1999年6月1日〜10日




6月10日(木)

今日も「Kanon」。 真琴シナリオに限って言えば、 恋愛ゲーや萌えゲーやギャルゲーじゃないのは確か。 萌え感覚はまったく無しというのも同感。 でもそれは真琴シナリオの話であって、名雪やあゆや栞や舞は(萌えゲーじゃないけど)恋愛ものだと思う。 幼い頃の約束と再会というのは学園恋愛ものの定番であり、これはそのバリエーションなのだから。 もちろんファンタジーとしての味つけがあり、それこそが感動をもたらす、ということは否定できないけど、 (真琴以外のシナリオに関しては)あくまでも恋愛感情を前提にしての話なのではなかろうか。

「Moon.」に関しては恋愛ゲーじゃないというのは思い切り納得できるけど、 「ONE」は恋愛ゲーだと思う。まあ細かい定義が分からないので何とも言えない面もあるが。

「Key」「Kanon掲示板」について、 「マイノリティ撲殺系WebBBS」という評価もあるようだが、 それは言い過ぎのような気がする。あまり冷静でないというかナイーブすぎると言うかもうちょっと大人になれよ、という人が多いことも事実だが、 他人を挑発するような表現をしておいて、挑発に乗せられる方が悪い、とばかりは言えないだろうと思う。

で、「Kanon掲示板」で色々議論があったりするのだが、「削除キー」を公開して「不快だったら削除して」とか言う人がいる。 AKIZさん日記にも書いてあるが、 文責を思い切り放棄している行為としか思えない。 他人を不快にさせるのが嫌なら最初から書かなければ良いのであり、書く以上は不特定の誰かに削除する権限を与えたりすべきでない。 問題だと思うのなら自分で削除すれば良いわけだし。



6月9日(水)

今さらだけど夏コミは落選したらしい。何で?とか思いつつ、今日も「Kanon」の評価を探しに放浪する私。 この辺のコメント部とか読むと、 あゆシナリオやってるはずなのにこういう解釈もできるんだ、ということで驚きの種はつきない。 あゆシナリオ(というか「Kanon」全体)を見なければこの解釈で納得なんだけど。 というかあゆシナリオがない方が真琴シナリオの場合感動度が高いと思う。 全然恋愛じゃないけど、というか恋愛は美汐とやってほしい。 ドラマチックというか激しい恋愛じゃないけど穏やかな恋愛で、こういうのも個人的には好み。

良質なシナリオと音楽を持つファンタジー絵本って、 私にはほめ言葉のように思えるが、そうでもないのだろうか。まあ私の場合は元児童文学研究会だから、 というのもあるかもしれないけど…。ゲーム性が皆無だから再プレイしない、というのも分からないし。 面白い物語は何度でも味わいたい、という欲求はないのだろうか。 確かにゲーム性を求める人にはおすすめできないのは事実だろうけど。

しかし、ONEの瑞佳シナリオを全部の女の子にもってきたような感じ とか言われると全然ほめてるように聞こえない。 瑞佳シナリオって告白やりなおし後のいちゃいちゃと ED のモノローグ以降くらいしか基本的に評価してないし。 考えてみるに「ONE」の魅力ってエピローグ時の女の子のモノローグがあるからこそ、という側面があるわけで、 それがほとんどない「Kanon」評価が厳しくなるのも仕方がないのかもしれない。

とはいえ、名雪シナリオが世間で評価が低いのが気になる。 「星の瞳のシルエット」とか「チャイム」とか好きな私にはこういうのもいいと思えるんだけど…。 確かにラスト付近はあれだけど、こんな風に少しずつ好きになってく話があってもいいと思う。 演出的に惜しい部分があるので上述の少女マンガの名作に比べれば評価は確かに落ちるし、 「ONE」の時のようなカタルシスもないけど。 でも7年前の思い出の回想シーンとかは非常に良くできていると思う。

「天使になるもんっ!」を見る。メールチェックしながら見たせいかよく分からなかった。 夏海関係とサーラ以外はどうでもいい話。やはり私はノエルには耐えられないということが分かった。 まあ第1回を見たときから予想できたことだけど…。



6月8日(火)

最近気になったこと。内線電話で自分の部署の人間を呼び捨てにしてる人がいる…。 社内なんだから(組織は別でも)敬称つけるべきだと思うのだが。よく分からない。

Web で「Kanon」の感想などチェック。 こういう意見もありなのか、という感じ。 私も目の前のヒロインを好きになる方だけど、出会ってしまえば誰が一番好き、というのは当然あるわけで。 むしろ誰かを好きになれなかったらその方が寂しい。恋愛ものでないなら話は別だけど。 本当は私はキャラそれ自体、というよりキャラの恋愛のあり方、主人公とヒロインの関係が好ましいキャラが好きだ、という話もある。 だから好きになるキャラのタイプもゲームによって全然違ってたりする。

「キャラを描かないこと」には確かに成功しているかもしれないが、 キャラを抜きにして描きたいほどの物語であったか、というとちょっと疑問。というかそのキャラだったからこそ、という物語でないのなら、 キャラの存在意義がないのではなかろうか。物語としてはある意味でありきたりなものが多いわけだし…。 物語としては分かりやすい、わりと定番な話で、演出で勝負、というコンセプトなのかと私は思っていたのだが。

現在の「キャラ萌え」全盛、という風潮に対しては私も賛成しかねる部分があるのでキャラがすべてだと言うつもりはない。 ただ、キャラとしての魅力なしには恋愛系ゲームは成り立たないのも事実。 というかプレイヤーでなく主人公に魅力を感じさせるように演出してくれなくては、ストーリーの説得力が低下してしまう。 それが「キャラを描くこと」だと思うのだが「Kanon」はその点で「ONE」に比べて劣っていると思う。 設定上ヒロインが子供のままで成長できずにいるので、「ONE」のようにヒロインの方が精神的に強いということにできなかったせいか、 という気もする。

「スーパードール・リカちゃん」は録画しそこねたので見損ねた。むちゃくちゃ悔しい。 何か最近ミスが多い。



6月7日(月)

今日も「Kanon」。 舞シナリオの分岐で佐祐理シナリオがあるということでやってみる。 表面的な魅力でなく、その奥にあるものを踏まえてみると、やはり非常に魅力的。 シナリオとしてはあっさり終わり過ぎなのが残念だが、 「一見フォローしているように見える側が支えられている」という基本をおさえているので可。 もっときちんと描いてくれれば「Kanon」で一番のシナリオになったのでは、という不満もあるけど…。

もっとも美汐は茜、佐祐理さんはみさき先輩、とキャラ的にかぶっているのでこの2人をヒロインとして中心に据えて描くのは躊躇してしまったのかもしれない。 名雪の場合は瑞佳シナリオの修正版という側面があるからいいのかもしれないが。 魅力的なキャラを作り出すことの難しさを感じさせられた。

Key の掲示板は予想通りというか何というか…。 わざわざ「Kanon」や「ネタバレ」の掲示板を設けてもらっていながらその意図を汲めない人間が多すぎる。 というか、「TPO」というものを理解できないというだけなのか。でも注意してくれる人もある程度はいるので、 まだ絶望というほどでもないのかもしれない。

「十兵衛ちゃん」を見る。一回見損ねたのでちょっと分かりにくいが何とか推測しつつ…。 ギャグとシリアスの混ぜ方のバランスがあやうくなってるけど(四郎のお母さんとか)、十分面白い。 ラストあたりは予想通りで嬉しくなってくる。やはり定石は大事だと思う。



6月6日(日)

休日をつぶして「Kanon」。

2人目は名雪で行こうかな、と思いつつ分岐を推測して適当にロードしてすすめてたら真琴シナリオに。 展開は非常に分かりやすく親切。カタルシスも得られた。しかし「天野美汐」って…やはり元ネタは「プリティサミー」なのだろうか。

3人目は名雪。初めてまっとうな恋愛ものになって嬉しい。でも時計あたりは個人的にはあまり評価できない。 というか思いが通じたあたりまでで十分な感じ。「ねこーねこー」が良い。 しかもはんてんを愛好してるところが Good. 「沢渡」もあるし、やはり「星の瞳のシルエット」なのか。 あゆがなくしたものは「星のかけら」に違いない、とかしょーもないことを考える。

次は栞。病弱なのに学校来るなよ、と思うのは私だけか。個人的には姉の方に感情移入してしまった。 ED の演出がいまいち盛り上がりにかける。

ラストはあゆ。今までプレイして十分すぎるほどネタが分かったので、展開は予想通り。 でも昔はまだしも、今のあゆに対しては恋愛っぽくないのでちょっと減点。 今気づいたけど一人称「ボク」キャラなのがいけないのかもしれない。

全体的にこれ、というキャラがいない。 サブキャラの方がいい味だしてて魅力的。 特に天野美汐がお気に入り。 名雪もいい娘で好きだけどみさき先輩ほどでもないし(茜とは比べるまでもない)。

というわけで、事前の予想「そこそこ感動できるけど「ONE」を越えることはできない」が思い切り当たってしまった。 シナリオのテンポも悪くなってるような気がする。もちろん単体としては十分面白い話ではあるのだが、 どうしても比較してしまうし、比較すると負けてしまう。「虹をみた小径」を越える曲にも出会えなかった。

シナリオとしては真琴シナリオが結局一番完成度が高い。ただし恋愛ものとしては名雪シナリオが一番良くできている。 全体として演出に凝りすぎてかえってすべってる感もあり、「ONE」のシンプルさに戻ってほしい気がする。 とはいえ現在の世間の18禁ゲーム水準から見ればはるかに上だと思うし、当分これを越えるゲームが出るとも思えないが… (そもそも今後「ONE」を越えるゲームに出会えるかどうか疑問)。

しかし「Kanon」の後に「ヤマモトヨーコ」を見てると死にそうになる。今さら唐突に紅葉−ローソンのからみなんて出されてもどうしようもない。 フーリガーがリオン提督でなく一介のエンジニアでしかないローソンと交渉してるのもヘン。そんな権限ないはずなのに…。 綾乃のお祖父さんもわけわからないし、無意味な演出が多すぎる。



6月5日(土)

コンタクトレンズを引き取りに行って、ついでにお買い物。「Kanon」入手。でもその他の買い物のため、 部屋に戻ったのは 18:00 頃。で、それからプレイ開始。

OP はデモも見てるし、特に感慨なし。妙に声量が小さい気がするのはミキシングの問題? 音楽方面は基本的にダメなのでよく分からない。

最初はとりあえずあゆシナリオに入らないよう気をつけつつ進める。 ノリは「ONE」に近いので楽しめる。名雪は瑞佳とみさき先輩をたして2で割ったような印象。 幼い頃の名雪はかわいくて良い。栞は一度会えたけどその後現れないので思考から排除。 何か栞だけ顔がかわいくないのは何故だろう。真琴は恋愛対象っぽくないので適当にあしらう。 ということで舞先輩でいくことに決定。

舞先輩は最初だったこともあり、ラストが全然読めなかった。まさかこうくるとは…という感じ。 感覚的には「Moon.」に近いかも。ちょっと納得できない。 舞踏会のドレスとか卒業式の袴はすごく良い。うさ耳はちょっと…。 という感じで眠くなったので寝る。



6月4日(金)

高校生が工場見学に来た(80人くらい)。まるでアニメ版「To Heart」の浩之のごとく無気力、だけど 人の話を聞こうとしないすばらしい生徒たちであった。無意味なので工場見学なんてやめさせてほしい。 人手が足りなくて2回も案内させられてしまったし…。

Kanonを買いに行こうと思ったら近所のヤマ○電機で売ってない。 仕方ないので帰って「こみパ」。まあ一応全員終わってるのでする必要ないけど。

「コレクターユイ」を見る。今回はスペオペのパロディネタということで、本当にNHKはこういうの好きだなあとか思いつつ、 そこそこ楽しめたので良かった。「キャプテンフューチャー」は「見た」記憶しかなく、内容は後に本を読んだ分でしか覚えてないけど。 しかしコレクターズってヘンな奴ばかりな気がするような…。



6月3日(木)

Keyからメールのお返事が来てほっと一安心。 FAQ はさっさと作りたいけど、みんなやる気がなさそうなのでつらい。

会社で海外留学募集の案内が来たのでちょっと心が揺れる。応募しても行けるとは限らないけど、 だらだら仕事するよりは勉強したい。会社に入ってどんどん頭悪くなってきてる気がするし。 でも期間が1年で何を勉強しろというのだろう。MBAも普通2年はかかるし…。 とりあえず無駄な時間を英語の勉強にあてることにしよう。

とか思いつつMBA関連のページを検索。名門に行こうとするとなかなか大変そうだ。 大学入試時なら英語もそこそこできた自信があるのだが…。 というかペーパーテストならちょっと勉強すればなんとかなると思うけど、志望理由とか電話での面接(?)とかはつらい。 会社での業績も見るべきものがないし。

とりあえず「Kanon」が終わるまでは…と自分に言い訳して「こみパ」。 時間がないので攻略ページを見ながら、芳賀玲子、塚本千紗、立川さんクリア。 コスプレお姉ちゃんは瑞希のインパクトに負けてるし、千紗はこれ、というものがない。 世間的にはやはり千紗とか好まれるのかな、 と思いつつやはり私はこういう年下のドジでのろまなカメ(古い)な女の子に萌えることはないような気がする。 かわいさだったら遊園地で迷子になった後に一緒に遊んでた女の子の方がかわいいし。 それと私服のワンピース(?)の趣味はいまいちだと思った。

コスプレお姉ちゃんは瑞希のインパクトに思い切り負けてるのでキャラ的にはいまいち。 でもパジャマ姿とかにはちょっと心動かされた。男の部屋でそういう無防備な格好をするのはちょっと…。 あと遊園地の誘い方とかも良い。

立川さんは基本的におまけなのでアレだけど ED 周辺は好き。 「かわいそうな女の子なんかじゃない」というくだりには思い切り共感。 というかこのゲームのクライマックスのセリフで共感できたのは初めてかも…。 エピローグもこれはこれでありかな、という感じ。 最初瑞希、ラスト立川さん、という順番は間違ってなかったと思う。



6月2日(水)

Keyの掲示板増設… ってそれはいいけど機種依存文字とかの注意書きを入れてくれないのは何故なのだろう。 ゲーム系全般のネタバレ掲示板は私も作ろうとしてたので、先を越されて何か悔しい。

仕事中やたら眠くてどうしようもなかったので、さっさと帰って「こみパ」。 ジャンル「SF」で 2,000 部完売はやはり嬉しい。 「星界の紋章」とかのネタでも無理だろうとは思うが。うちの大学のSF研の会誌なんて 200 部も作ってなかった(しかもコピー誌)。 お茶大とか名大はもっと多いと思うけど。 というわけでファンの女の子クリア。今までプレイしてきた中では一番シナリオがダメ。 似たようなシチュエーションとして「お嬢様特急」の飯山みらいちゃんとかもいるけど、 あちらの方がずっと上だと思う。 「さくら」や「ウェピー」ネタはそれなりに楽しめたし、声は(多分)こ○ろぎさとみさんで、すごく好きだけど、 でもあの展開はないだろう、という感じ。

「天使になるもんっ!」を見る。ラストのおばあさんの一言のためだけの回。 今後の伏線になるだろうこの一言のために1回を使うというのはなかなかすごい。



6月1日(火)

「すずうた」七海シナリオを攻略ページを見ながらクリア。 今まで何がいけなかったのかは結局理解できなかった。蛍がらみのイベントを見逃してたのかな、と一応推測。 予想通りどうして七海をどうして好きになったのかが分からないし、どうしてデートすることになったのかも、 夏祭り(?)に行くことになったのかも分からない。やはりリプレイするしかないか…。

でもほめてる人もいるようで…。 というかシナリオをほめてるわけでなくて「泣けた」と言ってるだけなような気もしないでもない。 かつて、名作でなくてもツボをつけば人を泣かせることはできる、と New Type のコラムで書いてたのは誰だったろうか。 とり・みきのような気もするのだが記憶が定かでない。
 まあそういうツボをおさえているということは今後にも期待できるかもということだけど、そのための先行投資としては高すぎる。 早川書房の経営を支えるために青背を買いまくる方がまだコストパフォーマンスが高い。 「キリンヤガ」も早く読まないと…。

Keyサーバメンテナンス。というかサーバ増強するらしい。 今まで議論してたのは何だったんだ、という気もするけど、これで問題が(ある程度)解消するのならまあいいだろう。 FAQ はどうしよう、という問題は残っているけど。Key の方からメールの返事が早く来てくれれば良いのだが…。 マスターアップできたようなので、少しは余裕出来てると思うし。

しつこく「こみパ」。 「後は値段を300円くらいに設定しておけば、 最初から50部完売も難しくはないでしょう」なんて書いてあるけど、私初回から 100部くらい完売してることが多いような…。 すでに同人誌作成は完全にルーチンワーク化しているが、 ジャンルは「魔女っ娘」と「ギャルゲー」がほとんどというのはさすがに恥ずかしい。 本来の私の趣味は少女マンガと少女小説とSFなのだが…(それはそれで問題か)。

というわけで現実に 2,000 部売るなんて一生無理だろうな、 と思いつつコミケ当落チェック。 シーズンばっちりなLeafの販売戦略はすばらしい。 さすが、同人誌活動のために会社をやめた(?)スタッフが作っただけのことはある(当初の発売予定よりは遅れたような気もするが)。

「スーパードール・リカちゃん」を見る。この手の話に定番のジューンブライドねた。 しかしカトリーヌの言動って知らない人から見ると「あぶない人」なのだろうな、と思いつつ、 特に話が進展したわけでもないので評価すべき点はなし。



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"Fay"  felicity@misao.to

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