ボリビアでの食い道楽講座

食は、旅の最高の楽しみ。  ボリビアは物価が安く、特に食べ物はびっくりする程安いです。
ボリビアは食い道楽するには最高の国です。 ここでは私のオススメする食の楽しみ方を紹介します。

贅沢するならチュラスケリア 
日本でも一時期話題を呼んだ、シュラスコ(焼き肉)レストランの事です。
もともとはブラジルかアルゼンチンの料理だと思いますがボリビアでも町に2、3件はあり人気料理です。
こちらではチュラスケリアはちょっと気取った時に行く感じの店が多く、デートや会社のパーティー、一ヶ月に一度の
家族での外食など特別な時に地元の人は利用します。
大体、入場料が40Bs(1000円程度)で肉はもちろんのこと、サラダとちょっとしたボリビア料理があるサラダバーと
デザートが全て食べ放題です。

日本でシュラスコ屋に行った事がある人はイメージがつくと思いますが、肉は鉄串に刺され大きな固まりで焼かれ、
店員が各テーブルにそれを持って周り、刀のようなナイフで削ぎ落としてくれます。
チョリソー(巨大ソーセージ)、自家製ベーコン、鶏肉、羊の肉、牛肉だけでも尻肉、胸肉、肩肉、あばらの周りなど10
種類以上の色んな肉が食べられます。 こんな贅沢は日本じゃ絶対にできません。 

私の経験から、チュラスケリアでの必勝ポイントを伝授します。

ポイント1・・・サラダバーで食べ過ぎない事。 食べ放題なんていうと、いつも私は皿に山盛りに欲張ってしまい、その後
        「えっ!こんなに肉の種類があったの!!!」とメインの肉を食べれなくなってしまいます。

ポイント2・・・・肉は極力薄め少な目に頼む事。 肉は全部で10種類ぐらい来ますので、ペース配分が必要です。
         一度食べた肉も、その後何度も周ってくるので、最初は味見程度に全種類少しずつ食べてから、美味しか
         った肉をその後 たらふく食べるのが良いでしょう。

ポイント3・・・最後のデザートをお忘れなく! ボリビアの美味しい果物を色んな種類食べられるチャンスです。
        異常に甘いケーキも話の種にどうぞ! 甘いものが苦手は私にはとてもじゃないけど食べられません。
        プリンはとても美味しいです。 グリコのプッチンプリンのようなインチキではなく、ケーキ屋とかで売っている
        蒸しプリンです。

飲み物は別料金、ビール250円程度、ジュース150円程度。 ワインはフルボトルでボリビア産1500円程度〜。


ボリビア郷土料理を味わおう。

私の好きなボリビア料理

1位 ピカンテ・デ・レングア(Picante de Lengua)
 ピカンテとは辛いという意味で、レングアは牛タンの事。 
 牛タンを柔らかく煮込んであり、それにトマトソースをベースにした辛いソースが
かかっている料理。その他、同じ味付けでピカンテ・デ・ポジョ(鶏のモモ肉)、ピカン
テ・デ・ミクスト(牛タンと鳥のモモ肉が半々)、ピカンテ・デ・コネホ(ネズミのようなウ
サギ)などがあります。

(右の写真はピカンテ・デ・ポジョ)
2位 ピケ・マッチョ (Pique macho)  
日本語でもマッチョマンなんて言葉がありますよね。 
マッチョとは単純には雄を意味し、一般的には男らしいとか、勇敢なとか、大きい
なんて意味で使われています。
ピケマッチョは、そんなイメージにぴったりの料理です。 
大きな皿にの一番下にまず、プライドポテトが山盛りに敷かれ、その上に、ひつ口
サイズの牛肉のブロックとウィンナー、さらにその上にトマト、玉ねぎ、ロコトと呼ば
れる辛いピーマンの輪切りが散りばめられます。通常この料理は4人ぐらいのグル
ープ向きの大皿料理です。 男性だったら2人、女性だったら3人ぐらいまでだったら、
Medio Plato(半皿)を頼んだ方が良いでしょう。 ボリビア料理は、料理によって半皿
で頼めるのでメニューにMedioと書かれてあるものがあったら、量が多いと思って半皿
を頼んでおいた方が無難だと思います。
3位 ソパ・デ・マニー(Sopa de mani)
マニーとはピーナッツのことです。 
生のピーナッツをペーストにして、羊、鳥、牛のあばら肉でとった出し汁とミックスして、最後
にカリッするまで揚げた細切りのフライドポテトをのせた料理。
色は白っぽく、私の協力隊の同期はこのスープをずっと豚コツスープだと思っていたほど、
とんこつスープに見た目が良く似ています。 
ラーメンを入れたくなってしまうようなコクのあるスープです。
4位 パト・コン・ビノ (Pato con vino) 
パトとは鴨又はアヒルの事で、そのモモ肉をワインで煮似たもの。
日本では鴨肉なんていうと、高級料理ですからね。 
鴨は鶏肉よりも脂っこく、肉に味があるといった感じ。
5位  シルパンチョ (silpancho)
ハムカツのような料理。 肉は豚肉ではなく牛肉で、ステーキをたたいてハム
ぐらいの厚さまで薄くのばしパン粉をまぶしてあげた物の上に、目玉焼きとトマ
トと玉ねぎのみじん切りのサラダを乗せた料理。
シルパンチョはボリビアの大衆料理で、コチャバンバやサンタクルスにはシルパン
チェリアというこの料理のみを出す店があり、早い、安い、美味いといった日本の
牛丼屋的存在です。
6位  ボラーチョ・デ・ロモ (Borracho de lomo) 
ボラーチョとは酔っぱらいの事で、ロモとは牛肉の赤身の部分。
日本語だと、「酔っ払ったフィレ肉」とでも訳すのでしょうか? 
ボリビアでは牛肉は赤身の部分が最もやわらかく美味しいです。 
フィレ肉ををステーキにして、その肉汁を生かすためにスープを加え、プライドポテト、
目玉焼き、トマトと玉ねぎを炒めたものをのせた、ボリューム満点のスープ料理。
7位  アンティクーチョ (Anticucho)
牛肉の心臓料理。 牛肉の心臓を薄切りにして竹串に刺したバーベキュー。
道端の屋台で売られていて、日本の焼き鳥屋といった感じです。
8位 パパ・レジェノ(Papa relleno)
ボリビア版ジャンボコロッケ。 中心に肉のミートソースのような具が入っていて、
それをコロッケのようにゆでたジャガイモをすりつぶしたもので丸めて、パン粉を
つけてあげたもの。ミートソースの他にもチーズが中心に入っているものもある。 
9位 ミラネッサ (Milanessa)
ボリビア版のカツ料理。 ミラネッサ・デ・カルネはビーフステーキのカツ。 
ミラネッサ・デ・ポジョはチキンカツ。 ミラネッサ・デ・ナポリターナはビーフカツ
の間にチーズがはさんであり、ケチャップがかけられたもの。
10位 チチャロン・デ・スルビ (Chicharon de SURUBI)
スルビとは巨大ナマズ、 チチャロンとはから揚げの事。巨大なまずのから
揚げって事です。この魚は、脂がのっていて淡水魚なのに泥臭くなく、まるで
ブリとかカジキマグロのような味です。この料理はビールのツマミには最高です。 

ボリビアで魚料理は、地域によって食べられる種類が違います。
サンタクルスなどの熱帯雨林地域では、ナマズの他にはパクー(PACU)と呼ばれる
、アマゾン独自の魚が食べれます。
トリニダ、リベラルタ、ポルトスワレなどのアマゾン河沿岸の町では、ピラニア、ワニ
などが食べれます。
ピラニアはから揚げ、ワニはステーキにして食べます。

ラパスやチチカカ湖周辺ではトゥルーチャと呼ばれる脂ののったギングサーモン
が食べれます。
その他の町でもトゥルーチャは食べれますが30cmぐらいのニジマスです。
あと忘れてならないのが、ペヘレイ(Pejerrey)と呼ばれる南米産の魚です。
味と見た目はカマスといったところ。
カマスほど脂はありませんが川魚にしては泥臭さがありません。
白身で淡白でキスにも似ているかも。 ボリビア全土ででフライや焼き魚などとして
レストランで食べられます。


もっと、郷土料理について知りたい人は
ボリビア食い道楽その2 (各地に訪れたら食べてもらいたい郷土料理) を見て下さい。
 


番外編 ボリビアのオヤツ     


サルテーニャ  詳しくは左をクリック。

ツクマン      サルテーニャのフライ版。サンタクルスではツクマンと呼び、他の都市ではエンパナーダ・デ・カルネとも呼ばれます。

エンパナーダ  チーズが中に入ったパン。

クニャペ     詳しくは左をクリック。


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