1999年8月11日〜20日




8月20日(金)

_ ファンタジーの弊害…。 でも「ONE」はそもそも問題自体が主人公の内的原因から発生してるわけだから、 精神のありようが変わればその問題は解決して当然だと思う。 現実世界の問題は、また別の問題として残るのではなかろうか(みさき先輩が外に出るのはやはり大変だと思う)。 それに戻ってきたのは単なる「日常」であってそれ以上のものではない。 だからそこで幸せになれるとは限らないし、またつらいこと、悲しいことがあるかもしれない。 「誤った認識を与えかねない」ということだから、普通に読めばそういう誤った認識はしないであろう、 という解釈なのかもしれないけど…(でも文章全体としてはそうは読めない)。 ついでに言うと「鈴がうたう日」では私には主人公が成長したようには思えなかったし、 「Kanon」も同様。だって(あゆシナリオを除いては)過去のつらい出来事を思い出してない、 すなわち目をそらしたままなわけで、そんな状態で「成長」とか「過酷な現実を受け入れ」とか言われても (日記とか掲示板で書いてることの繰り返しになっちゃうけど)…。 例えば名雪シナリオですべてを思い出した上で(あゆあゆ、沢渡真琴、舞先輩等)名雪を選ぶというのであれば、 私も納得しなくもないけど。

_ 私のようなファンタジー好きな人間からすると、ファンタジー世界にはファンタジー世界なりの喜び・悲しみがあって、 そんな単純にみんなが幸せになるような、逃避すればすむような、そんなものではない、という認識があるわけだけど (やはり「ファンタジー」の定義が違うのかもしれないが、それならそれで別の言葉を使ってほしい)。 「現実受入論者」(?)は、この手の議論で良く引き合いに出される神林作品はどう評価しているのだろうか、 というのが素朴な疑問。「現実」なんてのはある意味で共有幻想であって、 認識の仕方次第でいくらでも変わりうる、という気もするのだが。 ファンタジーでいえば(というか一応オカルトホラーもの?)小野不由美さんの「悪霊シリーズ」とか読むと、 こういう人たちはなかなか得るものがあるのでは、と思うけど、きっと読んでくれないのだろう。 というかそもそもこの日記自体読んでないか。

_ まあ私だってそれほど本を読んでるわけではないが(元SF研で、SF大会に行ったりしてての実感)、 ギャルゲーマーにはもうちょっと本を読んでほしい気がする。 少なくともファンタジー批判をするのなら、 やはりファンタジー小説の名作と呼ばれるようなものには目を通しておいてほしい (「ロードス島戦記」とかは日本のファンタジー小説史の中でおさえておくべきものだとは思うが「名作」とは違うと思う)。 そういえば M.エンデの「はてしない物語」も結局ファンタージェン(だったかな)の問題は新しく発生してるし、 現実世界の問題も解決してなかったなあ、とか思ったり。 映画版はその辺超ご都合主義だったので、個人的には全く評価していないけど。

_ 確かに浩平の言ってること については変だ、と思う部分はあるかも。 ただ、私にとってそれはあまり重要ではないので切り捨ててるだけで。 麻枝さんと久弥さんの「永遠」解釈に関しては、 多分久弥さんの方が感覚が近いのだろうけど (麻枝シナリオでの浩平の帰還の仕方とかにどちらかというと違和感覚えるし)、 やはりきちんと考えてないのでコメントもまともにできないのであった…。



8月19日(木)

_ Tactics みんなの掲示板で教えてもらって、 都築真紀さんのページを見に行く。 8/5付の日記の方で 「とらハ2」について 「今回は「愛」で、「続けて行くこと、維持するコト」なつもりだったんだけど」 と書いてあって、なるほど、という感じ。 言いかえると、「とらハ2」では好きな人との「日常」が描かれているのではなかろうか。 穏やかだけど毎日幸せで、時々ちょっと事件もあって、でも一緒に人生を歩んでいく、 そんなお話。

_ だったらいいなあ、ということで、思っていたことのすべてが表現できていたわけでもないと思うけど、 でも私が好きになったのはそういう「日常」なわけで。 愛さんを好きになったことは間違いではなかった、と思う。

_ 分岐点 はゴールデンウィーク前にちょっと考えてみたり、その後おつきあいしなかったり、だと思うのだが、 隠れキャラシナリオは個人的に評価がいまいちなので、まああきらめてもらってもいいかなあ、と思ったりもする。

_ 「どっちの料理ショー」を見る。「ワッフル vs クレープ」という因縁の対決。 個人的にはワッフルに思い入れがあるものの、正直クレープの方が勝つと思っていたら、 結果的にはワッフルの勝利で驚いた。 (練乳は使ってなかったみたいだけど)蜂蜜が大量に使われてたりしたのが良かったのだろうか。



8月18日(水)

_ お願いだから就業時間中に事務所壁面工事をするような計画をたてるのはやめてほしい>設備担当者。 うるさくて仕事ができない。というわけで逃避行動。

_ 「とらハ2」の魅力はやはり 全体を包みこむ雰囲気が凄く優しくて気持ちが良い ということだと思う。キャラもストーリーも特に目新しいものではないし、 文章や音楽やグラフィックが特にすぐれているわけでもないし。 メッセージがどうとかは興味がないけれど、 個人的には製作者の「やわらかなまなざし」とでも言うべきものは評価したいし、 もしそういう「雰囲気」を目指していたのだとすればそれは成功したと言えるのではないかと思う。 「キャラ萌え」とかいちゃいちゃレベルは下がったにしても。

_ でも ivory掲示板とか見てると、 世間の評価はいまいちで云々とかいう話題があるみたいだし、一般的にはそれほど評価されてないのだろうか。 Tactics の掲示板では妙に評価が高いみたいだけど。 実際欠点が多いのも事実なんだけど、私はやはりみんなが幸せになれる物語が好きだ、 とか真雪みたいなことを思ったりもする。 もちろん必然性があれば悲劇でもいいし、ハッピーエンドだけどそこにはお別れが不可欠、 みたいなお話も大好きなんだけど。

_ でも本当は明日 ISO の定期審査があるからこんなことしてる場合ではなかったりする。 発明関連の工場長表彰式もあるし。

_ でも「天使になるもんっ」を見る。本筋であろうと思われる「天使」ネタがちょっと出てきたのは嬉しいが、 ノエルが相変わらずだし、家族はバカばっかだし、特に面白いというほどでもない。 一応今後の展開に期待。「私はあきらめが悪い方です」 by 茜。



8月17日(火)

_ 浦和が一時アクセスできなかったけど、何だったのだろうか。 ちなみにこの 「浦和」が小林めぐみさんネタだということが理解できる人は、 一体どれくらいいるのだろうか…。

_ 愛さんに萌えないなんて…。 というか別に私もキャラ萌えしてるわけじゃなくて主人公との関係が好きなだけだけど。 キャラそのものとしては特にアピールする部分があるわけではないし。 でも、知佳ぼーの方が目立ってたり、主題歌うたってたり、ゆうひの方が美人だったり、EDもゆうひ用があったりするけれど、 それでもやっぱり「とらハ2」で主人公が結ばれるべき相手は愛さんだと思う。 みんないい娘だけど、恋愛対象とは思えない場合がほとんどだし(除くゆうひ)。

_ 謳い文句である “リリカル・ラヴストーリー”は嘘というのが…(^^;; 確かに絵柄的には悪くないと思うから気に入る可能性もなきにしもあらずなのだが。 というわけで、秋葉原とかに行ったら衝動買いしちゃうかも。

_ ちなみに 13cm のページで声も確認したけど、 声自体は確かになかなかかわいくて良い。 でも内容が…。やはり「ご主人様」というのがひっかかるので結論は同上。



8月16日(月)

_ 基本的にこの日記ってひとりごとだから文体が荒いし、 お互いにコメントし合うような形式で書こうと思うとちょっとつらい。 もちろんそこだけ丁寧語で書けば、という話もあると思うけど個人的なポリシーとして、 文末形式はできるだけ統一したい、という面もあったりする。

_ カテゴライズの意味 というのは私も理解してないわけではない。実際私だってそういうことやってるし。 ただ極端にやりすぎると現実と乖離しすぎて意味がないのでは、と思う。 基本的に私は極論が好きではない、というのもあるけど。

_ 何というか、作品において「描きたいこと」はあるのかもしれないし、それは私も気になるけど、 「伝えたいこと」があるのかどうかはちょっと疑問。 何を読みとるかは、 確かに人それぞれなわけで、かまわないと言えば言えるけど。 私の見解とは違う、というだけだし。

_ ネタバレ。というかこの日記もレビューもネタバレは考慮してないから今さら言うのも何だけど。 茜の「 この現実はあなたにとって意味のないものなんですか?」 は、この世界を去って別のところへ行ってしまう以上、 この世界に生き続ける人間にとってはそういう風に受け取れる、ということに過ぎないと思う。 どういう理由で浩平が消えるのか、具体的なところは知らなくて現象だけを見て推測してるわけだし。 というか話題を広げてもフォローする時間がない。思いつきで書くと後で苦労しそう。 関係ないけどやっぱり小野不由美さんの「魔性の子」は…ちょっと違うか。

_ いつも書いてることなんだけど、やはり「現実の受容」とか言うからには、 氷室冴子さんの「シンデレラ迷宮」「シンデレラミステリー」は読んでおいてほしいような気がする。 それこそ感傷かもしれないけど、「レディ・アンをさがして」なんてのも好きだ。 「なんて素敵にジャパネスク2」も。 幸せになるために新井素子さんの「二分割幽霊奇譚」とか「あなたにここにいて欲しい」とか さらにすごいところで「チグリスとユーフラテス」とか。 素直に「星へ行く船」シリーズとか「扉を開けて」とか最後に「…‥絶句」を読むとか。 「セイレーン」(だっけ、記憶が定かでない…)とかもあるし。

_ 「フロレアール -すきすきだいすき-」を危うく買おうかと思ったが、 人によっては、くそミソに貶しそう とか書いてあるし、やはり思いとどまって良かったのではないかと思う。 それは静かな予感だったの♪とか歌ってたわけではないが、何となく私の場合けなしてしまいそうな予感がする。 というか鬼畜入ってるらしい、とか書いてあるし、そういうのはやはり肌に合わないだろうから…。



8月15日(日)

_ コミケの樣子は長くなるので 「わっふる同盟」の方にまわすとして、とりあえず暑い1日であった。 個人的には久弥さんの本さえ買えればいいや、と思っていたので満足。 正直言うとゲームの描写とちょっと合わないかな、という部分がないこともないけど、 茜だし、良かった。小説ではなかったけど。

_ 今気づいたけどこの辺 全然回答してなかったような気がする…(今頃気づくなという話もあり)。

_ 「司が好きなのは、久住に恋している香澄」説というのは、香澄ちゃんが自分の気持ちをおさえつつ、 一途に久住くんを想っている姿に司は恋したのであろうから、他の人をあっさり好きになってしまうようでは、 好きになったかいがないというか、「そんなの俺が好きな香澄ちゃんじゃない」状態なのではないか、 と思ったりしただけで、実は根拠はあまりなかったりする。 だからあっさり司に心変わりしたらやはり興ざめだろうけど、久住くんを想いつつもとりあえず一緒にいてくれて、 いつか振り向いてくれたら嬉しい、という感じかと思う。

_ 「君にまごころを」デモに関しては、 あくまでもデモなので何とも言えないが、口の位置がちょっとヘンな絵が…。 それとやはり少女マンガは偉大だ、 というか微妙な表情とか点描その他の処理とかによる描写を文章で表現するのはむちゃくちゃ難しいということを再認識。 同じ状況を DNML 形式で見せられるとはっきりするのだが、 そういう意味では Leaf の VN も「ONE」もお話にならないような気がする。 もちろんそれらは少女マンガそのものを作ろうとしたのではなく、 別の手法で描いているわけだから問題はないのだろうけど、 やはり例えば「痕」などでも登場人物の心理描写とかはどうしても表面的なものになりがちなわけで。 下手な少女マンガのレベルを越えてるのはもちろんなんだけど。 というか「ONE」を越えてる作品は少女マンガでもほとんどないけど。 というかこの辺に関しては適当に書いてるのでつっこまれたらどうしようもなさそうな気もするけど。



8月14日(土)

_ 従妹の成人式の写真を見る。ものごころがついてから初めて生まれた従妹なので感慨が…。 というか私も年をとるわけだなあ、という感じ。ちなみに私の誕生日のちょうど2ヶ月前が誕生日。 写真自体は着物の趣味も良く、意味もない厚化粧もなく、 かわいく撮れていた(別に従妹だからひいきしてるわけでなく)。 ちなみにこちらの従妹の友人たちは結婚しまくってるらしい。 20歳前に結婚なんてさすがにさすがに早すぎる気もするのだが、 そういえば私の成人式の時にも何人か結婚していたやついたなあ、 というかそいつらの子供はもう小学生なのか、とか思うとさすがにあせる。

_ コミケには行くつもりだったがむちゃくちゃ雨が降ってるのでパス。 とりあえず売り子の手伝いをする予定の谷桜さん邸へ。もちろん BGM は「雨」である。 上越線は私が乗った列車(15時頃)が最終だったみたいで、 その後の運行の見通しはたっていないというアナウンスが流れていた。 ちなみに吾妻線はあっさりと不通になり、バスによる代行になっていた。



8月13日(金)

_ 実家に帰る。従妹(1つ下)の結婚式の話を聞いて驚き。何か悔しい。 まあ年齢からすれば結婚しても全然おかしくないんだけど。

_ そんなわけでとりあえず酒を飲んで寝る。カタログチェックは…ちょっとだけした。



8月12日(木)

_ だるい。目が覚めて起きようとしたら足がつるし、腕が疲れていてマウスを操作してるとイライラしてくる。 キーボードを打ってる分にはそれほどではないので文章は書けるのだが(マウス操作を必要とする) 業務はほとんど進まない。というか逃避行動に走ってしまう。

_ コミケのカタログチェックが全然できていない。今回は何か気力がわかないのでとりあえず行くだけ、 ということになりそう。Leaf,Tactics,Key 系はある程度まわるとして、あとは moo 系、お嬢様特急(あるのか?)、 天地無用、プリサミ、くらいか。十二国記系はまわる気になれないし(中には面白いのもあるのだろうけど、 元の小説が素晴らしいだけに不満も募りそう。男にキャラ萌えする気にはなれない)。

_ 今日の楽しい書き 込み。 ここまでいくともはや一種の才能かも…というか、単に常識にとらわれない自由人なだけか? それとも 「たった一つの願いを・・・ (ネタばれです)」なんていうタイトル自体がそこがネタばれ掲示板である、 という共通認識が存在しないことを示唆している、ということなのだろうか。



8月11日(水)

_ 何となくこんなのも読んだけど、 何で「主人公に共感できるか、全く理解できないか、に分かれるのだ」 とか言ってプレイヤーを単純にカテゴライズしようとするのだろうか。 分かる部分もあり、分からない部分もある、というのが普通なのではないかとか私などは思うのだが。 「ONE」だって私は絶賛してるけど、浩平のことは「何だこいつ」と思うことも多いし、 茜のことでさえすべてが理解できてるわけではない。

_ これ とか読んだりもしたけど「ONE」に関する捉え方は少なくとも違うなあ、というかあれって浩平の物語ではなく、 描かれているのはむしろヒロインの側の物語なのではなかろうか。

_ レビューとか読んでても「ああそうですか」以上の感想を持つことは実はほとんどなかったりする。 というか私は物語を「読み解く」とかそういう行為にはあまり興味がなくて、評価の仕方、 あるいはそこから見えるものの見方・捉え方そのものが関心の対象だったりするわけで、 私が書いてる文章も実はレビューと呼ぶほどのものではなく、ただ私の感じたものを書いてるだけだと思う。 そのことをどう評価するかはこれまた人によるのだろうけど、 私が伝えたいのは「私がその作品を評価する(しない)のは、あるいは面白いと思う(思わない)のは、 これこれこういう理由ですよ」というただ、それだけのことなのかもしれない。

_ 「ブギーポップ・ミッシング ペパーミントの魔術師」(上遠野浩平、電撃文庫)を読む。 それなりに面白いけど、何か普通のお話。各登場人物がみんな中途半端な印象。 構成も特にひねってないみたいだしブギーポップも別にどうでもいいみたい。 玲(だったかな)視点があると良かった。



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