 門井亜矢イラスト。ただそれだけ。一応ギャグというかコメディな話らしいのだが全然笑えない。 イラストのおかげで買う人はそれなりにいそうだが、面白いと思う人はほとんどいないのではなかろうか。 読者をなめてるとしか思えない。



10月9日(月)

_ 「暁の女神ヤクシー 1 鳥の呼ぶ声」 (小林めぐみ、角川スニーカー文庫)を読む (しかし角川の紹介文はひどい。「近未来ファンタジー」はどう考えても違うと思うのだが)。 イラストがいのまたむつみさんだったのはやっぱり良かった。 最近の下手なイラストレーターだと美少女であるはずのヤクシーがきちんと描けない可能性も高いし。 あとは秋田禎信さんの解説も一般読者向けにはアピールポイントになるかもしれない。

_ 内容的にはなかなか面白かった。 「ねこのめ」ほどでもないが、世界が共通であることもあって、結構近い印象。 と言ってもまだまだ序盤なので傑作だ、とか言ったりはできないが、 最近のシリーズに比べて続編に期待できる可能性はかなり高そう。 でも逆に最近の作品でファンになった層にはウケが悪いかもしれない。

_ 銀色「自分だったら」 と思うかどうかがポイントなのかもしれません。 私の場合本当に助けたいと思ったのは 1st あやめだけなので、その辺では欲求不満には陥りませんでしたが、 悲劇として盛り上げたいならもっと感情移入しやすいような演出は必要でしょう。

_ (ネタバレ)。実際問題として「人柱」に意味があれば別ですが、 そうでないなら逃げてしまえばそれでいいのは当たり前、 それができないのは単に本人が「生きたい」と思ってないからに過ぎません。 そして「人柱」になる理由は、それが自分にしかできないから、なんて言われても納得できるはずもなく、 その瞬間からヒロインは「あっちの世界に行ってしまったかわいそうな人」になってしまった気がします。 助けたいというのもないではないですが、もっとこの世に未練を残しておいてもらわないとやりがいがないです。 そういう意味では主人公よりもヒロインの方を変えるべきだったのではないでしょうか。

_ 製作者側の問題として、 とにかく悲劇にしようと思っていたので悲劇になるべき理由についてはきちんと考えていなかった、 ということがあったのかもしれません。 理由なんてどうでもいい、と思わせるだけの勢いがあればいいですが、そういうのも感じられなかったです。



10月8日(日)

_ 8 時頃起床。有線で何か妙なドラマをやってて目が覚めた(らしい)。 「GREEN」とかいうギャルゲーのドラマらしい。 あまりにもベタベタなシナリオに嬉しくなってしまった。

_ ぼーっとした後お出かけ。 「はいから亭」でお昼を食べる。 しかし連休なせいか、ウェイトレスさんが全然いなくて無意味。 ランチで焼き肉を食べたのだが、ご飯を大盛りにしたせいでお腹いっぱいになりすぎた。 サラダのドレッシングはかけすぎ。

_ ぬけまるさんを呼び出して、「モダンパスタ」へ移動。 でも「モダンパスタ」は袴じゃないし…などと言いながらお茶を飲む。 「MOON.」「ONE」「Kanon」「AIR」「すずうた」人物相関図とかいうのをぬけまるさんが作ってきてたので、 それをネタにしておしゃべりする。 観鈴の母親(名前忘れた)は実は FARGO に行って殺されたとか、「不可視の力」が使えるとか。 佐祐理さんと瑞佳は実は双子だったとか。 まあリアリティは0なんだけど寝不足なので適当なことを話してたようだ。

_ そんなわけで再びカラオケ。今度は X2000 だったが、 年齢詐称なぬけまるさんは昔の特撮系ばかり歌っていた。 個人的には普段歌わないような曲を選曲したら、うろおぼえなのが多くて失敗ばかりだった。

_ 近くの駅まで送っていただいてお別れ。 高崎で一度降りて本を買ったりなんかして、19 時頃帰宅。



10月7日(土)

_ 銀色。 小説ではないので「 説明 」 というのは違う気がします。 どちらかというと「描写」の問題ではないでしょうか。 このゲームの場合基本的にプレイヤーは「蚊帳の外」なので、 あとは登場人物の行動を納得させるように描いているかどうかという話になると思いますので (根本的にストーリーに問題がある、というのはあるかもしれませんけど)。 文章に関して言えば、 上手いとは言えないですけど、個人的にはそれなりに微笑ましく読めました。 まあこれでもっと長ければ耐えられなかったでしょうけど。 ちなみに、 について言えばほとんど聞かずに読んでるので気になりませんでした。

_ 「竜が飛ばない日曜日」 (咲田哲宏 、角川スニーカー文庫)を読む。 面白いけど、新人賞でこういうのを書いてくる人ってなかなか次の作品を書いてくれない気がして不安だったりする。 内容的には「明日への追跡」(古い)を連想したりなんかして、ジュブナイル SF (ファンタジーか)な雰囲気。 結構読んでてドキドキさせられたし、オチもなかなか。 ただし、恋愛方面が弱いのは惜しい(まあ古めのジュブナイル作品を連想させられた時点で予想できたけど)。

_ 会社の歓送迎会。自分の送別会でないのでどうでもいい。 副工場長に何か色々言われた記憶がある。 というかとりあえずうなずいておいたけど、 私はまともな指示以外には従う気はないし、異動もさせてくれないような人たちはどうでもいい。

_ 3次会まで行った後、えいいちさんより TEL。 予定通り迎えに来ていただき、カラオケに行く。セガカラ。 「…酔ってるんです」などと言いながら歌ってるうちにだんだん酔いがさめた(ような気がする)。 終了後えいいちさん宅で有線を聴きつつ仮眠。



10月6日(金)

_ 「カラミティ・ナイト」(高瀬彼方、ハルキ文庫)を読む。 小説内小説が笑える。 そのあとがきっぽいものは某グインを連想させられるし…。 インターネット関連の記述とか、 ミステリ・SF 作品に対するヒロインの態度とかは微笑ましいという感じ (私の場合「光の王」なんてどんな話だったかすでに忘れてるけど)。 欠点は多いけど、キャラの描き方がなかなか良いのでかなり楽しめた。 そんなに魅力的というわけではないのだが、 例えばヒロインに対する「視線」の向け方とでも言うべきものが、わりと気に入ってるように思う。 小説としての出来はどうか、と問われたら全面的にほめるわけにはいかないけど。恋愛要素も少ないし。

_ 「格闘少女スズ 上を向こうよ」(白石かおる 、角川スニーカー文庫)を読む。 スポーツ系サクセスストーリーのバリエーション。悪くはないけど、 これだったら樹なつみ「パッション・パレード」の方が上。比べる相手が悪いか。 世界ランク1桁になるような奴がどうして学校に行かないといけないのか、という疑問を感じつつ、 個人的にはバーバラの方が好き。

_ 全体として余計な要素を詰め込み過ぎというか、もっとシンプルにしても良かったのではなかろうか。 例えばバーバラは思いっきり嫌な奴のままで良かったと思う(バーバラ関連の描写は結構好きだったりするのだが、 全体としての構成がちょっとばらばらな印象がある)。

_ もしかしたらあまり努力してる感じがしないのが嫌なのかも(してないわけじゃないだろうけど、 そういう描写が上手くなされているとは言い難い)。 例えば「大運動会」とかでも才能だけで勝ってるあかりのようなキャラは好きではないし。 やはりジェシー・ガートランドの方が良い。



10月5日(木)

_ 「無理は承知で私立探偵2  でたとこ勝負の探偵稼業」(麻生俊平、角川スニーカー文庫)を読む。 この人にラブコメは無理、と承知していながら買ってしまった私が悪いのか。 ギャグとして特に笑えるわけでもなく、このような短編集を出す意義が理解できない。 編集者も何とか言ってやればいいのに…。 というかこんなのでも続編が出るということは世間での評判はそれほど悪くなかったのか。 一体どこに魅力があるのか誰か教えてほしい。

_ 吉田@HZさんとこ を見て気づいたのですが、私も SF系日記更新時刻 で捕捉されてました。SF のことは書いてないですが、SF 大会と SF セミナー京フェスには参加してるから、 まあいいということにしておきましょう。 でもダイナ☆コンは今年も参加できなかったですけど…。

_ はやりもの。 制服属性診断チェッカーVol.1.00

あなたは 38.4%制服属性があるといえます.
 制服属性はやや低め,と言ったところでしょう.
 これから制服好きになる方も,社会復帰に向けてリハビリ中の方も,あと一歩です.
 ここで油断しているとすぐに元の自分に戻ってしまいます.
 逆を言えば,引き返すなら今です.
 貴方はこれまでの生き方を棄てられますか?
 測定者延べ1254名の平均値は 61.15%,貴方の偏差値は44.18です

制服なんて普通のブレザーとセーラー服しかなかったような田舎で育った私としては、 まあこんなものか。 しかしゲーム系の人たちと知り合う前は馬車道 なんて存在さえも知らなかったことを考えると、気をつけないといけないのかもしれない (普通の人は1日で馬車道→ブロパ→神戸屋なんて行かないと思うし)。

_ 続けて、 あにきアナライズ

レベル : 16
 称号 : ギャルゲーマー
 【コメント】
 あなたは妹というよりプラトニックでドキドキって恋愛が好きみたいですね。
 もし、あなたが中高生なら、ウラ社会から脱出して恋愛しちゃってください。
 そういう恋愛は若い時しか出来ません。
 このままでは後悔します。ホントです。ホントなんですよぅ(血涙)
 もし、あなたが大人の人なら・・そんな恋愛はもう出来ません。仕方ないので、とき○モでもセ○チでも、二次元 の擬似恋愛をたっぷり楽しんでください。

妹いないのでこだわりないし…。 というか確かにギャルゲーマーかもしれないのでこのコメントは結構イヤかも。



10月4日(水)

_ 小林めぐみさん新刊が見つからない、 と思ったら発売が少し(一週間くらい?)遅れるらしい。 せっかくイラストもいのまたむつみさんだし、売れるといいな、とか思っていたのに残念。

_ というわけでむかつくので 「カナリア 〜この想いを歌に乗せて〜」 (ヤマグチノボル、角川スニーカー文庫)を読む。 18禁ギャルゲーのノベライズを角川スニーカー文庫でするというのにも驚いたが、内容もすごい(内容は18禁ではない)。 とにかくベタベタというか何の意外性もないというか、ありがちなので違和感はないがそれ以上のものは全くない話。 ノベライズとしてはそれほど下手な方ではないと思うのだが、 描写能力に優れてるとか、シチュエーション設定が優れてるとかそういうことはないので、 ただギャルゲーのノベライズだというだけ。 せめてヒロインが主人公を好きになる理由がもうちょっと上手く描写できてれば良かったのだが…。 冒頭の部分では TLS2 の沢田璃未とか思い出してしまったが、 全体としてありがちな話が嫌いでないのなら読めないこともないと思う程度の出来。

_ 「西の善き魔女 外伝2 銀の鳥 プラチナの鳥 」(萩原規子、中央公論新社C★NOVELS)を読む。 いちせさん に思い切り同意。

_ では意味がないので少し書くと、結局のところこの人の話って「生まれ」がものをいう話な気がする。 「空色勾玉」からずっと「実は××の生まれでした」というパターンのオンパレード。 もちろん世界設定的に仕方がない部分もあるのだが、 特に「西の善き魔女」は一種の愚民思想な話な気がしていまいち好きになれない。 もっとも本編についてはどんな話だったかすでに忘却の彼方なので、実は全然違う話である可能性も高いけど。

_ いい加減もうやらないと言ってた 「AIR」の話。 いちせさんみんさんの考えはわりと近いかも。 AIR シナリオ単体なら別だけど(あれが「幸せな記憶」か?と言われると個人的に納得しかねる気もするが)、 SUMMER シナリオを含めて考えると神奈や柳也や裏葉の想いが昇華されてる気がしないのが納得できない要因なのかもしれない。

_ つまり、少なくとも AIR シナリオはハッピーエンドではなくて、 でも全体としての 「AIR」はハッピーエンドのはずなのだが、 その演出が下手である、ということ。 これは例えば 「私 が登場人物は幸せだと思える結末」を求めます という個人の嗜好とは別の問題として「AIR」 の欠陥なのではなかろうか。 ちなみに納得できるかどうかで言えば、 多分私は納得できなかったのだと思う(ああなること自体は納得できるのだが、プロセスが納得できない)。 だから評価がそれほど高くない。

_ って今さら書くのも何だけど、自分が「AIR」 に対して抱いている不満を言葉にするための文章だからまあいいだろう。 冗長であるとか、「家族」に対する価値観の問題とかもあるけど、最大の要因は上記のようなものなのだと思うし。 今後はもうこれについて書かなくてすみますように。

_ F&C で「Pia☆キャロットへようこそ!!3 制服コンテスト」の結果が 発表 されてたが、あんな制服のファミレスがあるか、 という感じ(もともとそうだけど)。かわいい、とかそういうレベルを越えてるような…。 もうちょっと考えてデザインしてほしい。



10月3日(火)

_ 「KI.DO.U」(杉本蓮、徳間デュアル文庫)を読む。 何か女性のウケは妙に良いようなのだが、個人的にはどこが良いのか理解できなかった。 全然面白くないとは言わないが、ヒロインは20代半ばとは思えないし(研究者だから世間知らずという設定なのか? その割には研究者っぽい思考をしてない気がするけど)、 アマネとかいうヒト型コンピュータの言動も最初とその後で全然違うし…。 というかそういうところをつっこむ小説ではないのか。 ストーリーそのものにもあまり意味はないというか、「存在を認められたい」タイプの話なのかもしれない。 そういう意味で男性向け願望充足小説の裏返しというか、その女性向け版というか (父親との関係を含めて「痕」と比較してみるとやっぱりそういう印象を受ける。話自体は全然違うけど)。

_ 「どかどかどかん」(瀧川武司 、富士見ファンタジア文庫)を読む。 ジャッキーチェンが好き、というわりにはクライマックスでのカタルシスに欠ける。 物語上「第一の敵を倒した」というだけだから仕方ないけど、 それにしてもヒロイン(?)の親友の扱いもひどいものだし、 何かいまいち。主人公の性格が中途半端なのも原因かも。 ジャングルで育ったわりには野生児でないというか、目的から考えると頭が悪すぎというか。

_ 能力ものとしては車田正美的にもっとむちゃくちゃしてくれると楽しかったかも (敵の使う拳法がもっとまともだったらまた違うけど)。 まあ新人の作品だからあまり細かいところにつっこんでも仕方ないけど、 こういう何も考えてない系の主人公は好きでないので続編が出ても買わない気がする。



10月2日(月)

_ 「H.O.P.E.」(一条理希、集英社スーパーダッシュ文庫)を読む。 主人公が15歳で天才外科医、って藤本ひとみのようだ。 リアリティがない、とかそういうのは言ってはいけないのか。 一応今後人間的な成長をとげる予定なのだろうけど、今のところ感情移入しにくいのは確かだと思う (性格的、というか考え方があまりにも幼いので)。 社会のあり方としてもかなり無理がある気がするのだが、 スーパーファンタジー文庫の新人賞で久美沙織さんに酷評された作者だけに仕方がないのだろうか。 まあ全然面白くない、というほどひどい小説でもないのだが。 展開次第では面白くなる可能性もなきにしもあらずといったところ。

_ というわけでかわいい表紙なのは「H.O.P.E.」と「R.O.D」です> 吉田@HZさん。 ちなみに「野望円舞曲」は私は面白いとは思えませんでした。 キャラも魅力的でないですし、文章も下手な気がしますし…。



10月1日(日)

_ 「エース桃組 Vol.1」(角川書店)を買う。 都築真紀さん のとらいあんぐるハート2 to 3 Official Side Story 「Sweet Songs Prelude」のために買ったわけだけど、 他にはほとんど読むところもない雑誌。 都築さんのは番外編としてはそれほど悪くないけど、プレストーリーだから単体では特に評価できない。 買うだけ買って、「とらハ3」をプレイしてから読んだ方が良かったかもしれない。

_ 「悠久組曲」(紺野たくみ、電撃 G's 文庫)を読む。 文章の下手さもさることながら小説としてダメ(not ほめ言葉)。 無理矢理キャラを出して、ちょっとイベントをつなげてみました、というだけであり、 物語としての起伏が少なすぎる。 個々のイベント自体小さすぎて盛り上がりに欠ける上に、オチがあれではがっかり。 無理矢理にでもヒロインキャラを決めて、 それを中心としたストーリーにすべきだったのではなかろうか。 個人的にはクレア(CV:岩男潤子←CVだけお気に入り)がヒロインになりそうでなりきれなかったのが残念。 動きが少ないキャラなので難しいかもしれないけど、アルベルトがらみで描けばそれなりにできたはず。

_ ゲーム自体何のために学園ものにしたのか知らないが、 魅力的なイベントがないのなら買っても仕方がないのだろうと思う。 キャラ萌えの人はどうだか知らないが、私の場合は悠久幻想曲も結局「パーペチュアルブルー」はやってないし、 好きなキャラが出てればそれだけで満足というわけにもいかない。 まあもともとの「悠久幻想曲」自体がそれほど出来が良いわけではないので、初めから期待できないと判断すべきか (特に恋愛ものとしては)。



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